【感想】張作霖:爆殺への軌跡一八七五-一九二八

杉山祐之 / 白水社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • だまし売りNo

    だまし売りNo

    日本の関東軍は張作霖を爆殺した。張作霖は軍閥の親玉という扱いで終わらせられがちであるが、中華民国(北京政府)の国家元首であった。国家元首を殺害しており、由々しき事態である。この重大性は現代日本では軽視されている。続きを読む

    投稿日:2022.05.22

  • さすらいの雑魚

    さすらいの雑魚

    浅田次郎の中原の虹やマンチュリアン・リポートの副読本に最適で、この本も抜群に面白い♪
    覇王と革命 を書かれた杉山祐之の作で清末民国初の軍閥領袖で日本にも縁の深い張作霖の野望の軌跡を描く。
    中原の虹では描写が少なめだった軍閥戦争の様相が詳述されており、満洲馬賊の総攬把 白虎張と 祝健康弟兄、壮揚兵馬 の旗の下に集った彼の壮士たちの中原に虹を追い続けた激闘の日々とその結末とを堪能できるぞ♬
    目に一丁字無く草莽より崛起し馬上より大国の天下を狙うという浪漫溢れる英雄譚の、おそらく最後の例になる伝説的生涯の物語。
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    投稿日:2021.12.05

  • shimu2

    shimu2

    【張作霖の生涯からは、近代中国の激動が見える。遠くない未来に奈落が待ち受けている日本の運命もまた、はっきりと見える】(文中より引用)

    世が乱れる清朝末期に躍り出て、瞬く間に東北の王となった張作霖。1928年に爆殺されるまでの駆け抜けた半生を、膨大な情報量を基として臨場感たっぷりに描いた作品です。著者は、読売新聞社の中国駐在編集委員などを務める杉山祐之。

    「張作霖爆殺事件」という単語の連なりでしか知らなかった人物だったのですが、大河ドラマの世界顔負けの波乱の人生を送っていたことがわかり、まず伝記として最高に面白い読み物でした。同時に張作霖から眺める清朝の崩壊や近代日本の対中外交が伺える点も、高評価をあげたくなりました。

    知らないことがまだまだたくさんあるようです☆5つ
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    投稿日:2020.12.03

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