【感想】サードプレイス――コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」

レイ・オルデンバーグ, 忠平美幸, マイク・モラスキー / みすず書房
(22件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 1754737番目の読書家

    1754737番目の読書家

    ここで書かれるサードプレイスは探してる場所と少し違うけど、それほど親密でない自分の趣味嗜好と違う人の集まる場所だからこそ自分にないものを提示される意外性があるっておもしろいと思いました。

    投稿日:2023.11.17

  • kakabalika

    kakabalika

    サードプレイスの概念について学ぶことができる。
    事例が多く、その中から、該当しないものについても把握できる。

    投稿日:2023.07.15

  • いつか

    いつか

    郊外に一軒家を建てて休みの日は家族でショッピングモールにドライブへ、といったような生活が当たり前になっていくことへの危機感を強く感じる書。
    アメリカをはじめ産業化が進んだ地域では、家庭や仕事場での役割から解放されて色々な人とたくさんの話ができる場が失われているという。ここで提示される居酒屋やカフェでは、経済的階級を超えて雄弁に人々が語り合える素晴らしい場であるようだ。
    ただ、ここで著者が想定する失われつつある場(サードプレイス)の姿は、解説にもある通り非常にノスタルジックで、ジェンダーやエスニシティ的な観点からはあまり心地の良い場とは言えない。「昔は良かったよな…」から始まる忘年会大好きな上司の話を聞いている気分になる。
    しかし、形のない「場」に注目する視点は、とても重要でありながら書くのが難しい主題であるようにも思う。この点に着目した本書が現在でも書店に並んでいるのには、納得がいく。
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    投稿日:2022.12.22

  • 旅する本好き

    旅する本好き


    「サードプレイス」という言葉自体はよく聞きますが、自分の職場と家庭から離れて過ごすことができるという位置付けで捉えていました。

    この本における、「サードプレイス」とは、単なる場所のことではなく、そこに集まった人たちが、互いに会話をしたり、意見を言い合ったりするコミュニケーションの場であって、すなわち全てのカフェや居酒屋がサードプレイスではないということでした。

    こうした「サードプレイス」はこの本が書かれている当時でも減っていると嘆かれておりましたが、コロナ禍においては、もはや壊滅状態なのかもしれません。

    もちろん、場としてのサードプレイスはZoomやTeamsなどのオンラインにあるのかもしれませんが、そこは一定の閉鎖性があり、必ずしもふらっと立ち寄ることができるものではないのが現実です。

    ついでに何となくではなく、話すことそれ自体が目的となってしまうオンラインの場では、もはや「サードプレイス」的な、分野も異なる知らない人同士が偶然集まるということは、不可能ではないにしても以前よりも難しくなってきているのかもしれません。

    よいコミュニティ、悪いコミュニティという基準はありませんが、今いる場から別の場へ移動する手段、それも自分の好きなことばかり集まったフィルターバブルではなく、本当の意味での多様性を受け入れる場所。そうした場所が減りつつある今が、果たして正しいのかどうか。そうしたことを考えるきっかけになるいい本だと思います。
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    投稿日:2022.10.23

  • あやの

    あやの

    文体が難しすぎたのでイントロと解説だけ…

    アメリカは郊外の国になった。
    人々は都市部と田舎の両方から移住し、
    快適で十分に蓄えのある家を持つこと、
    不愉快な交流や市民ときての義務からの解放を
    目指し、成功した。

    その結果、歩くこと、話すことが排除され
    歩いて行くところ、人の集まる場がない。

    サードプレイス(とびきり居心地の良い場所、インフォーマルな公共の集いの場、あらゆる人を受け入れて地元密着である場所)が欠如している。
    以前は、郵便局、ドラッグストアなどに人が集まり、お互いに挨拶し、いざというときに助け合えるコミュニティがあった。

    この状況は日本でも一緒だよね。
    解説では、日本のサードプレイスとは?という話。
    喫茶店、居酒屋、銭湯などが挙げられていた。

    アフロ記者さんの本でも書かれていたけれど、
    近所にふらっと寄れるカフェや銭湯があり
    常連さんやお店の方と
    ゆるやかな交流が持てることは宝だよな。
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    投稿日:2021.02.14

  • meirin213

    meirin213

    レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』読了。
    家庭、職場に次ぐ第3の居場所としての居酒屋などの「たまり場」におけるインフォーマルな交流の重要性を説く。
    初版が1989年ということを差し引いたとしても、多分に懐古主義が過ぎるのと古臭いジェンダー観が鼻につくけれど、30年前に著者が案じた郊外の「浄化された」住宅地で交流を絶たれた米国社会の行く末が、今日の大統領選における混乱と分断であるというのなら、その懸念と主張の妥当性が立証されたと言えるのでは。
    現代日本社会もショッピングモールやチェーン店に大いに依存し、インフォーマルな社交の場を排除しているという点で決して他人事ではないが…
    続きを読む

    投稿日:2020.11.07

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