【感想】翔ぶ少女

原田マハ / ポプラ文庫
(64件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
11
22
20
4
0
  • 震災後 それぞれの心の拠り所

    阪神大震災で,目の前で両親を失った3人兄弟のうちの少女が主人公。彼女もまた震災時に脚が不自由になってしまう・・。
    震災時に彼女ら3人を助けた偶然通りかかった精神科医は,震災後に彼女らを養子として引き取り暮らし始める。彼もまた,震災で家族を亡くし,そして失っていた・・。

    震災後の復興の中での兄弟の成長や人々の葛藤,そして捩れてしまった家族の絆。

    今回の大阪北部の地震を震源地近くで経験した直後でもあり,平穏な日常がいかに簡単に壊れうるのかを改めて実感しました。
    阪神や東日本の震災で被害を受けられた方にはお勧めはできるか分かりませんが,多くの方が手に取っていただけたらと思います。
    続きを読む

    投稿日:2018.07.06

  • 空高く

    翔ぶ女の子を軸に展開するストーリー。
    神戸の震災の映像を観た時は、「現実ではなく映画の世界であって欲しい」と願いながら映像を見ていた自分が居た。両親を亡くしながらも、通りかかりの男性に命を助けられて力強く生きていく三人兄妹の物語。時には笑い、時には涙しながら読むことの出来る心温まる作品です。続きを読む

    投稿日:2020.04.16

ブクログレビュー

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  • あんこ

    あんこ

    原田マハさん好きだしいい話だった!と皆様のレビューを見ていて思い出したけど、タイトルを見て内容がすぐに思い出せなかった

    投稿日:2024.04.16

  • sunny spot

    sunny spot

    震災の中で両親を失った3人の幼い兄弟と、同じく妻を失った医師の親子を超えた絆を描いた物語。

    震災での、家族が目の前で亡くなっていく悲しみや、その家族を助けられなかった自責の念。その中で、生き残った人々がお互い支え合って立ち上がり復興に向かって進んでいく、、。
    言葉では簡単に表現できるが、実際には一人ひとりの震災の状況があり、どんなカタチで生き進んでいくのかはいく通りもあるのだろう。
    街は復興しても、心の復興はなかなか追いつかなかったり、人々感情の描写が、胸に刺さり痛かった。
    ゼロ先生の子供たちに対する愛の深さや兄弟愛の健気さ、お互いを思いやる気持ちに涙が止まらなかった。

    何があっても前を向く。
    生命の強さを改めて考えさせられた。

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    投稿日:2024.03.20

  • ジェダイパパ6986

    ジェダイパパ6986

    「生きている限り、私は希望を抱く。」
    原田マハさんが意を決して書いた震災後の小説。

    困難に立ち向かう勇気が欲しい人に
    読んでほしい一冊!

    阪神大震災から19年経ってやっと一歩踏み出し、当時のことを小説にできたそうです。

    2012年1月17日震災発生時刻の神戸から取材を開始、入念なリサーチはもちろん、東北地震の時も被災地に通った。

    大学生の時に関西に住んでいた恩返しも込めて書いた物語。

    生半可な気持ちで取り組んでいないことが伝わってくる。

    ちょっとびっくりするような現実離れした事も起こる、幻想?もあるけど、

    涙あり、勇気ありの原田マハさんの真骨頂の作品だと私は思う。

    私の妻は、阪神大震災の時にお腹に子供がいて生きた心地がしませんでした。
    その時ことを思い出しました。

    石川県で震災があったばかりで大変な時期ではありますが、石川県のことも救われるよう願いながら読みました。

    忘備メモ

    「ニケ。お前はな、ほかの子とは違う。お前の足は、もう、もとには戻らへんのや。それでもな。それでも前へ、前へ。歩くんやぞ。なんでかわかるか?人言うもんはな、ニケ。前を向いてしか、歩いていけへんのや。」
    続きを読む

    投稿日:2024.01.19

  • Kei Yamaguchi

    Kei Yamaguchi

    どくん、って、愛する人や心から大好きな人のことを想ったり、守りたいと衝動に駆られる時の音。
    マハさんの言葉で、「翔べるくらい」の愛情を形にする物語。ひびきました。

    投稿日:2023.11.30

  • がねこ

    がねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    全くリサーチ無し。表紙が可愛いから手に取った本。
    予想に反して重い内容。冒頭から泣いてしまった。
    あの辺りの新しく綺麗な街並みの背景には、悲しくツライ過去があったことに気付かされた。
    大切な人が目の前で苦しんでるのに助けられない。助け出す事を諦めざる負えないなんて、悔やんでも悔やみきれないだろう。例えそうするしかなかったとしても。その悔しい気持ちや悲しみを抱えながら自分は生きていかなければいけないなんて、辛すぎる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.31

  • Tasuku Fujioka

    Tasuku Fujioka

    マハさんらしい優しいお話だった。大好きな人のために行動したいときに羽が生えるなんて勝利の女神を描きたかったのかな。仲間外れも親を震災で亡くす辛さも入れつつ前向きに生きる少女をしっかり描いてて心がほんわかしました。
    「人が人を想う強さとやさしさ」
    ゼロ先生を失いたくない一心で祐也先生へ掛け合うくだりは止めどなく涙した。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.21

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