【感想】風待ちのひと

伊吹有喜, 吉實恵 / ポプラ文庫
(87件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
27
33
21
4
0

ブクログレビュー

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  • ヤマタエ

    ヤマタエ

    辛い経験を経て失うものとそこから得るもの、人生で起こる小さな出逢いや縁の大切さを気づかせてくれました。

    小説の中にしかないでしょ?といった筋ではなく、親近感が持てる人物像と現代家族の描写に、隣の家を覗いているようなリアル感を得られました。
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    投稿日:2024.04.06

  • まき

    まき

    伊吹さんの小説、2冊目。読み終えて感じたこと。

    美鷲の風景描写が、想像できるくらいの表現の素晴らしさに惹かれた。
    家族を失った貴美子と心の風邪をひいてしまった哲司。
    貴美子の優しさと気遣い、テキパキとこなす仕事。かっこいいと思った。
    お互いに欠けているもの、大切なものに気付き前に進もうとするストーリー。

    貴美子は本当に温かい女性だと思う。
    謙虚でどんな人にも温かく接することができる女性。
    弱いようで、芯の強さもある。
    大切なものを手にするために、自由に生きれたらどんなに幸せかなぁ、と思ったストーリーだった。

    ちょっぴりもどかしくてせつなくもなる大人の恋も描かれてて、色んな気持ちになれた。

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    投稿日:2024.03.14

  • いちこ

    いちこ

    "道を踏みはずしたよ"
    "踏みはずしたんじゃないよ。風待ち中"

    心の風邪をひいて休職中のエリート会社員と過去に家族を相次いでを亡くした傷を抱える女性。共に39歳の2人が海辺の町で偶然出会って再生していくお話し。

    優しい大人の恋ではあるんだけど、それも不倫では…とも思ってしまった。
    2人の葛藤や、撤退はしないといいつつ中々前に進むことができなくてウジウジとする心の動きがとてもリアルに伝わってきて、この作家さんは心の機微を描くのがやはり上手だなと思う。
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    投稿日:2024.02.16

  • yappinkun

    yappinkun

    39歳、妻とうまくいっていないエリートサラリーマンが、心の病気を患い、亡き母の残した三重県の海辺の家に、整理しがてら、療養にやってくる。
    その海辺の町で、家族とうまくいかない男は、子供を海の事故でなくして心に傷を負っている同い年の女と出逢う。
    39歳という、もう若くはない年齢で出逢った二人が、お互いの傷をじっくりと癒しながら、リスタートをきっていく。
    小説を読んでいるだけで、雄大な景色、オペラが奏でられるような気がする美しい小説です。
    大人の素敵なラブストーリーですね。
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    投稿日:2023.12.12

  • nyarokichi

    nyarokichi

    伊吹さんの作品は人の心情の移り変わりなどが大変上手いので作品を読み終えるたびに上手いなあと感じます。

    今回もそれぞれが感じていた寂しさや、やるせなさなどがとても上手く表現されています。

    ハラハラ、ドキドキしながら迎えるラストにとても心が癒されます。続きを読む

    投稿日:2023.11.20

  • はまだかよこ

    はまだかよこ

    さてさてさんの本棚から図書館予約
    単行本を読みました
    恥ずかしながら知らなかった作家さんで初読みです

    出会った二人をめぐる、せつなくてやさしいお話し

    チキン南蛮、椿姫、ガンダムプラモ
    うふふ
    あたたかな海からの風

    踏み外したんじゃなくて「風待ち」のとき

    ≪ また次の 一歩を踏み出す 風を待ち ≫
    続きを読む

    投稿日:2023.05.28

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