キャサリン・グラハム わが人生 (フルバージョン)電子版

キャサリン・グラハム, 小野善邦 / CCCメディアハウス
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • sasha89

    sasha89

    ワシントン・ポスト絡みの映画2本が日本で上演中である。1本は
    「ザ・シークレットマン」。ウォーターゲート事件の時、ワシントン・
    ポストの記者に助言を与えた匿名の情報源「ディープ・スロート」で
    り、FBI副長官だったマーク・フェルトを主役に据えた作品。

    そして、もう1本が「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」。
    ヴェトナム戦争時の国防総省の機密文書の報道をめぐって、政府
    からの圧力を跳ね返し記事の掲載続行を決断した社主キャサリン・
    グラハムを中心に、権力に歯向かった報道機関の決断と闘いを
    描いている。

    本書の一部がこの映画の元ネタである。日本での公開に合わせて
    該当部分を再編集した作品も出ているらしい。ちなみにペンタゴン・
    ペーパーズをすっぱ抜いたのはニール・シーハン記者を中心とした
    ニューヨーク・タイムズ。ワシントン・ポストはニューヨーク・
    タイムズに掲載禁止の仮処分が出た後に後追いで報道している。

    映画が公開されるということで、実家に眠らせていた本書を引っ張り
    だしてきたのだが、まぁ、分厚いこと。650ページ超で上下2段組み。
    著者の両親の祖父母の時代からの家族史に始まり、著者の歩んで来た
    道のりがかなり詳細に綴られている。

    父が買収したワシントン・ポストの経営を、伴侶であったフィル・
    グラハムが受け継ぎ、フィルの自殺後は父が立て直し、夫が改革を
    断行して経営を立て直した新聞社の社主となったのが40代の時。

    息子に社主の座を譲るまで、約30年に渡って女性経営者として過ごし
    たんだよな。彼女が社主になった時代、アメリカでもまだまだ女性は
    子供を産んで家庭を守ることが第一だったんだよな。

    そんな時代に男社会の代表とも言える報道機関のトップになり、試行
    錯誤しながら会社を運営し、20世紀の終わりごろにはアメリカで最も
    注目される女性にもなっている。

    著名人や歴代大統領、政府高官の名前が多数出て来て華やかな交流がある
    反面、労働争議で組合員がストに突入した時には社主自らが読者からの
    苦情電話に対応していたりする。ソフトバンクに苦情電話を入れたら、
    孫社長が対応してくれるようなものか。

    映画の元となったペンタゴン・ペーパーズの部分の記述は、緊迫感に
    欠けるかなという感じだったがどのように描かれているのは気になる
    ので、やはり映画を観なきゃいけないかな。

    20世紀後半からのアメリカ史ともなっている部分もあったので、読むのに
    時間はかかったが面白かった。でも、夫であるフィルの死後、いくつかの
    買収を断りキャサリンが必死に守ってきたワシントン・ポスト社だったが、
    2013年にamazonのジェブ・ベソスに買収されちゃった。新聞の編集には
    口出しをしないようだが。

    尚、本書は伝記部門でピュリツァー賞を受賞している。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.01

  • NFCC図書館

    NFCC図書館

    帯文:”愛した、涙した、戦った!” ”ワーキング・ウーマンの先駆者が語る波乱万丈の人生。”

    目次:はじめに、第1章 父と母のプロローグ、第2章 風変わりな家族、第3章 ポストとの人生の始まり、第4章 二つの世界への亀裂、第5章 不確かな転換期、第6章 記者見習い時代、第7章 フィル・グラハムとその仲間たち、第8章 フィルとの旅立ち、…他続きを読む

    投稿日:2014.07.23

  • jumpei-6

    jumpei-6

    メディア界の女傑キャサリングラハムの自伝。
    ワシントンポスト、ニューズウィークなどの社主。

    彼女の長所は、自己認識能力。
    並外れた人生を送っていながら、自分の経験が常人とはかけ離れていることを認識できた。

    それは凄いことである。
    自分の環境が当たり前で、他は野蛮と考えるのが普通だから。

    また、常に勉強している姿勢がすごい。
    苦労を厭わずに進んで学びの場に身を置く。
    なかなかできないことである。

    ***

    >自分が何かを生み出せると信じていた。変化を受け入れ、不安に屈することなく、厳しい規範を遵守してビジネスを成功へと導いた。

    この2文のそばに、”自分へ”というメッセージを書き込んでいた。
    ちょうど落ち込みまくってた時期だ。
    今はだいぶ落ち着いた。

    何かの時に思い出せるように、ここに残しておこうっと


    ”自分へ”

    変化を受け入れること。
    逃げないこと。
    今は苦しいけれど、
    乗り越えることで、
    人間が磨かれるから。
    続きを読む

    投稿日:2010.01.11

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