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森見登美彦 / 新潮文庫 (539件のレビュー)
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2063695番目の読書家
不気味だった。 特に最初のきつねのはなしは、うんと不気味だった。不思議なことも沢山ある。 4つの話全てに繋がりがあるので、そこから考察をすすめるのが良さそうだ。 にしても先輩は、どこまでが現実だったの…だろうか。彼の話すことは出鱈目でも話の登場人物は確かに存在していた。 また話は変わるが、この小説の女性は個人的によく頭に残る。ナツメさんと夏尾はいつになったら私の頭から離れるのか。続きを読む
投稿日:2024.03.29
急須入りポット
日常に沈んでいる見えも触れもしないもの。無味無臭なそれにいつ私たちが交わってしまうのだろうか。もしかしたら全て自分が自分に見せていた信号かもしれないし、感情を共有した人たちとの群集心理かもしれない。し…かし、そのような時に私たちは一層自分への異物感を感じ、自分を感じるのかもしれない。続きを読む
投稿日:2024.01.11
チベスナ呑兵衛
京都を舞台にしたホラー短編集。森見登美彦氏としては珍しい一冊。ドタバタのコメディ感は全くなく、独特の空気感や湿度を感じる。ホラーといっても、パワー系のコワい!とかジワジワ系とかではなく、嫌な怖さですね…。嫌らしさなホラー。続きを読む
投稿日:2024.01.02
なお
最上級のもやもや。おそらくこのふわふわした感覚が正しい受けとり方なんだろうけれど、メモをとりながら再読したい。そうしたとて、もっとわからなく気はする笑 そもそも解読できるものではないだろうな。 好き嫌…いは分かれると思う。読書初心者にはまずオススメしない。私も得意なジャンルではないけれど、それにしても惹きつける力というのがすんごいな、森見さん。 繋がっているようで、繋がっていないような不思議な世界。 おかげさまでしばらく引きずったわ笑続きを読む
あい
オチがふんわりしてる 話リンクしてそうだけど矛盾するとこもある気がするので別の世界線なのかも 古道具屋っていいよね
投稿日:2023.11.23
knkt09222
このレビューはネタバレを含みます
湯浅正明監督「夜は短し歩けよ乙女」で触れたり、アンソロジーで数作読んだだけの森見作品を、初めて一冊通して読んだ。 (「水神」は東雅夫・編「平成怪奇小説傑作集2」で既読。) で、どれもよかった。 おそらく森見作品群の中では傍流なのではないかと思われる、怪奇幻想もの。 凄惨な奇妙ともいうべき「きつねのはなし」、茫洋な語りそのものがうら恐ろしくなる「魔」。 個人的に好みなのは創作の魔ともいえる「果実の中の龍」は、読んでいるこちらの腹がぎりぎりするようだった。 全作、解かれる謎があるわけではない、謎放置の味わい。 得体の知れなさこそが一番の恐怖だ。
投稿日:2023.11.22
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