怒り (下)

吉田修一 / 中公文庫
(256件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
68
102
47
10
3
  • 【自分はどうだろう。と何度も考えてしまう】

    今まで、信じていたハズなのに、突然信じられなくなる。自分の中に、信じるよりも疑いの方が強くなる。そんな出来事が起こります。


    でも、信じることを止めた後は、それぞれが、どこかホットしているようにも見えました。


    周りからの情報や言葉に左右されず、自分が信じようと思ったことを続けることの辛さ、難しさを感じます。


    読んでいると、「自分はどうだろう?相手の何を信じている」何度も何度も考えてしまいます。
    「生れた場所、収入、年齢、職場、仕事、友人、言葉、表情、容姿、行動…」


    タイトルの「怒り」臆していた私ですが、手に取って良かった本です。
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    投稿日:2017.09.26

ブクログレビュー

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  • けっこう暗めでシビアなストーリー。
    1つの殺人事件が軸となって、3つの視点からストーリーが展開されるお話。

    投稿日:2019.04.15

  • 登場人物の気持ちが思っている事を伝えたり、隠したり、でも信じていいのか戸惑いながら進んでいく。中盤は、犯人が見つかって物語のスピードが速くなった。テレビで犯人は捕まったと報道されたけれど、心配している人は見つからないし、それぞれ3つの場面でなかなか晴れてこない。

    でも、千葉や波瑠間の情景は、とても鮮明に対照的にしているのかと想像しました。
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    投稿日:2019.03.29

  •  吉田修一なので購入。『悪人』を超えることはなかったような・・・映画、まだ観てないな・・・

     読後随分と経ってしまって、内容を詳しく覚えていないので・・・とりあえず読了の記録に留める。評価は当時の読後感を思い出しつつ記す。

     レビューさぼってて、いつ読み終わったか覚えてないので、読了日は、後続レビュー前の、2018年10月1日で登録。
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    投稿日:2019.03.17

  •  面白かった( ´ ▽ ` )ノ

     奇しくも直前に読んだ「レディ・ジョーカー」どうよう、「実際にあった事件をモデルにした群像小説」だったわけだけど、2作ならべてみると見事なまでに対称的で興味深かった( ´ ▽ ` )ノ
     一方は最初から犯人もその狙いも割れており、他方はその反対( ´ ▽ ` )ノ
     一方はモデルの事件に大外から似せていくのに対し、他方は芯こそ似ているものの細部がどんどん事実から外れていく( ´ ▽ ` )ノ
     また、「レディ」はあえて読みづらく書いてあるのに対し、「怒り」はさらさら読めるよう工夫されてる( ´ ▽ ` )ノ
     そういった手法の違いがありながら、事件の起こす波紋・関わった人たちの心の揺れを描いているところはおなじ( ´ ▽ ` )ノ
    (そういや、二作とも登場人物に 問題のある娘と父、ゲイがいるな)

    「怒り」の3青年は一体何者だったんだろう?
     いちおう作中でバックストーリーは明かされているけれど、彼らの主観で語られる文章が一切ないため、その心理は最後まで不明なまま……(。・_・。)
     得体の知れない闖入者・異人が 出会う人の心に変化をもたらすトリックスターものということで、サマー(京極夏彦)の「死ねばいいのに」に似た感じもあるね( ´ ▽ ` )ノ

    「パレード」もそうだったけど、修ちゃんは隠喩が巧み( ´ ▽ ` )ノ
     本作では、なんと言っても離島の廃墟の壁だよね( ´ ▽ ` )ノ
     誰しも心に構えている、壁……その裏側に毒々しい赤色で記されている「怒」の文字……∑(((*゚ェ゚*)))ブルッ
     周り(身近)には必死で隠している秘密が、じつは大洋(世間)にすべて晒されているという……(´ェ`)ン-…
     個人個人にとっては一大問題である身内の不祥事も性的嗜好も事件のトラウマも、じつは世間一般にとって「よくある話、だれにでもあること、自分にはどうでもいいこと」にすぎない……(´ェ`)ン-…
     みなが無視するただの落書きが意味を持つのは、それがスキャンダルのアイコンとなった瞬間……事件現場の「怒」と離島(これまた孤独な現代人の隠喩?)の「怒」がリンクすると とたんにただの「壁」は「あの壁」になる……∑(((*゚ェ゚*)))ブルッ
     事件を起こしたりそれに巻き込まれると、「ホモ」「低能」「孤児」「夜中にふらついてる若い女」などなど非冷遇者に「やっぱりね」とステロタイプな負のレッテルづけがされる……「壁」が、「普通の」自分らと「問題のある」やつらとを分ける仕切り・保証になる……(´ェ`)ン-…

    「壁」の裏側を覗いた者たちの変化がまた興味深かった( ´ ▽ ` )ノ
     少年は信頼と明るさと将来を失い、少女は勇気を得、刑事は愛を亡くし、世間は新しいオモチャをもらって嬉々とする……(´ェ`)ン-…
     一方(直接には)「壁」を見なかった青年と父娘は、ひとまずのところ心の救いを得る……(´ェ`)ン-…

     ……まあ、これが作者の本意だったのか否かは分からないけど、自分はそんなふうに読んだ( ´ ▽ ` )ノ
     サラッと読めちゃうから うっかり見落とした要点も多々ある気がするし、いずれ再読したい良作( ´ ▽ ` )ノ

     修ちゃん、やっぱりうまいしすごいね( ´ ▽ ` )ノ

    2019/02/10

     
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    投稿日:2019.02.10

  • 再度犯人の公開捜査が行われてからの、3人の身元不詳者の周囲では彼らへの不信感が募っていく。展開が早くワクワクしながら読み進めることが出来た。

    投稿日:2019.02.09

  • 山神一也の逃亡は続いている。
    怪しい3人は依然として怪しいまま…
    ただ、新たにテレビで公開捜査が始まると3人の周りの人間は身元の定まらない彼らを疑い始める。
    人を信じたいと思う気持ちと、それに応えて欲しいと思う気持ちとが交差する。
    誰が犯人かというのと同様に、揺れ動くさんにんとそれを取り巻く人たちの心の動きにも、深く引き込まれる感じがした。

    2019.2.2
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    投稿日:2019.02.02

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