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上橋菜穂子, 二木真希子, 佐竹美保 / 偕成社 (18件のレビュー)
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総合評価:
わらぶる
8
やっと読めました
このシリーズ、この一冊だけ読めてなかったんです。ヒュウゴの背負っているもの、怒り、哀しみ、ときおり浮かべる淋しげな笑み、強い意志を感じさせる眼。こんな青年時代を過ごしたからなんだなと納得してしまう。フ…ィクションなのに。若き日のバルサの苦悩も。エリンの外伝にも書きましたが、こうした外伝の存在が、さらに物語に厚みと奥行きを加えてくれるから、上橋先生の作品は何度も何度も読み直してしまうのです。そうしてまた違った感動があるのです。天と地の守り人を読み終えたみなさん!本作を読んでからもう一度新ヨゴに旅立ちましょう。先に行って待ってます。続きを読む
投稿日:2016.12.16
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ゆきおんな
ヒュウゴ
この前の作品で出てきたヒュウゴがかっこよくて、惚れちゃいました。 なので、天と地の守人へは、ヒュウゴの子供時代を読んでから行くことにしました。かっこよくて強いけど、そこに至るまでの人生が辛かったです…。 さぁいよいよ天と地の守人へ向かいます。続きを読む
投稿日:2017.06.14
ココすけのままりん
『まだ、鳥が群れていたぞ』後で見たこの場面が今もずっと心に。
ヒュウゴという謎めいた、本当の敵か、いだく思いは同じくする見方かもわからない、もっと知りたいと思うこの人物が現れてからは、その存在が大きな割合を占めていました。 やっと最後に、この『炎路を行く者』。…贈り物でした。 「ヨゴ皇国」のヒュウゴがいたからこそ、「新ヨゴ皇国」のチャグムを導けたのだと確信しました。続きを読む
投稿日:2018.01.17
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URIKO
このレビューはネタバレを含みます
あのヒュウゴの少年時代の物語。タルシュ国密偵アラユタン・ヒュウゴ。やたらと気になる存在だったあのヒュウゴ。 バルサやチャグムにとって、敵対する関係のはずなのに、完全な敵ではない。 ラウルを説き伏せた能力の持ち主。 なぜ、あんなにもヒュウゴという人物が心に残ったのか、本作の上橋さんのあとがきで納得。ヒュウゴのこの少年時代の物語は、ヒュウゴが登場した時点で出来上がっていたとのこと。だから、ヒュウゴがあんなにも、登場人物の中でも際立つ存在となっていたのだ。 本作は守り人シリーズのスピンオフみたいな位置づけなのだろうけど、もはやひとつの物語として完璧に出来上がっている気がする。 ヒュウゴが家族全員を奪われるという辛く厳しい体験から、どのようにしてタルシュの密偵になっていくのか。ヒュウゴの心の変化がありありと伝わってきて、その心情描写に舌を巻く。 リュアンとヨアルとの交流は本当に胸熱で、なんなら守り人シリーズで一番というほど涙が込み上げてくるし、ならず者として生活を送らざるを得ないヒュウゴの状況も痛いほどよくわかった。 上橋さんは人間の醜い面、守り人シリーズでいえば、暴力に酔って快感を得てしまう人間の残虐な一面も隠すことなく、フラットに描く。そこに特別な感情はなく、「人間ってこういうところがあるんだよ」と諭されているようで、どんなに「暴力はダメ」と言われるより、心に響くものがある気がする。 国が滅ぼされるって何なんだろう。生き残った者は侵略者に頭を垂れてはずかしくないのか。いや、見えていないのだ。なぜ、どこかに生き残っているはずの帝は侵略者により苦しめられている民を救わないのか。そう、自分には、見えていないのだ。色々なものが・・・・ と顔をあげ、前に進むヒュウゴがまぶしかった。 あと、バルサの15歳の頃のお話も収録されていたけれど、ヒュウゴの話の感想で力尽きたので、こっちの感想は割愛・・・(笑)
投稿日:2022.08.29
akiyumi
タルシュ帝国のヒュウゴの物語。 王の楯の長男として育ったヒュウゴが、タルシュ帝国にすべてを奪われ、底辺を生きながら、様々な出会いから自分の生きていく道を選ぶまでの物語。 バルサが用心棒として成長して…いく姿が、悲しいけど、その強い生き方が素敵だ。続きを読む
投稿日:2021.01.29
あやごぜ
先日、『風と行く者』を読んだときに、巻末の既刊本紹介のページで本書の存在を知り(不覚!)、急々図書館から借りてきました。 本書は『蒼路の旅人』に登場した、ヒュウゴの若き日の姿を描いた「炎路の旅人」と、…十五歳の頃のバルサを描いた「十五の我には」の2編構成になっています。 上流武人の家に生まれながら、タルシュ帝国との戦で人生を狂わされたヒュウゴの、叫びたくなるような焦燥が手に取るように伝わってきますし、少女のバルサが“ジグロのお荷物になりたくない”という思いからくる苦悩も、その後のバルサを形成する一過程だったと思えます。 世界観も見事ですが、人物像もしっかり掘り下げる、上橋ファンタジーの奥深さを感じさせる一冊でした。続きを読む
投稿日:2019.02.02
koishi-2018-bun
上橋 菜穂子の作品は、たしかに面白いのだが、途中で読むのが馬鹿らしくなっってしまった。 それでも、ヒュウゴはなぜ・・・? バルサはどうして・・・?につられて読了。 あとがきを読んで分かったが、守り人シ…リーズをよんでから、この番外編を読むのが正しい!順序だったらしい。 著者もそのことを配慮して本書の出版を控えていたとのこと。 ヒュウゴがどんな役回りかを知らずに本書を読んだのは、失敗だった。( T o T; ) TV番組「精霊の守り人」実写編は、2016/3/19にスタートに一段落。 → URLはこちら http://www.nhk.or.jp/moribito/ 『精霊の守り人|NHK放送90年 大河ファンタジー 』 : 引き続き、2016/4/29 URLはこちら http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=moribito 『アニメ「精霊の守り人」 』 : 再放送 スタート 『放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」は、第1シーズンが4月9日に最終回を迎えました。 総合テレビではドラマの好評を受けて、2007年に制作、NHKBS2で放送したアニメ「精霊の守り人」全26話を4月29日から放送することが決まりました!』 2016/03/15 予約 4/26 借りる。4/28 読み始める。5/7 読み終わる。 内容と著者は 軽装版 炎路を行くもの 守り人作品集 (軽装版 偕成社ポッシュ) 内容 : ヒュウゴはなぜ家族を殺した国の王子に仕えることになったのか。 バルサは養父ジグロとの放浪の旅の中で、どうやって成長していったのか。 守り人シリーズ「番外編」にあたる「炎路の旅人」「十五の我には」の2編を収録。 内容紹介 タルシュの鷹(ターク)アラユタン・ヒュウゴはなぜ、自分の祖国(そこく)をほろぼした男に仕えることになったのか。 そして、バルサは養父ジグロとの旅の中で、どうやって成長していったのか。 「天と地の守り人」で語られることのなかった、アラユタン・ヒュウゴとバルサの2つの物語を収録(しゅうろく)。 著者 : 上橋 菜穂子 立教大学大学院博士課程単位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。 オーストラリア先住民であるアボリジニを研究。川村学園女子大学特任教授。 「精霊の守り人」で野間児童文芸新人賞などを受賞。 絵 : 佐竹美保 二木真希子続きを読む
投稿日:2019.01.12
凪野基
8:久しぶりの守り人シリーズ。読みそびれていたのを借りてきました。どの作品でも、エッセイでも、上橋さんの文には難しい言葉がなくてシンプルなのに、ぐさりと刺さるものがあります。変に凝っていないから、純粋…だからこその力。 暴力という強大な魔物、その快楽に溺れかけた若き日の二人がその過ちに気づいたときの恥じらいや後悔がまざまざと感じられて、やっぱり上橋作品はスゴイ……とため息しか出ません。続きを読む
投稿日:2018.10.08
katsukatsu0201
ヒューゴの生き様がよくわかる。それにしても作者はこのような設定と世界観をどうやって作り出すのか?神の才能としか思えない
投稿日:2018.02.20
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