【感想】不寛容社会

谷本真由美 / ワニブックス【PLUS】新書
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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ブクログレビュー

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  • ヤマバヤシタカシ@全身表現者

    ヤマバヤシタカシ@全身表現者

    一理あると思えるところもあり、視点も面白いと思えるところもあった。ただ、極論に過ぎると感じる箇所も多いか。それにしても、素地があるとは言え、近頃の日本人の「許さない」っぷりは行き過ぎであることは間違いないかと。続きを読む

    投稿日:2022.04.10

  • 棚田 弘一

    棚田 弘一

    グローバルな環境で生活してる人による、決めつけと上から目線のお節介な本、という印象で、共感できるところは一割もなかった。

    タイトルはネットで炎上を起こす人、ワイドショーをはじめとするメディアに煽られて芸能人の不倫を叩く人、政治家のセコイ不正を叩く人、など日本の「卑屈な心で他人を叩きたくなる人」を指しており、もっと大雑把に生きてみたらどうだ、と啓蒙する内容。

    海外との比較が多数出てくる。インドのカースト制度が背景で悪口を言いまくるインド人、付き合いの悪い人を批判しまくるイタリア人などから、それぞれ「○○人はこういう国民性だ」と、身近にいた一部の人たちをモデルに断言してしまう視野の狭さ。日本人への批判も、一部の人の不寛容をまるで日本全体の国民性のように描いている。

    ほぼ終始反感を覚えてしまう、なかなか珍しい本だった。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.28

  • ohikioya

    ohikioya

    著者の体験から得た知識がたくさん挙げられていて、とてもわかりやすくて読みやすかった。文化人類学の例が参考になった。生態学に「作用」・「反作用」という言葉があるが、環境が生物に影響を与える「作用」がいかに大きいか...と思った。続きを読む

    投稿日:2021.02.07

  • R

    R

    全体的に極端な主張だなあと思った。
    他人の目を気にしない中国人に学べって言い切っているところに、論者に対してかなり恐怖を覚えた。

    ただ、人は人/他人は他人の考え方は全くの同感。
    共感できたのはその点だけ。続きを読む

    投稿日:2020.08.19

  • boutoumetous

    boutoumetous

     いま現在も、ワイドショーによる芸能人のスキャンダル叩きが進行形。「水に落ちた犬は叩け」という中国の古諺は我が国にもあてはまりつつあり。
     他人叩きのお国ぶりの違いが興味深い。以下引用……
    「イタリアは情が深い社会ですが、その一方で、嫉妬と怒りもすごく深い。愛の反対は憎しみだとよく言われますが、他人に興味を持つことは、それだけ愛が深いということの証明なのです。」
     つねづね「西日本の人は東に比べて、人なつっこく付き合いやすい」好印象を感じていた。一方、凄惨な殺人・暴力事件が東より多いような悪印象も覚えていた。西日本、なかんずく関西は日本のイタリアか?
    続きを読む

    投稿日:2020.02.04

  • yampuru

    yampuru

    現代は他人を「許す」ことができなくなりつつある世の中であるな~と感じていたこともありタイトルに惹かれ読んでみました。日本における他人叩きが横行する現状やなぜそうなるのかを世界の国々との比較で相対化させた仕上がりになっており、より一層日本の現状が理解できる一冊だと感じました。その一方で日本以外の国でも(対象とする事柄の大小の違いはあれど)監視社会であったり、階級・階層にもとづく人間関係があったりと、どの国も一長一短であることを思い知らされ、人間とはかくも不完全な生き物であるのだな、という想いを改めて感じました。続きを読む

    投稿日:2019.09.04

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