【感想】マズ飯エルフと遊牧暮らし(1)

大間九郎, ワタナベタカシ / 少年マガジンエッジ
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 2.3
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  • 作画の方が気の毒

    原作未読。現代人の主人公が異世界に転生、料理の概念が殆ど存在しない世界で、料理を武器に世渡りするお話。

    最初に言っておくけど絵はとても良い。とても好み。
    しかしストーリーの中に深刻に首をひねる点がいくつも見受けられてついていけない。
    ちなみにそれらはオリジナル展開になってない限り、漫画(作画)の問題ではなくて、原作のクオリティの問題。
    割と肉感的なヒロインエルフちゃん可愛いから全部許す派の人は気にしなくていいよ!

    問題1.歪なレシピ
    エルフの里のレシピはクソ不味い煮込み一種類のみ。レシピの数がどれほどあるのか判らないけど、エルフの里以外の料理も不味いらしいので、世界的メシマズ状態なのはほぼ間違いない。
    食材を無駄にすると死罪という禁忌はあるけど、いくらなんでも食べるのが苦痛レベルの食事を摂り続ける理由としては弱い。みんな美味しいものが食べたいのに、ちょっといい匂いがしたときに食べてみるとか(肉の欠片が火に落ちることぐらいたまにはあるだろう)、組み合わせ方を変えてみるとか(少なくとも野菜スープは禁忌に触れずに作れる)、そういう原始レベルの気付きすらないもんかね?
    あとこの禁忌、一話目以降ほぼ空気。それもあって尚更説得力も存在感もない。

    問題2.パン
    この世界、何故か小麦粉を使って作られたパンだけは存在する。ただし「自分で作らなくていい(≒作れない)食べ物で嗜好品」という扱い。
    主人公が美味しい飯を作ったらすぐ金にしようとする商人すらいるのに、誰も流通元や製造方法を気にする様子が全くない(ほのめかしすらない)のは違和感しかない。禁忌に触れる食い物かどうかすら気にしないの? だったら製造方法非公開で作った料理はふつーに美味しくいただけるんじゃない? 禁忌とか気にしないで食堂存在できるわコレ。

    問題3.小麦粉
    問題1に出てくるレシピでは小麦粉が使われている。汁に粉をそのままぶち込むだけだけど。
    野菜を細切れにするのすら禁忌に触れることを危惧される文化なのに、何故小麦だけは挽いてしまうのか? その理由は一切語られない。特別小麦粉でならなきゃならない理由がないのに、麦をそのまま入れて麦粥にしない理由ってある?
    そして小麦粉があればあったでパンを作る発想を誰も持たないのが変。雨で濡れた小麦粉を、ペーストのまま火で炙って乾かすだけで原始的パンになるんだよ?

    問題4.商人のあたまがおかしい
    流通は需要と供給のバランスで成り立っている。みんな社会科や政治経済で習ったね。
    チーズを流通させた商人は、生産量すら確かめずにチーズを売る約束をしまくっている。しかも発注数から考えると、商人は需要がめちゃめちゃある(=販売する数を絞って値を釣り上げるべき)チーズを、世間の皆さまが買えるお値打ち価格で売ろうとしたようだ。
    お前、ヒツジ的な生き物は供給が多過ぎるから安くしか買えないって言ってた以上は需要と供給の話判ってるんだよね?

    細かいツッコミどころは山盛りあるけど、大きいのはこのあたり。

    美味しさの感覚はあるのに原始的な料理法すら思いつかない人々。
    料理絡みの内容に限り流通などの関連事項について完全に思考停止する人々。
    美味しいご飯や食材は超レアな宝のはずなのに、なぜか現実の現代人感覚の価値としてしか扱えない人々。

    これらの描写から、主人公を活躍させる舞台を作るという目的だけのために、現実程度には常識的な異世界キャラから、料理についてだけハイパー無能化させるという雑な方法で、無理矢理世界から料理を切り取ったことが見えてしまう。
    普通はその切り口を説得力ある理由で埋めるものだろう。そんなストーリー作りであたりまえのことができないってのは、いくらなんでも原作者の底が浅い。

    2巻は買わないなあコレ。作画はとても好きなんだけど、ストーリーがアレ過ぎて差し引きマイナス状態です。
    え、お前なんでコレ買ったのかって?
    表紙買いだよ!
    続きを読む

    投稿日:2018.05.02

  • ほのぼのやね。

    争いがなくてほんわか、時々くすりと笑える漫画です。次も見たいですね!!

    投稿日:2019.04.14

  • なかなかね

    面白い作品でした(笑)またゆっくりみたいです(笑)
    もっともっと料理が出てきたら嬉しいです(笑)

    投稿日:2019.08.18

ブクログレビュー

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  • kagurin

    kagurin

    このレビューはネタバレを含みます

    どことはいませんが、
    某有名な飯の不味い国の話をしてたんですよ。
    味覚の違いで、
    比べればそこの国はあそこの国より飯がマズいってことはあっても、
    自分の国の料理を我慢しながら食うってことはない。
    絶対に、
    工夫して美味しい飯を作る努力をするさ!
    その程度の努力もしない国は滅びるよ!
    と、
    エルフは森の民さ。
    草原エルフってもはやエルフじゃない!
    と、
    思うのは心の狭いかぐりんだけでしょうか?


    第1話・扉の向こうは大草原
    扉を開けたら異世界だった!
    と、
    こういうパターンも慣れてきたね。
    で、
    「サブロー」を拾ったのは、
    「ポポ」さんと「ぺぺ」さん姉妹。
    お腹が減った「サブロー」に「ポポ」さん飯を作るが不味い!
    あまりにも不味いの作る!
    と、
    言い出した「サブロー」さん。
    でも、
    食事を作り、
    森の恵みを無駄にしたら首ちょんなんだって!
    つか、
    最初の不味い料理が正解なら「サブロー」料理は不正解よね。
    しかし、
    作った水餃子は受け入れられたみたいです。


    第2話・ぺぺの憂鬱
    で、
    食事係りみたくなってる「サブロー」
    「ペペ」さんはメーメーに乗れない!
    ちなみに、
    メーメーはそのまま羊っぽい動物ね。
    乗れないことで落ち込んでるのが「ペペ」さん。
    で、
    鍋をヘルメットにして練習!
    が、
    鍋も壊しちゃった。。。
    鍋なしで料理=上手く作れないので「サブロー」首ちょんか?
    鍋なしで作ったのはケバブ!
    つか、
    エルフ肉食いすぎじゃない?


    第3話・嫁入り娘の悩み
    嫁に行く!
    でも、
    美味しいもの作れない!
    って、
    今までだって美味しいもの作ってなかったんですから気にしないでいいんじゃない?
    と、
    思うのはかぐりんだけか?
    で、
    「サブロー」が焼きうどんを伝授!
    って、
    1品作れたってさぁ。。。


    第4話・遊牧暮らし
    メーメーの糞で燃料つくり
    メーメーの世話
    刺繍作り
    で、
    夜は宴だって!
    かぐりんと変わらん生活だな!


    第5話・バザールと商人
    バザーでメーメーを売るが安い。
    なので、
    「サブロー」の料理を売ると。。。
    つか、
    金に汚いエルフって。。。
    エルフじゃない。。。

    チーズを作ったら売れちゃった?
    で、
    それがトラブルになって、
    今度は水あめを作って解決したらもっと作れって!
    金に汚いエルフって。。。



    地球人が現る!
    次の2巻でエンカウントか!?
    2巻は一応買うかなぁ。。。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.07.07

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