ボルヘス怪奇譚集

ホルヘ・ルイス・ボルヘス, アドルフォ・ビオイ=カサーレス, 柳瀬尚紀 / 河出文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • ねこじゃらし

    ねこじゃらし

    甘く見ていた。すぐ読み終わるかと思いきや。
    ひとつひとつが短いのに、理解するのに立ち止まったりして、想像したよりも読み終わるのに時間がかかった。
    中国の話が好みのものが多かった。
    短いのに。短いからこそあれこれ考えながら読んでしまう本。続きを読む

    投稿日:2020.02.15

  • ∞ちせあ∞

    ∞ちせあ∞

    一通り読み終えたがほとんど何も読後感がない
    初めの方の作品は夢と現実の混同 というストーリーが多くまだ理解しやすかったが段々に辻褄の合わない文字の羅列に感じられていちいち考える気持ちもなくなってきた
    この本は 私にとっては 理解不能
    分からなくて当然、読者を煙に巻く本と理解した
    消化不良を楽しみたい人にはうってつけの本
    続きを読む

    投稿日:2019.11.28

  • megumi sekine

    megumi sekine

    「汽車」というストーリーがとても面白い。

    ボルヘスを読むと眠れなくなるというけど、わたしは眠りに落ちやすくなる。解かれるひつようのない神秘にそのまま身を任せて、気持ち良くなって。夢を見れる。

    投稿日:2019.09.17

  • transcendental

    transcendental

    20世紀ラテンアメリカの作家ボルヘス(1899-1986)が編んだ、古今東西の書物から引かれた幻想的な掌編のアンソロジー。

    「文学が与える数多い楽しみのひとつは、物語の楽しみである。・・・。物語の精髄は本書の小品のうちにある、とわれわれは自負する」



    解説によると、ボルヘスの編むアンソロジーに収められた小品の中には、その典拠の存在が確認できないものもあり、実はボルヘスが創作したものを紛れ込ませている可能性があるらしい。何とも愉快なことだと思う。別の作品の中でこんなことを言っている。

    「書物に署名するのはおかしなこと。剽窃の観念は存在しない。すなわち、あらゆる作品が非時間で無名の唯一の作者の作品であることが定められた」(『伝奇集』)



    夢/現、死/生、過去/現在/未来、原因/結果、裏/表・・・無限遠の始まりから無限遠の終わりへと走る両端なき直線が、くるっと捻じ曲げられて、ウロボロスの蛇よろしくその円環を閉じ、始まりも終わりもない無限循環がただそこにいつまでも残り続ける。掌編ゆえにその前後に感じられる余白は、却ってその物語が無限の円環の一部に過ぎないことを思わせて、自分が時間的にも空間的にもすーっと遠くに高まっていく感覚に襲われる。そのとき読み手である私は、卑近な不安や不機嫌をすべてどこかへ置き去りにして、透明になる。

    この奇妙な「高度の感覚」について、澁澤龍彦の次の文章を目にしたとき、なるほどと思った。

    「・・・、しかしボルヘスの死には奇妙な明るさがある。かつて稲垣足穂さんが亡くなったとき、すでに生きているうちから、とっくに永遠の世界に入ってしまった感のある稲垣さんが亡くなっても、それほど悲しみの気持ちは湧かないと書いたことがあるが、八十六歳のボルヘスの死に接しても、それと似たような気持ちを私はおぼえる」(「ボルヘス追悼」)

    柳瀬尚紀は訳者あとがきで本書を「《反復》のアンソロジー」と呼んでいる。
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    投稿日:2019.06.16

  • 深川夏眠

    深川夏眠

    ボルヘスとビオイ=カサーレスが選りすぐった
    古今東西の奇妙な断章、92編。
    表題に「怪奇譚」とあるが、読んでみると怪奇色は薄い。
    むしろ小さく笑ってしまうシュールで滑稽な情景が並ぶ。
    次々にページを繰って短い物語に触れ続けると、
    まるで夢の入れ子に囚われたような感覚に陥る。

    以前どこかで読んだはずの断章もあるのだが、
    詳細を思い出せずモヤモヤしながら、
    敢えて確認せずに「心地いい居心地の悪さ」を愉しんで
    ムズムズするのも一興かと。

    英語版からの重訳で、日本語訳は柳瀬尚紀先生。

    ちなみに、解説によると、
    世界中から掻き集めたお話の中に、
    ちゃっかり偽書=ボルヘスの創作が紛れ込んでいるとか。
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    投稿日:2018.10.15

  • こね

    こね

    ボルヘスが世界中から集めた92の掌編・短編が収録されている。怪奇というより幻想小説っぽいのが多いが、どれもとても面白い。とくに「汽車」か物語としても構成・文体としてもすごくよかった。
    ちなみに、各話に典拠となる書名とその作者が明記されているが、それらがすべて本当かどうかは疑わしいらしい。どんなに調べても書名や作者名がここ以外で見つからないものがるそうで、もしかしたらボルヘス自身が書いたオリジナルかもしれないと。世界中から掌編・短編をあつめた、というそのこと自体がフィクションかもしれないわけで、いかにもボルヘスらしい感じがする。

    なお、北村薫の短編「水に眠る」の元ネタと思しき短編をこの本で見つけた(エドガー・アラン・ポーの「水の島」)。水の層にナイフを入れるて分離する、というイメージが偶然似通うことはなさそうなので、まず間違い無いと思う’。調べた限り両者の関連について言及しているものは見当たらなかったが、実際どうなんだろう。
    55
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    投稿日:2018.10.06

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