薄情

絲山秋子 / 河出文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
2
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6
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ブクログレビュー

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  • 石榴種子

    石榴種子

    もっさりヘラヘラした主人公だけど、「あーあるある、こういう感情!」という場面が多々描かれてるから嫌な主人公という印象にならなかった。もっさりしてるけど。

    「当たり前」のように毎日同じ生活してて、ふと全然違う行動したくなる衝動とか、夜の田舎道を運転する何とも言えない孤独感?ワクワク感、スリルみたいなものを思い出す。ここではないどこかに行きたい気持ち。

    歳をとると薄情が当たり前になってたけど、人間同士の感情の複雑さを嫌な部分も含めて明るみにしてくれた感。

    あとは、田舎道ドライブしたくなる。さすが絲山秋子。BGMはくるりのハイウェイとかいいな。

    映画化したらどうなるんだろう、と妄想したけどどうにも主人公が私の中でもっさりイメージなので華がないかもなぁ。でもきっと景色は綺麗そう。
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    投稿日:2020.02.26

  • may

    may

    なんか、ずっとざわざわしてたの。

    景色や光の描写もストンと入ってこなくて何度も戻った。

    「宇田川、おまえ大変だな。」
    って、彼の状況ではなく思考に対して感じていたせいか。


    そしてそして、堀江敏幸さんの解説を読んで、何度も、
    「はっ!」
    ってなる。

    ダメだなーオレは。


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    投稿日:2020.02.02

  • nonbe777

    nonbe777

    「薄情」読了。絲山秋子の小説は多くが核とした筋がないように思う。たゆたうようにゆらゆらと、しかし、そこに人の心があり、読者はそこに惹かれる。
    第52回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)

    投稿日:2020.01.19

  • megmix

    megmix

    主人公・宇田川がいう、「かけ算で0になる関係性」というのは、都会にもありますよね。
    ただ都会では、そういう関係性も社会生活のなかに紛れて、なんだかそれはそれで危うい孤独という形で成立しているんだと思うのです(良し悪しは別として)。0になりそうでも、どうにか倒れず生きている。目の前の通勤ラッシュとかをやり過ごしていくうちに。
    それが地方の社会生活のなかでは、同じようには成立しにくいのかなと、本作を読んで思いました(私は東京育ちなので、あまり深くは分からないところがあるのですが)。なので、0になりそうな危うさが際立って、宇田川の戸惑い?を生んでいるのかなと思いました。
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    投稿日:2019.11.04

  • pippin55joy

    pippin55joy

    感情を抑えた描き方ではあるけれど、現代の人の思い、考えていること、日常の移り変わりがよく描けていて、私の世代では「ようわからんな。。。」って思いがちな部分が、「なるほどなー」と浮き彫りになったりして、それも読み応えがあってよかったです。続きを読む

    投稿日:2019.10.15

  • naritabono

    naritabono

    題名と内容をつなげる癖があって、この題名をつけたのなら作者の言いたい核ってなんなのかといつも考える。主人公の性格なのか、主人公の性格を形成した土地なのか。究極、人間ってみんな薄情なのかな?とか。話の内容は田舎で起きる些細な出来事の連鎖なのだけど、思考ってそういうところから広がっていく。続きを読む

    投稿日:2019.08.05

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