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三木卓 / 河出文庫 (2件のレビュー)
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はこはこ
方丈記の現代語訳は、あらためて読むと、今だからこそ深く感じるところのある内容でした。原文の冒頭がとても美しいと思った。高校生の時とかに読んでも全然わからなかったです。
投稿日:2023.02.19
koochann
現代語で読む方丈記は800年以上前の文章とは思えないリアリティがある。地震、大火事による被害の後は、当に今の報道と同じ。飢饉だけは今では日本では聞かないが、80年ほどまえの東北地方では見られたのだろう…。冒頭の「ゆく川の流れ」の文章も無常観があるが、宗教的な意味合いでなくとも、30年ほどの間に目に見える景色は同じでも、人物がほとんど入れ替わっているということは良くあることであり、組織の一体性ということでも、当時の人が気づいていることに面白さを感じる。 著者の満州引上げ、その後の苦難の人生の歩みが、方丈記に重ねてからられる随筆は、方丈記とは直接繋がらない章節ではあったが、そのバックボーンとして方丈記の思想が流れていることが良く理解できた。続きを読む
投稿日:2017.02.01
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