【感想】インド独立の志士「朝子」

笠井亮平 / 白水社
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • scent

    scent

    なにかきっかけがあって 
    この本を読もうかと思ったんですが
    何だったか 忘れてしまいましたが 読みました。

    イメージとしては 
    主人公の「朝子」さんの日記がベースになって
    「アンネの日記」のような 読み物かと思いましたが
    著者は それだけでは 全体像がわかりにくいと思ったらしく
    インド独立運動の リーダーである チャンドラ・ボースや 
    彼女の父親である サハーイや母サティなどの事などを 詳しく描いていました。

    ので 当初は少々退屈っぽかったけど
    インド独立運動といえば 
    ガンジーさんというイメージしかなかったので、
    独立運動が 第二次世界大戦の時期とからみ(多分これは学校で習ったと思うけど)
    日本が 敗戦したけど インド独立に協力した事などが 理解できました。
    だから 東京裁判でインドの人が 擁護してくれたのですね~と
    勝手に解釈しました。

    インドと日本は こういう結びつきがあったのですね。
    主人公の「朝子」さんこと アシャさんは 
    この本ができるまでは 生きていらっしゃったようで 
    著者が直接インタビューできたようです。

    「朝子」さんは 日本で生まれ育ち 
    そして 独立運動に協力したいと 17歳で家族と離れて 婦人部隊に入隊して 
    インドに戻って「アシャ」という名前に戻り(インド名)生きていきました。

    もしも、あの戦争で 日本軍が勝っていたら 
    インド独立の時期も変わっていただろうし 
    インドとパキスタンは 離れていなかったかもしれないし ・・・
    歴史に 「もしも」 はありませんが 
    こういう 争いなどが 起こった 事実などは 継承されて
    二度と争いのない 世界になると 良いですね。
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    投稿日:2022.06.16

  • kaze229

    kaze229

    その時の感情は
    そのときにしか生まれ得ないことでしょう
    どの時代に生存したのか
    ということは、その人の生き方に相当の重みを残す
    ましてや 戦争という時代に存在したからこそ
    経験せざるをえなかったこともむろんあることでしょう

    すべてのことにいえることですが
    その時の判断 その時の思い 
    戦後70年を経て
    ようやく現れ出た史実をもとに
    その当時を生き抜いたインド人女性アシャさん
    アシャさんなればこそ浮かび上がってきた事実

    よくぞ書き残してくれたと思います

    昨日までは今日につながり
    今日は明日からにつながっている
    あらためて
    そのことに思い至らせられました

    それにしても
    この戦争の時代での在日独逸人「朝子」と同じように
    ドイツでの在独日本人「○○」は存在したのだろうか?
    かなり興味深いことである
    続きを読む

    投稿日:2016.06.24

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