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坂口恭平 / 新潮文庫 (9件のレビュー)
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mutotsu55
認知症に対する考え方が根本から異なる印象を持つ。「認知症=ボケ」と片付けてしまいがちだが、個人個人の次元が違うという捉え方が斬新であり、面白いと感じた。確かにそのように考えると、周りの人間からすると…一見不可解に見える行動であっても、本人には何かの目的で動いているのであって、そもそも見えている(認識している)景色が異なっているだけなのかもしれない。続きを読む
投稿日:2022.09.26
flounder532002
第三者からは、呆けて自分が何を考えてるのかさえわかっていないとみえるのに、旧い記憶が残っていたり不思議な行動を起こしたり。認知症とその対応について考えさせられた。2018.5.28
投稿日:2018.05.28
peachnero
うーーん・・・なんかあちこちに話が飛ぶのでちょっと難しかった。かなり集中力が必要な本のようだ。 まぁそれも巻末に作者と養老猛さんとの対談で何となく理解できました。 本筋の介護タクシーの話はまぁまぁよか…ったです。 認知症の徘徊という症状をとらえて、こういう見方もできるのかって思わせてくれたので。 この題材で他の作家さんでも読んでみたい気がする。続きを読む
投稿日:2017.09.21
Kazuko Ohta
著者は「0円ハウス」の人なので、てっきりノンフィクションだと思い込んでいました。だって主人公は著者の名前そのまま、躁鬱病だというのも著者そのままだし。そうしたら妄想シーンがやたら多いわ『流星ワゴン』み…たいな話になるわで、ようやくフィクションだと気づく。 認知症の曽祖母を残して逝ってしまった祖父。その祖父の蜜柑色の愛車で徘徊タクシーを始めようとする主人公。周囲からボケ老人の徘徊と思われていても、ボケ老人なりの目的地がちゃんとあるのではという考え方は良いなぁ。そう考える余裕を持って介護に臨めたらいいのだけれど。続きを読む
投稿日:2017.08.24
mitama778778
面白いような気もするけれど、時に難解。急の作者の世界にぶっ飛ぶので、ついていけないというか、理解が追い付かなかった。蠅にいたっては、状況が全くつかめず?だらけでした。
投稿日:2017.04.15
ホースケ
エッセーだと思って読み進めていたら、途中で世界がぐにゃりと曲がる。 どこまでがエッセーで、どこからが小説なのかの境界があいまいだ。 しかし、一歩立ち止まって考えてみると、エッセーと小説の境界を…厳密に定義しようとするのは一義的な見方だ。 本作の筆者の主張は「認知症の徘徊老人には常人とは違った世界が見えているはずだ」というもの。 ならば、エッセーと小説の境界線は常人の見方に過ぎず、筆者にとってはエッセーも小説も共存可能な世界の見方なのではないか。 躁鬱病を公言する筆者には、また別の世界が見えているのだろう。 また、徘徊老人に対してスポットが当たる。 ベッドに縛りつけておくだけでよいのか、 老人施設に預けておけばよいのか。 もし、俺が年取ってジジイになって頭がぼけたとしても、一つ同じところに留まりたくはない。 そういった介護に対する純粋な疑問も筆者は提示している。 祖父の危篤で地元熊本に帰った恭平は、祖父が遺したミカン色のワーゲンに徘徊癖の曾祖母を乗せてドライブに行く。 辿り着いた先の丘から熊本の街を見下ろした曾祖母は一言、ヤマグチとつぶやいた。 かつて曾祖母が住んでいた山口を思い出したのだろうか。 恭平は、曾祖母が常人が見ている世界とは違い、彼女にとってはそこが思い出の山口だったのではと気が付く。 徘徊老人が行きたい場所へ連れていく。 「徘徊タクシー」は時と時間と場所を越えて、老人が目指す場所へとエスコートする。続きを読む
投稿日:2017.04.04
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