怒り (下)

吉田修一 / 中公文庫
(260件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
69
105
47
10
3
  • 【自分はどうだろう。と何度も考えてしまう】

    今まで、信じていたハズなのに、突然信じられなくなる。自分の中に、信じるよりも疑いの方が強くなる。そんな出来事が起こります。


    でも、信じることを止めた後は、それぞれが、どこかホットしているようにも見えました。


    周りからの情報や言葉に左右されず、自分が信じようと思ったことを続けることの辛さ、難しさを感じます。


    読んでいると、「自分はどうだろう?相手の何を信じている」何度も何度も考えてしまいます。
    「生れた場所、収入、年齢、職場、仕事、友人、言葉、表情、容姿、行動…」


    タイトルの「怒り」臆していた私ですが、手に取って良かった本です。
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    投稿日:2017.09.26

ブクログレビュー

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  • ronron1123

    ronron1123

    このレビューはネタバレを含みます

    映画版がとても好きで、逆に原作読んだらイメージが変わっちゃうかなー、と思ってなかなか取りかかれなかった。
    でも読んでみて、映画にはなかったエピソードや、登場人物の心情や背景が良くわかり、とても良かった。
    殺人犯の山神(とその疑いをかけられた人)の周りの人達の群像劇。山神(とその疑いをかけられた人)の心情はまったく語られない。ただ周りの人達が山神の人物像を作り上げていく。面白いのが、本当の山神は周りに疑われないところ。信じたい、愛したいと思ったときに本当にこの人を信じて良いのか、という気持ちがわいてくる。本当の山神は誰にもそう思われなかったがゆえに疑われず逃亡し続けられたのだろう。
    全体的にバットエンドだけど、希望がもてそうな終わり方をした人達もいるので、そこまで後味悪くならなくて良かった。

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    投稿日:2019.06.02

  • みちの助

    みちの助

    私が今目の前にいる人を信じられるのは何故だろう?この人の背景が全て分かっているわけではないのに一緒にいるのはなぜだろう?
    過ごした期間の長さは関係ない。
    読んでいるうちに、人との繋がりとは何か、ぼんやりと考えていた。

    上下巻通して最後まで読みやすく、かつスリルもあって面白かった。
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    投稿日:2019.05.16

  • 本は空

    本は空

    面白かった。1件の殺人事件を軸に3つの場所で起こる人間関係を描いている。素性のわからない相手を信じた人の後悔と信じ切れなかった人の後悔・・。信じたい、信用されたいと思う一方で、傷つきたくない、裏切られたくないという思いもあり、それぞれの葛藤に共感できた。続きを読む

    投稿日:2019.05.07

  • サマー

    サマー

    誰が殺人犯・山神なのか、が主題じゃない。
    山神の殺人の動機もはっきりしない(社会への怒り、むしゃくしゃしていたから、のような話は出てくるものの、本人が語ったことじゃない)。
    殺人事件は軸にあるものの、謎解きミステリーとは違います。人間ドラマ。

    なかなか自分の身に降りかかるシュチュエーションではないものの、誰かを信じることの難しさ、信じることの脆さを痛感した。
    怒り、と人を信じることは、隣り合わせなのかもしれない。

    「大切なものは増えるんじゃなくて減っていく」というのは、大人になってみて私もわかったこと。
    子育て中で、仕事もままならず、自分個人のこだわりを捨てて生きてる現状をネガティブに捉えがちだったけど、この表現に救われた。
    今まで大切だと思っていたものを大切だと思わなくなるほと、大切なものが一つできたということだから。

    読み終わって、しばらく言葉がなかった。
    じわじわと思うのは、こんな完成された小説はほかにないんじゃないか。


    登場する誰もが、どこかにいそうな気がして。みんなの幸せを願わずにはいられない。
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    投稿日:2019.04.30

  • Ichiro

    Ichiro

    けっこう暗めでシビアなストーリー。
    1つの殺人事件が軸となって、3つの視点からストーリーが展開されるお話。

    投稿日:2019.04.15

  • みりん

    みりん

    登場人物の気持ちが思っている事を伝えたり、隠したり、でも信じていいのか戸惑いながら進んでいく。中盤は、犯人が見つかって物語のスピードが速くなった。テレビで犯人は捕まったと報道されたけれど、心配している人は見つからないし、それぞれ3つの場面でなかなか晴れてこない。

    でも、千葉や波瑠間の情景は、とても鮮明に対照的にしているのかと想像しました。
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    投稿日:2019.03.29

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