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小栗虫太郎 / 河出文庫 (3件のレビュー)
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もよし
ひどい悪筆 なんか、もう、たまらないなぁ~ クセになりそう 読んだあと、何も考えないし、何も残らないのに、読んでる間は楽しすぎる、サイケデリック音楽のような作品 青空文庫ではなくこっち読んだ
投稿日:2021.06.20
toca
このレビューはネタバレを含みます
『三大奇書』のひとつ『黒死館殺人事件』とは余りにも違う『もうひとつの小栗虫太郎』。 衒学的な描写は随所に見られるが、探偵小説(ミステリ)とは言い難く、冒険活劇、冒険小説と呼ばれるジャンルにカテゴライズされることは、巻末解説の冒頭でも指摘されている(そして法水麟太郎のキャラクターも、〝黒死館殺人事件〟とは随分違っている)。 『黒死館殺人事件』より随分と読みやすいので、これが文庫になった意義は大きい。
投稿日:2017.07.14
Pukasan
これ、ミステリというより冒険活劇モノですね(冒険伝奇探偵小説と本書では謳ってますが)。三銃士とか巌窟王とかその系統。私が今まで知ってる虫太郎作品と作風が思いっきり違うので驚きました。かろうじてペダンチ…ック溢れる描写に黒死館風の痕跡があるぐらいで。 一応人が死んだりモノが無くなったりと『謎』はありますが、それはあくまで法月の冒険譚のスパイスでしかない印象。そして常にピンチに陥る法月(これは雑誌連載の作品だから、毎号、山場や見所を作ろうとするとこうなるんだろうなぁと……)。 とにもかくにも『黒死館』などで慣れ親しんだあの名探偵・法月と、この作品の主人公の法月は別人なんじゃないか?!というほどキャラが違うので、開き直って楽しむが勝ちですね。40目前のオジサマで妻帯者設定の法月が、出会う女性(十代の乙女から人妻まで!)に片っ端から恋し、恋される超展開も凄い。そんなにイケメンなのか! 描写はないけど!! とツッコみたくなる。 海洋冒険! 敵であるフィクサーとの欺し欺されの対決! 友情! 麗しい乙女との恋愛! 一族の抱える因縁と莫大な遺産の相続者! そして謎の鉄仮面の男! とロマン溢れる作品でした。続きを読む
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