【感想】AI時代の勝者と敗者 機械に奪われる仕事、生き残る仕事

トーマス・H・ダベンポート, ジュリア・カービー, 山田美明, 石崎雅之 / 日経BP
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
5
1
3
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • hisamo99

    hisamo99

    拡張という観点から、AIと労働の関係が論じられていた。

    機械によって人間の能力は拡張するし、人間によって機械の能力も拡張する。具体的事例を上げながら、そうなりつつあることやそうしていくべきと論じてた

    AI関係のことを知らないため、具体例の説明がわかりにくかった。

    原著は2016年のようなので、現在はもっと技術が進歩していると思う。それゆえAIと人間の関係は刻々と変化していっているのかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.11

  • じょん@日記

    じょん@日記

    専門知識を必要とする仕事がまるっと機会に置き換わるわけではない。
    ただし専門知識をもとに案を出すという最も価値のあった部分がAIに置き換わる。
    あとはそれを人に説明したり、関係者の調整を行うという極めて人間的な部分が人の仕事として残る。
    ヒューマンスキルがあればあとは誰でもできる、機械と人の仲介役の仕事に成り下がる。

    ■拡張
    自動化でなく人のできることを拡張する。
    宇宙観察や新薬開発など膨大な終わりのない作業。
    ※ただし拡張を進めると結局自動化にいくのでは?
    ・高度な能力
    人間の判断のサポート、人間には測定できないことを可能にして人に判断させる
    ・便利ツール
    面倒な作業を代行

    ・ステップ・アップ
    全体を構想、管理する

    ・ステップ・アサイド
    人とAIの間をつなぐ

    ・ステップ・イン
    AIの現場装着

    ・ステップ・ナロウリー
    AI化しないマイナー領域

    ・ステップ・フォワード
    AIを導入する
    続きを読む

    投稿日:2018.12.08

  • H.Sato

    H.Sato

    多くの人が近いうちに起こるのではないかと恐れられているのが、機械が遂行する戦争である。世界各国の軍隊が、自律的な兵器システムの開発・配備を検討している。つまり、人間が介入しなくても目標を選択し、攻撃する兵器である。こうなると、事態が極めて悪い方向へ向かう可能性があることは容易に想像できる。そのため国連やNGO団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは自律型の殺傷兵器システムを禁止する国際条約の締結を求めている。これにはAI科学者の大半が賛同しているようだ。命の未来研究所のマックス・テグマークらが世界の軍事大国に向け、AI兵器テクノリジーの軍拡競争を始めないよう訴える公開書簡を発表した。すると、その書簡に署名する研究者が瞬く間に現れたという。自律的なAIの管理が話題になると決まって登場するのが、SF作家アイザック・アシモフが1942年に提示したロボット工学三原則である。その第1条は「ロボットは人間に危害を加えてはならない」、第2条は「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。但し与えられた命令が、第1条に反する場合は、この限りではない」、第3条は「ロボットは、前景第1条および第2条に反する恐れのない限り、事故を守らなければならない」というもの。しかし、この原則に問題があると指摘する人は多い。社会的な状況ではこれほど単純にはいかないからだ。例えば、投資家ウォーレン・バフェットは、全米自動車販売協会が主催するフォーラムで、自動運転車にありがちな次のような問題を提起している。続きを読む

    投稿日:2017.07.22

  • kohshis

    kohshis

    本書はAI時代に人間に求められているスキルを場合分けして説明している。著者の本はどれも非常に説得的で、本書も例に漏れず面白かった。AIの進出とともに人間が駆逐されるのではないか、という話は昨今よく聞くが、著者はそのような意見に対してはどちらかというと懐疑的で、どうしてもAIにできない部分は必ずあるため、そこを人間が行い、人間の仕事とうまくコラボし共存していくことが望ましく、またそれが可能であると主張している。
    やや脱線するが、AIの進出によって人々の所得配分比率は現状のままだとよりジニ係数が高くなるように作用する気がしてならないが、今一度どのような社会にしていきたいのかをよく見据えながら、それに向けて新しい社会の制度を構築していく必要があるように思える。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.05

  • aya00226

    aya00226

    第一の自動化では機械が肉体的に辛い危険な仕事から開放した。
    第二の自動化では退屈な仕事から開放した。
    第三の自由化は機械が知能を向上させ、人間の判断を奪う。

    高失業率が続くか、新しい仕事が増えるか。
    スキルが身につかない。新人の教育現場がない。
    キャリアアップの最初の数段がない。

    AIに判断を任せると、バーナンキ元議長もローンが通らない。
    高い次元での判断力で競おうとしても、1年後には追いつかれてしまう。

    どうすればいいか、拡張する。
    レジのスキャナは拡張に当たる。

    ケインズは週15時間労働になると予言した。
    そうならない理由は、消費が増えた、忙しさが満足感につながる、仕事は満足感を与える。
    人間は拡張という方向で器械を使うから仕事が広がるだけで代替にはならない。

    拡張の方向性
    1,ステップアップ=自動システムの上を行く。より大局的な意思決定。管理職。
    組織内の自動システムを監視する。
    2,ステップアサイド=脇による。非決定作業をする
    3,ステップイン=自動意思決定システムを作り使う側に回る。プログラマーではない。新しいシステムを使いこなす人。
    4,ステップナロウリー。狭い専門領域を見つける。好きでやること。通常は一緒に勉強しないふたつの領域の交点にある。
    5,ステップフォワード=新しい意思決定システムやテクノロジーを開発する、メンテナンスする。プログラムする。JAVAが圧倒的な人気を誇る。データサイエンティスト。

    AIはひとつの道具に過ぎない、という考え方。
    人類を根底から脅かす、地球規模と同じ脅威、という考え方=制御不可能問題。

    プログラム、アルコリズムの教育が必要。
    チーム作業の重要性。孤高の発明家ではできない。
    賢明な意思決定のための教育。

    仕事はそれ自体、生活の意義を見出す手段になる。
    働いているほうが幸せになる。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.22

  • kuma

    kuma

    AI時代の勝者と敗者というタイトルは少々おおげさだが、AIによって置き換わる仕事?人間でなくてはできない仕事?などを体系的に整理した一冊。
    内容はとてもわかりやすく、著者自身も少々強引である…という前置きのもと5つのステップで整理している。最初は分からなかったが例もわかりやすく、本の最後の方には理解できていた。
    賛否両論あるとは思うが、コンセプトとして読んでおいた方が良いと思う良書。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.18

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。