【感想】失格社員(新潮文庫)

江上剛 / 新潮文庫
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 2.9
2
10
15
7
5

ブクログレビュー

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  • ぽるの

    ぽるの

    このレビューはネタバレを含みます

    コミカルさが薄気味悪くて、あまり合わなかった。

    『実直な人が報われる話』『報われない話』両方ある。後書きを読んだ後、「なぜこうなった……」って余計に混乱してしまう。

    「一生懸命頑張ったけどこんなもんだよね、笑える」ってふうに短編をぶち切られると、同情心とか「この人に頑張って欲しい」って気持ちが消え失せる。
    作者の自己表現を知るほど、作者が苦手だなって思ってしまう。

    銀行の実際をもう少し知っていたら面白かったかもしれない。

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    投稿日:2022.08.25

  • mieriko

    mieriko

    あとがきは、良かった。
    後書きを読んでから、本編を読んだ方が良いかも。
    モーゼの十戒に擬えたサラリーマンが遵守すべき戒律の短編集。

    ところどころ、報われない社員が出てきて心が痛い。中でも、『汝、盗むなかれ』が報われなさ過ぎて、気の毒。

    あとがきより
    『お客のために、家族のために、そして自分のために働け。決して会社のために働くな』
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    投稿日:2020.09.22

  • 43street

    43street

    江上剛の作品は、たぶん初めてかな。
    会社と社員、サラリーマンを舞台とした短編10編からなる小説です。
    まあ会社には、いろいろテーマに成りうるネタはゴロゴロあるでしょうが、短編だからかどれも中途半端な内容。
    電車の中で、暇つぶしに1編ずつ読む・・・そんな感じで、あくまで暇つぶししかならん。

    ファンの方には、常々申し訳ないと思うが、私には受け入れられない小説だった。
    読後の感じも、何もなかった・・・という感じ。

    ただ、最後の著者自らの「あとがき」が唯一、ふーん、と感じたぐらいか。

    さ、コーヒーでも飲もうか。
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    投稿日:2020.04.16

  • おはようまだねよう

    おはようまだねよう

    スラスラ読めた。
    メッセージ性が強い小説。
    銀行という業界のシビアさを痛感した。
    給料が比較的良い、数字に追われている、とかその低度のイメージしかなかったけれど、さらにそのイメージは色濃くなった。
    堅い業界で、いわゆる昔ながらの社風を感じた。
    悪くいうわけでも、なにが正解とかもないけれど、ほんとこればかりは金融業界の特徴であり、これからも唯一このお堅い風潮が続くと思われる業界だなと感じた。
    昇格、数字、仕事の難易度など考えてもストレスが多そうな大変なお仕事だと感じました…働かれてる方尊敬します。
    めちゃめちゃ大変そうと感じたのですが実際銀行で働かれてる方の話も聞いてみたいと思いました。どうなんだろうか。
    でも銀行員だからこそ見える風景、出会える出来事とかもたくさんありそうでそれはいい経験ではあるなと思った。やっぱりエリート感がありました。
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    投稿日:2020.03.30

  • yuki*

    yuki*

    その会社の会社員として失格、という意味合いで読んでいたけれど、それぞれの話の中に出てくる各主人公自身が「失格」であることもあれば、「失格」だからといって、倫理的に間違っているわけでもなかったりした。
    あとがきを読んでわかったけれど、「会社のため」が必ずしも正しいわけじゃない、「社会のため、世のため人のため」が正しいのだ、というメッセージだったのだと思う。
    会社の常識は、時には社会の非常識だ。ということを、会社員は肝に命じないといけない。
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    投稿日:2020.02.01

  • SHIN

    SHIN

    このレビューはネタバレを含みます

    短篇10個の物語を書いた経済小説。
    内容はシンプルで、読み易い物語。
    「モーゼの十戒」に擬えた人としての掟を、自分の欲によって踏み外してしまった銀行や建設業など、サラリーマンの様子を描いている。
    嘘をつかない事、謙虚でいる事、仕事とプライベートのバランスなど、わかっているつもりでも何かの間違いで道を外れてしてしまいそうな、サラリーマンとしての心構えを改めて見つめ直すことが出来る。
    お客のために、仲間のために、家族のために。
    自分の行動は自分に返ってくるという、心が引き締まる物語。

    印象に残った話は、「安息日を聖とせよ」
    いくら自分が頑張っているつもりでも、頑張っているから偉いわけではない。周りが見れなくなってしまっては、ひとりよがりになってしまう。

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    投稿日:2019.05.04

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