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筒美遼次郎 / 彩図社 (3件のレビュー)
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うえけん
<感想> 高校教師だった著者が強迫性障害により退職し、紆余曲折を経て復帰するまでの話。病気についての素人が手探りで知識を深め、徐々に回復する過程は学びが多い。専門家では気づかないような患者ならではの気…づきがある。 特に「軍隊には強迫性障害の患者が少ない」は目から鱗が落ちる思いだった。迷う余裕があるから悩むのだ。日々の決まり事をこなさなければならない立場の人間には、迷ったり悩んだりする贅沢は許されない。 暇は万病のもとである。 <アンダーライン> ★★★★★ 普通に考えるとどうでもいいようなことを未来の可能性とか運命などに変に結びつけて考えることを、<関係念慮>と言います。これは、合理的に考えると全然関係がないのに、関係づけて考えてしまうことを言います。 ★洗濯屋・確認屋・迷信屋 ★★★★★ 強迫性障害は、物事を完璧にコントロールしたいという一種の支配欲が暴走している状態と見ることもできる ★なんとなく大丈夫ではないかと感じたら大丈夫 ★常識的・経験的・直感的に考えよう ★★★★★ まず安心してからがんばろうとすることは、やめるべし。不安のままがんばるべきである。続きを読む
投稿日:2021.05.15
kojisato5555
実際に強迫性障害だった人が書いた本です。未だ完治とまではいかないようですが、だいぶ社会に出れるようになったみたいです。でもやっぱり完治してないなと思う部分もあり、森田療法と言う診療方法を採用しない医者…はダメだみたいなこだわりが強く出ていました。それから仕事を辞めて再就職の面接に行った時にも、見た目は関係ない過去の経歴が問題だったと言う友人のアドバイスを受け入れられず、やっぱり見た目が悪かったからかなとこだわっているところもありました。全体的にはわかりやすく、また回復した人の言うことなので説得力もあります。続きを読む
投稿日:2020.10.30
Lilac
「強迫性障害」という病気のせいなのか、単純に物書きが書いた本じゃないせいか、淡々としているのにしつこい文章、といった感じで読みづらかったです。 感情もあまり表現されていないため、「生きづらそうだなぁ」…というのは伝わってきても、それ以上のことは思わなかったし。普通の人が読むのにはあまり向いていない本かもしれません。 ただ、同じ病気の人。そして、身近に「強迫性障害」の人がいる場合は参考になったり、共感できる部分があるのではないかと思います(治療方法などについては専門書の方が役立ちそうなので、同じ患者として「そうそう」「同じような人がいるんだ」と思って安心したい人向きかと)。続きを読む
投稿日:2016.12.12
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