【感想】聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

井上真偽 / 講談社文庫
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
12
19
17
1
1

ブクログレビュー

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  • Linta_

    Linta_

    個人的にはこれの1つ前の作品「その可能性はすでに考えた」よりも断然好きな作品だった
    途中少し面白い展開やイラッとする場面があり抑揚がある所が特に自分に刺さった
    私情ではあるが風邪の時スマホを見ないようにと思って買ってあったこの本を読ませて頂いたがその日は気づけば読む手が止まらず有言実行できてしまった
    話は難解な部分もあるけれど、予想しえない様なミステリー小説が読みたい!という人には強くおすすめ致します!
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    投稿日:2024.03.20

  • こう

    こう

    「その可能性はすでに考えた」の2作品目。
    盃を飲んだ人がなぜか飛び飛びで死んでしまう。。1作目同様、あらゆる可能性を考え、反証していく流れはとてもおもしろい。
    ただ個人的には1作目よりも難しいと感じた続きを読む

    投稿日:2024.03.02

  • muasaru

    muasaru

    「その可能性はすでに考えた」の続編に当たる作品。
    相変わらずマンガチックな推理合戦のお話であるが、今回は物語の展開が見事。
    前作は登場人物の自己紹介的な意味合いがあったのもあり、キャラクターの個性を活かしきれてなかった感じがあるが、今作は見事に活かしている。それぞれの役割、行動が違和感なく、読んでいて楽しい。

    物語は大きく前半部分と、後半部分に分かれている。
    前半部分は、田舎で行われた結婚式の風習で、大杯に注がれた酒を親族でまわし呑む行事の最中に、なぜか男性陣だけが死んでしまうという事件が発生する。花嫁をはじめ、親族の女性たちも大杯の酒を飲んでいるのに、死んだのは男性だけという不思議。一体犯人はどんなトリックを使ったのか、犯人誰なのか。
    前半部分のラストで犯人は明らかになる。
    ええ?!そうだったの!
    と驚いた瞬間に前半終了。

    後半部分は舞台が変わり、中国黒社会のボスの所有する洋上の船の上。そこで、前半部分の事件が意外の展開を見せる。一気にピンチに陥る主人公。絶体絶命、脱出不能な状況でどのように事態を打開するのか。ここでも繰り広げられる推理合戦。果たしてどのように収まりをつけるのか。

    この段階まで主役である探偵ウエオロジョウは登場しない。ああ、今回は探偵は登場しないのかな、と思っていたら、ラスト付近でカッコよく登場。いやはや、今回はとてもカッコ良いよ。
    ここで言ってほしい時に出てくるこのセリフ
    「その可能性はすでに考えた」
    これがバッチリはまっている。良い。
    前回みたいに軽々しく使っていないところがいい。最後のクライマックスへむかう流れが、気持ちよくて、納得の出来だった。
    まあ、推理トリックについてはそれなりな感じだけどね。ストーリーの流れがいいよ。

    とても面白い展開で、とてもよかった。良書。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.10

  • まっしべ

    まっしべ

    前作『その可能性はすでに考えた』での究極とも言える未曾有の推理思考劇にどっぷりしっかりがっつりハマり、続編『聖女の毒杯』を満を持して手に取りました。

    読み終えての率直な感想としては「それでも私は、もっとウエオロ(本作の主人公)の活躍を読みたかったんじゃー!」というわがまま。
    本作は三部構成の物語であるが、全体のおよそ4割を占める第一部のメインを張るのはウエオロの弟子にして小学生探偵の〈八ツ星聯(やつほし・れん)〉である。
    小学生探偵というキャラ特性を存分に活かしたイジりやちょっと歳上の美少女中学生〈山崎双葉〉との間に流れる甘酸っぱい恋の気配など、殺伐としたストーリーに一服の安らぎを添えてくれる。

    だが一方で、その抜け感が本作の空気を不安定なものにしてしまっているとも言える。地方のある集落に伝わる民話伝承に根差した仄湿った雰囲気に、拗れた人間関係に恨み辛み。舞台設定としては極上なのだが前半部のノリがどうにも軽くていけない。
    実際、第二部からは唐突な程の方向転換により急激に張り詰める緊張感とスリリングと本格推理合戦が始まる訳で、ある意味ここからが本番というか第一部全体が異物のようにもたれてしまっている。
    ウエオロの知的ながらも飄々としたスタイルをフーリンが引き締めるという匙加減が心地良かったのであって、八ツ星パートにおいてもそのバランスは保って欲しかったところ。というか容疑者家族の〈俵屋家〉の面々がみんなゆるすぎて犯罪が出来そうに見えないのが致命的。また、それが目眩しとしても機能していない。

    連打のようなトリック開陳や雨霰のような伏線の回収の流れはしっかり『その可能性はすでに考えた』であるので、例によっての荒唐無稽ビックリドッキリ謎解き部分が大袈裟で楽しいのは間違いない。
    ‘その他人物’のキャラ造形というか輪郭がもう少ししっかり示されていたら序盤からグッと引き込まれたのではと思う。聯と双葉のその後も気になるところ。


    5刷
    2023.12.10
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    投稿日:2023.12.10

  • no_identify

    no_identify

    このレビューはネタバレを含みます

    前作を読んでたはずだが、登場人物とか全く覚えてなかった。もう1回読んでみた方が楽しめたかもしれない。

    登場人物のクセはさておき、ミステリーとしての完成度はすごいなぁと思う。「矛盾」という、ミステリーにとって重要な要素をあえてがっつり全面に出して、トークバトルを繰り広げる。逆転裁判みたい。

    決して重箱の隅をつついてるわけではないのに、あまりにロジカルすぎて1度では理解しきれない(笑)。ベッドで読むには向いてない一冊。

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    投稿日:2023.11.27

  • Q-to

    Q-to

    相変わらず井上真偽。

    めちゃくちゃ好きです。
    こちらも奇跡を証明するために、不可解な事件を検証していく。
    大好きな「その可能性はすでに考えた」に続く第二弾。
    上苙さんとフーリンさん、八ツ星くんまで豪華なメンバーで大満足。

    途中証明が一回で理解できない部分があったけど、ちゃんとじっくり読み砕けば理解できます。
    どうにか井上ワールドを体感してほしい。

    「不可能を証明されたわけではない。」
    続きを読む

    投稿日:2023.08.19

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