【感想】長生き地獄

松原惇子 / SB新書
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Y-up

    Y-up

    延命治療・介護がいかに無意味なことかに気づきました。つくづく何も考えず「当たり前」と思っていたことに大きな過ちが潜んでいるものだと感じました。

    投稿日:2023.01.03

  • Dr.(読多ー)あんころ猫

    Dr.(読多ー)あんころ猫

    ドキッとするタイトルだが100年時代を迎えようとする今は長生きについて考えることはとても大事です。

    人間にとって一番苦しいのは死ぬことではなく死ねないことなのかもしれない。

    意識がなくなり意思の疎通が出来なくなれば自分の身体の運命は他人にゆだねられてしまうのです。

    「延命医療」「尊厳死」「安楽死」

    歳をとってからではなく、たった今からそれを考えていく必要があると思います。

    だれもがぜひ読んでほしい一冊です。
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    投稿日:2020.02.22

  • YuKisan

    YuKisan

    あなたは何歳まで生きたいですか?
    超高齢社会の日本。人生100年時代と謳われるものの、「長生きしたくない」人が急増している。
    それはなぜか、長生き地獄の現場、有料老人ホームで目の当たりにした。



    こんなにゾッとする怖い本はここ最近なかったなと思うくらいでした。
    どこかで紹介されていたのを見て、どうしても、今すぐ読みたい!という気持ちになった本です。
    作者の選んだタイトルは、学生の頃から私がうっすらと考えてきたことと一致しています。長生きはしたくない。この本を読んでよりはっきりと定まりました。長生きは、絶対にしたくない。そして自分で自分の人生を切り開くためには、個々で死生観を持つだけでは足りないということが分かりました。
    意識不明で救急車で運ばれた家族を前にして、医者に「命だけは助けてください!」今まではこの言葉に違和感なく受け入れていましたが、今となってはそんな自分のエゴを押し付けることは言えない、でも言わずにいられるのか?!となりました。
    自分に関しては、延命治療はして欲しくないと思っていても、自分の親が危篤状態の時にどう判断するのか、親はどうして欲しいのか、何も知らないままでは判断を誤るなと思いました。
    そして自分がもし危篤状態となった時に、配偶者や子供達に判断を委ねないといけない(自分は話せないから)。
    どんなに死生観について気持ちをシェアしていたとしても、死にゆく人を前に「どんな方法を使ってでも助けて欲しい、死んでほしくない」と言ってしまいたくなる気持ちはとてもよく分かる。縁起でもない話と嫌がられても、死生観について家族とシェアし続けることが自分や家族個人の幸福な死に繋がるのだと思いました。

    私は割と若い頃から自分の理想の死に方がはっきりしていました。おばあちゃんの自分がコタツで孫たちに囲まれてミカンを食べている時に老衰で息をひきとる。「おばあちゃん?おばあちゃん??おかあさーん!おばあちゃんがー!!」という死に方。
    しかし本書を読んで、この理想がとてつもなく贅沢で到底成し得ない死に方であるということがよく分かりました。もう今の日本で、これからの日本でこんな死に方はできない。それでも理想に近づけるため、死に場所、死に方を考え、家族と根気よくシェアしていく必要がある。その努力を怠ると、口から栄養が取れないくらい衰弱していても、体に穴をあけて痛い嫌な思いをしてただただ延命させられる。そんな死に方はごめんだ。
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    投稿日:2020.02.01

  • hito-koto

    hito-koto

    「クロワッサン症候群」(私はどんなものか知りませんが・・・)を書かれた、1947年生まれの松原惇子さん「長生き地獄」、2017.8発行です。長生きの現場を取材し、日本には死にたくても死なせてもらえない高齢者が大勢いるとのレポートです。90歳を超えると、自宅で介護か、施設暮らしが普通。延命治療に関する正しい知識を知ることの重要性を説かれています。無知やお任せ主義はもってのほかと。欧米に胃ろうは存在せず、北欧に寝たきりはいないと。一度施された延命装置ははずせないので、それを踏まえての決断が大事ですね。続きを読む

    投稿日:2019.03.30

  • muffin

    muffin

    全く同感。
    どうしてどいつもこいつも本人の意思を後回しというか無視するのだろう
    福祉の人、行政の人、兄も 私の会社の上司だって周りはみんな「施設に入れなさい」

    母はけケアマネさんとの話合いの間黙っていたが、帰った後『私はここがいいからね」と。

    足が不自由な母をこのまま1人にして今簡易的に同居している私が鍵を閉めて1週間とか実家をあけたら私は「保護責任者遺棄」になるのだろうか

    ならなくても私は責められ「鬼」のような扱いになるのか
    嫌がる母は知らない人に囲まれ馴染みのないご飯を出され話すこともなく過ごすのが最善なのか
    認知症がすすみ私のことも分からなくなりみんなに『分からなくなっちゃってかわいそうに」と言われて最期を迎える方がいいのか

    「65歳過ぎたら救急車は呼ばない」
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    投稿日:2017.10.05

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