【感想】最後の医者は桜を見上げて君を想う

二宮敦人, syo5 / TO文庫
(304件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
117
118
46
4
0
  • 医療ドラマ風 仲良し三人組の成長物語

    「死」「余命」とテーマは重い。そして当然、奇跡の救いがあるわけでもない。
    日々そんな「死」と一番近い場所にいる「生」をもつ人間「医師」。
    「熱さ」を纏う者、「冷静さ」を偽る者、「苦悩」から逃げる者
    医学生時代に共に青春を過ごし、今は同じ病院の勤務医として働く三人の医師の成長物語。

    紹介内容などとは異なり、相反する二人ではなく三人の医師が絡み合う。当初、誰が主人公なのか?と悩まなくてはならないが、三人が三人組で主人公であると思って読み始めれば良いと思う。
    この三人の医師としての成長を書くために「患者が死ぬ」。そんな意味ではちょっと辛い本かも知れない。そしてそんな辛い思いをする割りに、ほんのちょっぴり成長する医師たちの物語なんだから、読者は割に合わない。

    テーマは重く、これを読んだ後に自分でいろいろ考えるには良いが、この本そのものの内容は割りと「浅い」。この本はきっかけにしか成らず、何か新しい「解」を読者にもたらしてくれはしない。
    逆に難しくなく、そんな意味では読みやすいと言って良いのか。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.31

  • 人は100%の死亡率

    医者の目線で真剣に死を見つめた作品ですが、泣けるけど重くなりすぎず読める本でした。また、読み返したくなるときが有るように思います。

    投稿日:2017.09.14

  • 本好き書店員が選ぶ感動小説No.1だそうです。

    本好き書店員が選ぶ感動小説No.1だそうです。
    本屋さんが良いと言ってるならと後押しされて購読。
    まあ及第点だと思いますが、かなりの期待感だっただけに物足りなさも感じます。
    医療の現場では、時に生死を分ける究極の選択が行われる訳ですが、そこをテーマに当てたのはちょっと卑怯な感じもしますが、それなりの覚悟で書かれたのでしょう。
    興奮したし、涙も流したし、何より感動しました。
    続きを読む

    投稿日:2018.05.01

  • 素晴らしい作品

    涙が溢れた。この作品は最高傑作だ。死について非常に考えさせられた。誰しもがこの本を買ってよみましょう。絶対に損はない。

    投稿日:2018.07.01

  • これは医師ではなく、患者の物語です。

    物語の主人公は同期で考え方の異なる医師たちですが、主役は医師ではなく患者です。 普通は患者の病気をきっかけとして医師の思考,決断,行動と展開するストーリーが多いのですが、この物語は医師たちの意見を聞き、患者自らが考え決断してゆくストーリーでその分読んでいて共感,感動も新鮮で大きいです。続きを読む

    投稿日:2020.11.30

ブクログレビュー

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  • せ

    死を受け入れる医者と生にしがみつく医者。どちらもそれぞれ信念があって、けどちょっとどちらも極端過ぎるので、間の音山先生は人間らしいような気がする。
    私は患者が決めていいと思う。自分の命は自分で全うしていいんじゃないかな。続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • ふう

    ふう

    人が死ぬ物語なのに
    死を物語にしてなくて
    生を物語にしてくれているような作品。

    最後に恋人が死ぬとかの本は苦手だけど、
    これは泣きながら抵抗感なく読んだし
    読みながら自分や周囲の命について
    改めて考えさせられた。

    最後にはみんな死んでしまう。
    だからこそ、今が大切だっていう言説は
    聞きあきるほどに溢れているけど、
    より具体的にそれを実感させてくれた。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.02

  • さくさく

    さくさく

    ☆3.5

    二宮さんの小説は2作品目でした。
    前回読んだ小説とは全く違うタイプの内容でした。

    涙が止まらなかった部分、
    答えは簡単にでるものではない深く考えさせられる部分、
    共感する部分、
    読み終わった後も心に重く残る部分、
    人として生まれてきた故の悩みについて
    問いかけられているのですが‥‥‥
    もう1つ何か足りないような感覚が残ってしまっています。


    二宮さんの作品は以前から気になっているものがまだあるので
    その作品はチャレンジしようと思っています。




    続きを読む

    投稿日:2024.04.02

  • 羽鳥三鳥

    羽鳥三鳥

    大好きだった。人間の人生は一つ一つがドラマチックであり、人間は相互作用しながら学びながら生きていると感じる。
    信念をもってことにあたるかっこよさと難しさ、理と情、友情と仕事など色々な要素が入っている。おとやま先生素敵でした。続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • risa

    risa

    1話目からボロボロ泣いちゃった。
    出来ることなら全ての人が、幸せになれる世界であって欲しい。
    救われる世の中であって欲しい。

    投稿日:2024.03.27

  • m

    m

    対立する死生観を持つ二人の医者が真剣に患者の人生に向き合う中で、もし自分が余命宣告されたら、死をどのように受容するかや生きる意味について考えさせられた とある会社員の死 と左上にずっとあるのが印象的だった 時々読み返したくなる医療小説続きを読む

    投稿日:2024.03.22

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