【感想】はじめての短歌

穂村弘 / 河出文庫
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
21
18
11
0
0
  • 短歌とは何ぞや

     僕みたいな短歌素人でも興味がある人には、垂涎(すいぜんってこういう字なんだ)の一冊。添削ならぬ改悪例と丁寧な説明でわかりやすい。
     ビジネスセミナーをもとに書いた本だそうで、興味の無い人でもためになるかもしれません。
     『短歌の友人』という本と選んでる句が重複していることが若干不満ですが、この本自体は良い本だと思います。
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    投稿日:2017.01.31

ブクログレビュー

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  • Hiroto Mori

    Hiroto Mori

    このレビューはネタバレを含みます

    先輩に薦められた一冊。
    私が手に取ることはなかったであろう一冊。
    こういう本を読む自分なんか、これっぽっちも想像できなかったけど、人に薦められたからにはと、重い腰を上げてみた。
    上がる重さで本当に良かった。
    ありきたりな表現だけれども、いつか「人生に影響を与えた本は何ですか?」と訊かれたら、この本の名前を呼んでいる自分が想像できる。

    第1講第1節からグッと引き込まれた。
    そして、「「生きのびる」ための言語体系から「生きる」ための言語体系にシフトする」ことと、私たちの二重性について書かれた第1講第5節。
    そんな二面の違いとは、「忘れられないかどうか」という尺度と、そっちにシフト出来ない自分との綱引きについてが書かれた第3講第6節。
    この三つの節は本質的でとても好きだった。

    そして、二面とも大事だけど、蔑ろにされている「生きる」方を知ることこそが、「自分とは違う生き方を送る人々の考え方を感知できる」ことだと力説する、山田航さんによる解説。

    この本にも歌が出てくる又吉直樹さんの小説(と映像作品)に私はとても惹かれるんだけど、その理由がこれまで上手く説明できなかった。特に、『劇場』。大好きなんだけどね。何故か上手く理由を語れない。
    でも、この本を読んでから、少し言語化ができるようになったかも。
    それは、「社会化された価値観の思考パターン」に抗って、「「生きる」に純化した魂の輝き」が眩しいからなのではないか。

    私もたまには、スイッチを意識的に切り替えてみよう。
    この本を薦めてくれた先輩に感謝を込めて。

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    投稿日:2024.02.29

  • ナカオ

    ナカオ

    これは素晴らしい本
    あえて一貫した論理を導入することで見えてくるものがあるし、めちゃくちゃタメになった

    生きると生き伸びる
    ここの違いは新しい視点になったし今までの自分のさまざまな価値判断の基準も、多くがここに結びつけれるような気もしてきた

    ここに掲載されている短歌は本当にどれも全部素晴らしく唸らされるし、改悪案によって最初はほんのりとだけ感じれていた良さがよりわかりやすくなる、で、このやり方は色々応用効きそうだなって思う
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    投稿日:2024.02.26

  • どかんぽ

    どかんぽ

    世界音痴を読んで、穂村さんの他者との関わり方を、わかるわかると共感し、その穂村さんによる短歌の指南書を拝読。

    聞けば、短歌は世俗的な価値観よりも、少し「あまりもの」的なものに価値を見いだすそうで。

    学生時代以来、短歌や俳句に触れてこなかった私に、限られた文字数の中に光る、言葉の魅力を示してくれました。
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    投稿日:2023.12.01

  • abenatsumi

    abenatsumi

    「社会的=コンビニ的」というように、より印象に残る言葉、おもしろい言葉をおもしろく解説していておもしろかった。

    コンビニ的でないことが肯定される世界に安心感を覚えた。

    投稿日:2023.11.14

  • 稀白

    稀白

    共感は砂時計、驚きに触れてから常識に戻らないといけない
    生き延びると生きるの違い 純粋さ、価値に矯正されていない物言い
    それらがいい歌を作る
    意味のあることを言ってはならない

    投稿日:2023.11.12

  • tkc

    tkc

    短歌とはと言うことに対して、穂村さんなりの考え方が提示されている。かなり言い切っている部分も多いのでなかなか全てを納得すると言うことができないが、その言い切りのすがすがしさと言うものもある。
    世界音痴、もしもし〜をこれまで読んできたが、その中でもかなり読みやすく、ビジネス向けにかかれたと聞いて納得した
    社会的に適合してきた人(読者)からみて、短歌がかける人というのは、どこか社会でうまく適合していない人たちなのに、そこに魅力を感じてしまうのはなんでなんだろう、どこかにそういった表現をしたいという欲望があるのだろうか、
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    投稿日:2023.10.01

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