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相沢沙呼 / 講談社タイガ (32件のレビュー)
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総合評価:
理科好き
悪意のあるコメント
この小説で若き作家や作家を志す(?)主人公を苦しめるのは,悪意のあるコメント。まぁ,このレビューもそうなんでしょうね。たしかに,自分が苦しんで悩み抜いたものに頭ごなしにケチを付けられるのは悲しいだろう…ことは良く分かりますよ。 でも,それを小説のテーマとして取り上げ,それをずっとうだうだとしている青年像として描くのはどうなんだろう。現実の悩みがすっきりするものでないことはよく分かってのことだけれど,ちょっとイライラしちゃいますよね。 試みとしては分かりましたが,これで共感は得られるんだろうか・・・。続きを読む
投稿日:2020.08.15
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G. S.
本を読まずにはいられなくなった人たちは誰しも「良い物語とは何か」とか「ジャンルに貴賎はあるのか」とかそもそも読む、書くという営みについて考えてしまうことがあると思っているのだけれど、どうでしょう。 で…、たいていその手の思索をした後って少し小っ恥ずかしい感情を覚えるものですが、この小説はそういう思索の爆弾のようなもので。 これを読むと、こんなに繊細で真摯にやってくれるなら文句ないや、と感謝するしかない。続きを読む
投稿日:2024.03.31
mayasmr
この本を読んで、このブクログに初めて登録した時に書いた自己紹介と同じだなと。記録を遡ったら2011年には、この本で描いてる世界を求めてることを自己紹介に書いている。しかし、それは当然。子ども時分から4…0年近く同じ想いで本を読んでるから。改めて小説が持つ力を感じさせてくれた尊い一冊。小説って本当に素敵だし、沙呼さんも素晴らしい。続きを読む
投稿日:2024.03.15
コロ(コロ山ホン太郎改め)
「物語を書く・読む」というやや抽象的なモノを核にした青春成長劇かつ物語の持つ可能性のお話で、細かな描写が多いものの、ラノベ感覚でスラスラ読める安心の相沢節。 人によって好みが分かれると思いますが、私は…気に入ってます。人物の名前の読みが難しいのが難点。続きを読む
投稿日:2024.01.09
kitano
このレビューはネタバレを含みます
物語には読む人の心に欠けているところを 優しく癒す力がある、作中でかくのたまう 作者の狙いはバッチリだ 心が欠けすぎているアタクシは体中で吸い こむように本書を読んだ 読者に向けて書くことを受け入れられない 高校生の青さが甘酸っぱい(*´▽`*)
投稿日:2023.11.25
ますたぁ
水越先輩は浅いなぁ ラノベとかマンガを下に見るのは本当に浅はかだと思うよ そもそも昔は夏目漱石の作品が今で言うラノベの扱いだったわけで 四書五経、論語、歴史を記した大説よりも軽いものが小説なんだよ な…ので、小説同士で物語の軽重を語るのは愚かですよ 先述の通り、物語の相対的な重さは時代によって変わるわけだし いずれ、今のラノベも文学と位置づけられる時代が来るかもね 一也の言うラノベ基準は納得 そう名乗っているレーベルから出ている作品 これ以外に明確なラインは引けない気がする ラノベ好きは一般文芸でも好きな作品はラノベだと言いたくなるし ラノベ嫌いも同じく気に入らない一般文芸をラノベに分類したがる 私も、どちらかと言うと一般文芸でもラノベ寄りな作品を読んでるし、いい意味でラノベとラベリングしている気がする 物語を読む意味 自分のための物語 私で言うと「君の膵臓をたべたい」かな ま、完全に当てはまるわけではないけど、自分の前に咲良が現れていたら、今とは違った人生になっていただろうとは思う 私が学生の頃にはまだ出版されていない作品なので、どうしようもないんですけどね 人間関係の複雑さ 物語のテンプレートだと悪い人は悪い事をするんだけど この作品も、リカがただ単に悪いやつだったらわかりやすいのにね 成瀬さんが仲間として受け入れられているという状況 第三者視点と、成瀬さん視点と、友だち視点と、リカ視点ではそれぞれ異なる こんな物語が書けるから相沢沙呼さんはすげぇよなー ただ書く事だけが楽しかった頃から、読者を意識し始める事で生じる欲求 誰のために書くのか?という問い 最初は自分が、次に読んでくれる周囲の顔の見える人 それが不特定多数の人に範囲が増すに連れて、本来の対象ではない読者も増え、そして批難も増える でも、大事なのは自分の作品を読みたいと待っている読者なんだよなぁ 世の中の作家さんは色々な悪意を目にする事が多いのでしょうけど 善良な読者は確実にいるので、そんなものは気にせずに作品を書き続けて欲しいですね続きを読む
投稿日:2023.10.13
ふみや
相沢先生の本ということで偶然手に取った小説。普段ミステリーではない小説ではまることはあまりないのですが、非常に揺さぶられました。 読書の仕方について考えさせられる一冊です。
投稿日:2023.09.16
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