【感想】人工知能は敵か味方か パートナー、主人、奴隷――人間と機械の関係を決める転換点

ジョン・マルコフ, 瀧口範子 / 日経BP
(7件のレビュー)

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  • ponpon1129

    ponpon1129

    AIとIA。
    AI⇨人工知能。人間の労働を代替し、自らの考えで行動をする
    IA⇨知性の拡張。人間の補完をする。人間の能力をサポートする
    人間に近づくAIは人間の代替となる可能性がある。
    機械的であればIAに分類可能。人工知能を開発する中で、倫理面を考えた研究者であればIAのカテゴリに属する。
    AIは最適な解を過去の経験からロジカルに検討し、決断を下す。但し、人間のようなフレキシブルな判断(例えば、検討されていない事象が発生した時に、ルールに従わない方が良いと判断する)ができず、時には最適解に辿りづけないことがある。
    人間をループの中に残すか、残さないか、それは研究者による。トヨタは、工場を自動化したが熟練工は残り続けた。それはIAの活用。
    結局AIvsIAは、研究者である人間が決めることである。

    どのカテゴリに自分が属するかによって、人工知能の捉え方は異なるのだと理解している。例えば単能工であれば、単純な自動化においても、自身を代替するマシーンの登場により、仕事を奪われる。また、検査担当も、システム導入により不要となる。一方、多能工若しくは企画管理部署に属する人間にとっては、あくまでシステムの自動化であり、自身の仕事を奪う存在ではない。
    いかに機械に代替されない能力をつけるか、が重要となる。例えば、知識の蓄積等はロボットに代替される可能性があるが、誰を知っているか、分野を超えたビジネスの創造等は、人間にしかできない事だと思う。ハードスキルは、無いと何もできないが、対AIという観点からは、ソフトスキルが重要と理解している。
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    投稿日:2019.01.25

  • オギノ通り

    オギノ通り

    ★2つの方向性は分かったが事例が煩雑すぎて★人に取って代わるAI(artificial intelligence)か、人の能力を拡張するIA(intelligence amplifier )か。同じAIといっても目指す方向は大きく異なる、ということを研究の歴史から足元の状況まで踏まえて、丁寧にルポする。

    ただ、面白いのだけどアタマに残らないのはこちらの知識不足のためなのか、カタカタが頻出する書き方のためなのか。同じことを何度も説明されている気がして、どうにも読み進まず途中でギブアップ。日本人の研究者が少しでも出てきたのはうれしかった。
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    投稿日:2017.03.16

  • tamamura57

    tamamura57

    三度の人工知能ブームあるいは冬の時代に活躍した研究者を丹念に取材した歴史的記録。最初の方ではノーバート・ウィナー が機械が人間の労働を奪うことを危惧するなど、表題の「人工知能は敵か味方か」に沿うような内容だったものの、いつまにか手段だった研究者への取材結果それ自体が目的となったような展開で、未来への展望もなく尻切れトンボな印象、もしかすると歴史から学んで読者が考えろと言っているのかも知れませんが。。。続きを読む

    投稿日:2017.01.15

  • seihuu

    seihuu

    パートナー、主人、奴隷、人間と機械の関係を決める転換点。
    Googleが自動運転車を開発、アップルはパーソナルアシスタントのSiriを発表、将来我々はマシーンをコントロールするのか、それともマシンに我々はコントロールされるのか?
    高機能化するコンピューターやソフトウェア、ロボット、人間を支援するのかそれとも代替するのかと言う議論、未来では、重要な決定は人間が行うのだろうか、それともdeepラーニング的なアルゴリズムが行うのか?
    原子力は、電力と武器の両方に利用される、ロボットと人工知能のテクノロジーは、武器としてだけではなく、人間を拡張するか置き換えるかという可能性も言える。Siriをを使ってみようかと言う気になってきた。
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    投稿日:2016.12.09

  • a-shino

    a-shino

    AI[人工知能;Artificial Intelligence]か、
    IA[知能増幅];Intelligence Amplifier

    サイバネティックス(英語: cybernetics)は、通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図して作られた学問。語源は、ギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味するキベルネテス(ギリシア語: Κυβερνήτης[1])。第二次世界大戦の後、ノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener)によって提唱された。続きを読む

    投稿日:2016.11.02

  • やすお

    やすお

    人工知能が私たちの未来にどのような影響を与えるのか解説する本だと思ったが、まったく違った。これまでの人工知能の開発過程を紹介した歴史本だった。人工知能ブームは3度目であり、40年以上前から開発されている人工知能がどのように開発されていたかを紹介するに留まる。記録としての価値はある。ただし、現代のAI開発者は本書で紹介される“過去”を知らなくてもいいではないだろうか。つまり、本書は読者を選ぶ。AIの開発者ではなく、AIをビジネスに生かす、またはAIを販売する人にとってセールストークのネタになるくらいの役にしか立たない。過度な期待をしてはいけない本である。続きを読む

    投稿日:2016.10.27

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