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柳内たくみ, 有坂あこ / アルファポリス文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
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kirisutoinochi
このレビューはネタバレを含みます
「ゲート」シリーズの著者、柳内たくみ氏の著作。ゲートよりも短いので終わりのほうでは読み終えてしまうのが寂しくなるほどであった。それだけ登場人物たちに感情移入していたということ。終わり方もさわやかで、感動もし、笑えて読み終えた。もっと読んでいたかったと思える小説。 内容は第二次大戦直前の、フィンランドとソビエトの「冬戦争」。結果的にフィンランドが負けたのだが、ソビエトに一矢報いて併合することを許さなかった戦い。政治的な内容はほとんどないが、一部終わりのほうで説明があって歴史的な背景を知ることができる。これが日本だったら「さっさと降参していれば戦争の悲劇は防げた」などとマスコミが騒ぎそうな戦い。負けたが一矢報い、それゆえに蹂躙と隷属、そして共産化を逃れた誇るべき戦い。 描写も柳内たくみ氏らしく極めて健全。ヤングアダルト向けともいえるか。敵も味方もキャラ立ちしていて非常に面白い。 文句なく星五つ。
投稿日:2022.05.16
まこと
実在の人物と戦争をモデルに描いたライトノベル小説。 既に出ている伝記?とは違って軽く読みやすかった。また、シモヘイヘの狙撃手としての凄さも描かれていて、クルッカのかわいらしいところも好感が持てる。ミリ…タリーものであるためか、敵見方関係なく次々になくなっていくが暗すぎることなく、描かれていた。戦争で汚れながらも成長していくクルッカの姿に注目してみるといいとだろう。また、後日談やクルッカの親の話があるともっと楽しめたと思う。 私自身ミリタリーものは雰囲気が暗くなり重くなるので好きではないがこの本は読みやすいと感じた。ミリタリーものを読んだことがないひとに足掛かりとして進めてもいいそんなライトノベルだった。いろいろな意味をこめて、星4つで!続きを読む
投稿日:2021.09.16
JENOVAVL.
実在の戦争と人物を元にしたフィクションの小説。 既に出ている伝記のほうとは違い硬派ではなく、単純に面白いライトノベル風味。 シモ・ヘイヘの超人ぶりが遺憾なく発揮されている。また主人公クルッカも、…可愛らしくてぐっど。 ただし、味方も、敵も、容赦なく死ぬ。気の良い男も、性悪な男も平等に死ぬ。 戦争ものの常ではあるが、あまり暗くならなすぎないように書かれていた。そういった点では、息苦しくなくて良かった。 戦争を経験して、汚れながらも成長してゆく、クルッカの姿に注目。 個人的には、狙撃ものが好きなので、とても楽しませてもらった。続きを読む
投稿日:2019.04.07
carele-smith
表紙&タイトル買いのアルファポリス文庫。 作家さんは『ゲート』の作者、柳内たくみ氏。 つまりはミリタリー物。 1939年のフィンランド、ソビエト間で行われた冬戦争をべースに、 実在した《白い死神》シモ・ヘイヘと、主人公クルッカの物語。 射撃に才「のあるクルッカは、 男装してクルック・サムライネンとしてスオミ軍に志願。 配属された第三十四歩兵連隊で『白い死神』と敵軍から恐れられる 狙撃の天才シモ・ヘイヘと出会う。 そして約100日間の戦闘の物語へ。 正直、表紙買いするにはちょっと重かったな。450P超でイラストなし 文章硬めですからねえ… でも文章の方は読んでるうちにすぐ慣れますけどね。 十分面白いですし。 にしてもガッツリミリタリー物。しっかり狙撃物。 手に汗握るバトル展開でしたねえ。 ストーリーも綺麗に纏まってましたし、 若干クルッカが、ウザいくらいでしょうか不満点はw 視点が入れ替わることで戦闘中の心の動きが見えるのも魅力ですね。 敵味方の矜持あっての物語ですからね。 一方方向視点の戦争物なんてドキュメンタリーかプロパガンダにしかならない。 物語として素晴らしい。 ミリタリー物好きにはお勧めしていいのではないでしょうか
投稿日:2014.02.24
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