【感想】カラマーゾフの兄弟(上)

ドストエフスキー, 原卓也 / 新潮文庫
(301件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
125
79
47
8
6
  • こってりした小説

    ページ数の多い本です。ただ、それ以上に内容はこってりしています。
    甘いお菓子のような小説が間々ある中で、この小説は分厚いステーキといった印象があります。
    しっかりと血肉になる感じがしました。
    ところで、未完の大作とも言われますが、本当に続編の構想はあったのでしょうか。
    二部作だとすると、まだそんなに盛り込める考え方があったのかと信じられません。
    既に脱帽した頭から、かつらもとってしまいそうです。
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    投稿日:2016.10.09

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。」

    中村文則・選 ドストエフスキー
    ①『地下鉄の手記』(江川卓/訳 新潮文庫)
    ②『悪霊 上・下』(江川卓/訳 新潮文庫)
    ③『カラマーゾフの兄弟 上・中・下』(原卓也/訳 新潮文庫)
    「僕は彼の小説が好きでたまらないので、公平なエッセイは書けない。人類史上、最高の作家の一人だと断言したくなるほどだ。ードエストフスキーは日本人にも親しみやすい。読んでいて異国という感じがそれほどない。彼の描く内省的な登場人物達が、日本人のナイーブさに響くのかもしれない。」
    (『作家が選ぶ名著名作 わたしのベスト3』毎日新聞出版 p90より)
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    投稿日:2024.03.30

  • のとくり

    のとくり

    このレビューはネタバレを含みます

    私は北海道出身なのだが(アイヌでない)、そもそも北海道は神によって作られた日本の一部なのか、という疑問があった。この作品も、神はいるのか、いないのか、この神なのか、あの神なのか、という堂々巡りが続くものの、なんだか全員が絶望的な終わりを迎えるように記憶している(アリョーシャでさえ、書かれなかった続編では大変なことになってるはずである)。

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    投稿日:2024.03.16

  • sakamoto

    sakamoto

    このレビューはネタバレを含みます

    やっと読み始めることができたのも束の間、なかなか読み進められない日々が続いたが、段々登場人物一人ひとりが魅力的に思え、読み進められた。

    特に印象的だったのは、誇りや卑劣かどうかを重視していること。これは中巻・下巻にも繋がる一つのポイントなのだと思う。誠実でありたいという登場人物たちの思いがこういった言葉に表れているのではないかと思う。

    また、名高い大審問官のパートを読み、人間だもの、綺麗事だけでは生きていけず、パンや目の前の現実を直視・重視せざるを得ないことについて、私も否定できないなあと思った。ただ、この大審問官のパートは理解し切れていないように思う。あの長い話によって著者が伝えたかったことを掴み切れなかったと感じる。ただ、まだまだ序盤。今回の挑戦ではこのパートには理解が及ばなかったが、再読時の宿題とすることにしてとにかく読み進めてみる。少し時間を置いて再読した時に自分がどう感じるか楽しみである。

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    投稿日:2024.03.09

  • 花

    「この世のだれもが、何よりも自分の人生を愛すべきだと、僕は思いますよ」
    「人生の意味より、人生そのものを愛せ、というわけか?」

    胸を打たれる、素晴らしい言葉がたくさんありました。

    投稿日:2024.01.20

  • masudahidehiko

    masudahidehiko

    今まで、この新潮社文庫、光文社文庫、岩波文庫で読んできたが、今回はじめていい調子で読み進めて「大審問官」を突破できた。さすがに四回目だからか、人物もまぁまぁ頭に入っているし、このまま行けそう。しかし、よくこんなキャラクターを生み出し、描写できるなぁ、というのは感嘆。続きを読む

    投稿日:2024.01.07

  • lupin

    lupin

    新年一作目。いつか読みたいと思っていた本を手に取る。いろんな分野から賛否両論を得ている本作だが、今のところまだその面白さの真髄に辿り着いていない自分が恥ずかしい。のか、単に周りが騒ぎすぎなのか。とりあえずページ数が多くて目が疲れる。続きを読む

    投稿日:2024.01.03

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