【感想】STAP細胞はなぜ潰されたのか

渋谷一郎 / ビジネス社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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ブクログレビュー

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  •  arata

    arata

    小保方氏の著書『あの日』を小保方氏の立場から解説している本です。
    『あの日』からの引用が多いので、「じゃ『あの日』読めばよくね?」とも思うのですが、『あの日』を読んでいないのでなんとも言えないです。

    本書の主張としては、STAP細胞は存在しているというということ。「STAP様細胞塊」は小保方氏により実験に成功しているが、確認できなかったのは「STAP幹細胞」や「キメラマウス」などであり、これは若山氏の実験パートであるということらしい。その他の理由も紹介されてあります。

    若山氏の裏切りや保身行為、ずさんな管理状態なども細かく言及されており、「きちんと調べればわかるはずのこと」が調べたり検証されておらず、バイアスのためか小保方氏の反論ははほとんど聞き入れてもらえなかったようなことが印象的でした。

    結論、なぜSTAP細胞は潰されたのか?という問いには、マスコミの過剰な報道や魔女狩りはわかりやすいところですが、理研のスタッフの妬みなどからによるリークや、STAP細胞が認められてしまったら不都合になる研究者たち(予算が減らされてしまう)の力が働いたということです。

    STAP細胞は再生医療に役立つ「第3の万能細胞」になる可能性を秘めていると言われており、本当に存在するならば医療の発展に貢献するでしょうし、助かる命が増える未来が見えます。若き女性研究者、しかも日本人がそれを成功させたとなれば、本当に誇らしいことなのに、それを完膚なきまでたたき潰した人たち。人間というのは本当に自分本位で愚かなものだとしみじみ感じました。

    そもそも小保方氏も「ただただ実験が好き」という自分本位っていうのもあるわな。

    「STAP細胞の真実を追求する会」の著者が書いた本書。小保方氏が受けた理不尽や彼女の真実をいろんな角度から説明してくれていますが、読めば読むほど、「結局何が真実かは本人たちしか知り得ない」という感覚になりました。何を信じればいいのか不安になるけど、この感覚はこれからの日本で生活するためには必ず持っておくべき感覚だと思います。
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    投稿日:2024.03.07

  • rafmon

    rafmon

    報道の暴力性や、それに煽動される大衆の危うさが不気味。誤りや不正を徹底して許さず、首を絞め合う社会性も辛い。法治国家は、その罪を法律に基づき裁くのであって、数や報道による私刑を許せば、それはノイジーな奴らの手ごころ次第。
    パトロンのような大企業は叩かれにくいし、使い捨ての芸能人は潰しやすい。二毛作、三毛作とはまさに、マスコミの遣り口。コンプライアンス違反を徹底して叩く、その叩く側の暴力=リンチを取り締まらぬのが民主主義なのだろうか。私人逮捕とか自粛警察とか、炎上とか精神の逮捕権、刑罰権の濫用である。

    正義漢を気取るつもりはないが、やり過ぎだ。シャーデンフロイデの下卑た涎が週刊誌に滲む。私自身には、この事件を裁いたり、STAP細胞論争に決着をつける専門知識はないが、素朴な視点で言える事は「小保方晴子は決して無能ではないので、この件で潰されたのは損失である」「大多数が専門知に参加できる能力を持たない」「衆目集めのエネルギーをお金に変える目的が果たされた」という点だけだ。

    「スタップ細胞論文に書かれた実験のうち、小保方氏の担当パートである多能性細胞特異的分子マーカーが発現したSTAP様細胞塊までは確認できたが、STAP幹細胞、FI幹細胞およびキメラマウスが成功しなかった」

    公平な視点で言えば、著者は、調査委が若山研の研究員の証言を聞けば疑問が氷解されるはずと言うので、この点に関しては、著者が本気で取材して欲しかった。だから、結局STAP細胞は、ES細胞だった?という点が分からない。参加する能力を持たない論争を「なんとなく」でどちらが正しいか選択するのは疲れる。人類は月に降り立っていない、地球は平面だ、などなど。科学者ではない大多数は、教えられた事を信じるしかないではないか。その弱点をついたように社会を掻き回す企みがある。せめて、陰謀論の綻びを見抜く力は身に付けなければ自衛が出来ない。境界領域を狙った大衆操作に、いつしか大多数も絡め取られてしまう。だから、本を読むのかも知れない。
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    投稿日:2024.02.12

  • scent

    scent

    先日「あの日」を読んで
    一連の事件の概略は 掴んでみましたが
    もう少し読んでみたくて
    この本を読んでみました。

    この本は 小保方さん側の本ですが
    私が 疑問に思った事を 解説してくれていたので
    こちらの方が 正しいのではと思いました。

    この本にも 書かれていましたが
    そもそも 論文の疑惑という 誰の命も傷つけていないし
    国民の税金を無駄遣いしたという話でもないのに
    どうして パパラッチじゃないけど 小保方さんを追っかけまわしたのでしょうか。

    私は知らなかったけど、「あの日」を発売した後に 
    ある本の販売するサイトの 評価に 沢山の最低のポイントがつけられて 買わないように と 誰かが しくんだようです。
    でも、そんな事とは 反するように 多くの人が 読みたいと思ったようですね。
    (だから 図書館で予約してから 手にするまで 半年以上かかりました)

    背後にどろどろとしたものが あったとしても
    それに 踊らされて メディアが 大騒ぎして
    一人の人を自殺に追い込んだのは 罪にならないのは とても不思議です。

    メディアは もう少し きちんと 考えて行動して欲しいと思いました。
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    投稿日:2022.06.16

  • もこみはやみち

    もこみはやみち

    STAP細胞あった派の本。
    小保方さんの「あの日」の専門用語などわかりにくかった部分を引用してわかりやすく説明してある。
    この本と小保方さんの本を読んだ時点では本当にSTAP細胞があったかどうかは疑わしいままだったし、特に最後の一行にはとても同意できない。続きを読む

    投稿日:2022.03.17

  • 晴川雨読

    晴川雨読

    この本で著者が言いたいことは次のことだろう。
    ①STAP細胞は存在する
    ②山梨大学の若山照彦教授があやしい(著者は黒とは言い切っていないが)
    ③理研/同性(女性)科学者などの陰謀だろう
    こんな本を書くを科学ライターとして信用されなくなるよ~。
    ジャーナリストとして、報道の仕方について問題視する本を書くつもりなら別だけど、STAP細胞があると言い切るのは余分だね。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425973.html
    続きを読む

    投稿日:2020.12.13

  • hitoshinakamura

    hitoshinakamura

    小保方擁護論.主な主張は.STAP細胞論文は捏造ではなく単なるうっかりミス.なぜそれがわかるかというと「あの日」にそう書いてあるから.

    投稿日:2017.03.22

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