黄砂の進撃

松岡圭祐 / 講談社文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
10
6
0
0
  • 対をなす。まさに義和団事件の表裏の物語。

    黄砂の籠城上・下と同時購入。一気に読破。両面から見ることで初めてわかる事件の真相いや深層。柴五郎のような軍人が閑職につかされることがその後の日本の運命を決めてしまったのだろうか。戦後の日本は宗教的に「ニュートラル」な感じが強いが、戦前も独特な立ち位置だったんだなーと。今も世界のあちこちで宗教による、又は宗教の所為にした戦争が起こっている。全ての人民に教育を受けさせることが必要なのは自明だが、それを許さない事情や理屈が永遠に平和を遠ざけているんだろうな。批判に耳を貸さず、法より人命より宗教が優先される社会のなんと多いことか。宗教を否定して自らを賞賛させる独裁者も、悪しき教祖となんら変わらない。人に知恵を授け、正しく導くものこそが宗教や法であってほしいと切に願う。続きを読む

    投稿日:2018.03.29

ブクログレビュー

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  • さっさ

    さっさ

    義和団事件を清国人の側から見た小説。
    日本人視点の「黄砂の籠城」は事件の概要がドラマチックに描かれているのに対して、こちらは義和団に参加した人の心理を通してなぜ蜂起したのか、どういう戦いだったのかがよく分かり、読んでよかった。
    どんな事件でも双方に事情はあって、それぞれの中でも人によって思いは様々だと後からなら想像できるけど、なかなか当事者がすぐにそこまで考えられないと思う。だから直後にそれを知ろうと行動する柴五郎はすごいなと思ったし、そんな軍人がいたのにその後の日本が大陸支配を強めていったのは悲しいと思った。
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    投稿日:2020.01.05

  • いたたく

    いたたく

    このレビューはネタバレを含みます

    黄砂の籠城を中国側から描いた本だ。
    布教を名目にしながらやりたい放題の洋人。教会を建てると言って農民の土地を奪い、拒否すれば裁判にして洋人に有利な判決を下させる。圧倒的な武力を背景にやりたい放題の欧米諸国だった。
    主人公 張徳成は義和拳の群衆を肉弾戦へ突入させることは反対であったが、彼らが帰るとこもなく、なにもしなくても死が待ち構えている運命には、同情と何とかせねばならないという思いは持っていた。義和団は一匹の龍だ。突撃により失われる同胞は、個々の細胞に過ぎず、いくら剥がれ落ちようと、母体の龍の生命は存続する。したがって、哀しみや哀れみなど無い。
    最後に来る運命は、分かりきったことであるものの、そこへ突き進むしか道がないこともある。義和団の乱の根本原因はキリスト教を持ち込み、勝手な振る舞いをした西欧諸国だが、中国が国として、一致団結して戦っていたら、仮に負けるにしても、正義という名のもとに戦っていたら、歴史としては、中国は果たして共産主義を歩んだのだろうか。

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    投稿日:2019.10.27

  • uchineko

    uchineko

    清朝末期、満州族に辮髪と纏足を強要されていた漢人の不満は頂点に達していた。彼らは駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入り…。義和団事変を中国側の視点で描く。「黄砂の籠城」と対をなす歴史小説。

    義和団事件を中国側の視点で描く。「黄砂の籠城」と続けて読んだので理解が深まった。当時の漢民族の考え方、感じ方に現代に通じるところがあるのかどうかはわからないけれど、義和団事件の裏側という点では説得力があった。
    (B)
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    投稿日:2019.09.29

  • yoichiokayama

    yoichiokayama

    清朝末期西洋人による弾圧、キリスト教の宣教師にも蹂躙されていた漢人は、扶清滅洋の旗印のもと蜂起します。
    中国近代化のきっかけとなった義和団の乱を描きます。
    義和団の乱を日本と連合軍側から描いた『黄砂の籠城』と対をなす歴史小説です。
    どちらもとにかく面白いです。
    不死身を信じた義和団と列強との激闘。
    義和団側、中国側、日本側、西洋列強側、それぞれに言い分も正義もあります。
    極上のエンターテインメントです。
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    投稿日:2019.07.07

  • masamasahi

    masamasahi

    最初の方の、孫悟空や項羽が降りてきて憑依する、妖術を使って奇跡を起こす、あたりが受け付けられず、読み進める楽しさがなくなってしまった。史実なので仕方ないといえばそうなのだが。
    登場人物が複雑というか、名前が読めないので、人間関係もあまり理解出来ないまま終わった。
    黄砂の籠城はおもしろかったので期待していたのだが。
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    投稿日:2019.06.30

  • ri9ta9city

    ri9ta9city

    皆さんのような上手なコメントは書けませんが読み終わった備忘録に登録しました。

    この本を読んで日清戦争が気になったので今は日清戦争の本を手に取ってます。

    日本は、列強諸国から自国を守るために、アジア連合っつうのか、中国、朝鮮、日本で、列強に負けないグループを作りたかったんだよね。決して、黄砂の籠城、進撃の様な列強諸国みたいに植民地を作りたかったんじゃ無いんだよね。

    合間見られない国の関係に悲しくなる。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.02

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