【感想】ウォルテニア戦記1

なかなかに完成度の高い良作

日本人の高校生が異世界に召喚される、という典型的ななろう作品…と思っていたが結構違った。
召喚された先では勇者として厚遇されるどころか、奴隷もしくは消耗品としてろくでもない扱いを受けるという世界観。…最強主人公がチートスキルで薙ぎ倒すといった作品ではない。

ストーリーは国家間や貴族社会の勢力争い・奴隷・領地改革・戦争等で構築されており、なろう作品にありがちなギャグ・コメディ・萌え・ハーレム等は少ない。作品名通りの戦記物であり、真面目でシリアスなストーリー。
このストーリーの完成度はかなり高く、なろう作品にありがちな雑さや薄さは皆無。緩急やメリハリも良く利いており、巧みな構成によって読みやすいよう上手くまとめられている。作画も飛び抜けて高いわけではないが十分に及第点。
私の語彙力がちょっとアレなのであまり上手くレビューできないけど、十分すぎるほど良作。現在7巻まで読んだけど、ずっと面白さをキープしている。続きを読む