【感想】TAP

グレッグ・イーガン, 山岸真 / 河出文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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  • イーガンの初期作品

    グレッグイーガンの初期作品です。
    ギミックは相変わらず冴えていますし、医学、ITの知見を基にしたシナリオとミステリー性はずば抜けているように感じました。
    もちろん、ミステリー性では子供のころ読んだシャーロック・ホームズやルパン三世、その他のミステリーの金字塔には及ばないでしょう。ですが、SFを技術、知識、新規性、そして美しさと見た複合アーツと見た時、この作者の作品はある面でそれらの金字塔を超えているように感じます。
    日本ではSFの評価は低いですし、進歩的世界観で批判にさらされる強い宗教もありません。そして国家制度上も明治維新と敗戦で階級的な縛りが無いため、自由な芸術にあまり関心は集まらないのでしょうが、えり好みせず一冊でも読んでみるべきでしょう。
    星5つ。
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    投稿日:2016.12.18

ブクログレビュー

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  • あ

    このレビューはネタバレを含みます

    「新・口笛テスト」★★
    「視覚」★★★
    「ユージーン」★★★
    「悪魔の移住」★★★
    「散骨」★★
    「銀炎」★★★
    「自警団」★★★
    「要塞」★★
    「森の奥」★★
    「TAP」★★★

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    投稿日:2022.09.07

  • ま鴨

    ま鴨

    現代最高のハードSF作家と呼ばれているグレッグ・イーガンの初期短編集。元々は河出書房の「奇想コレクション」の一冊として日本オリジナル編集されたといういきさつもあり、SF風味の薄い「奇妙な話」系の作品も多く含まれています。一読しての印象は、
    「イーガン、分かりやすい話も書けるんだ・・・」
    ということヽ( ´ー`)ノ冒頭の「新・口笛テスト」は本当にシンプルなワン・アイディア・ストーリーのSFで、キャラクターの造形もわかりやすく、何だかイーガン読んでる気がしないなーと思いましたヽ( ´ー`)ノ

    でも、読み進めると確かに「イーガン節」とでも言うべき独特の世界観が広がってきて、結局はあの手応え十分なイーガン作品なんだなー、という当たり前の感想に至りました。
    鴨は、まだ数えるほどしかイーガン作品を読んだことがありません。正直なところ、まだまだ鴨には手が届かないです(^_^;ハードSFとしてのハードルの高さはもちろんのこと、感情移入しづらい人物造形や読者を放り出すようなストーリー展開といった「取っ付きづらさ」が、どうも苦手です。そんな鴨でも、それなりに楽しく読むことが出来ましたし、イーガンらしさもそれなりに堪能できます。コアなイーガン・ファンには、きっと物足りないと思うんですけどね。
    鴨的に気に入ったのは「悪魔の移住」。イーガン、こんな作風もできるんだ!とちょっと驚きな、オフビートな文体が堪りませんですわ。まぁでも、ラストの救いの無さがイーガンそのものなんだよなー。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.06

  • toca

    toca

    『奇想コレクション』シリーズからの文庫化。単行本で読んでいたので再読。
    読後感としては基本的に単行本とそう変わらない。ハヤカワや創元の文庫とはまた違ったテイストで、この路線での短編集も何処かで出してくれないだろうか。続きを読む

    投稿日:2016.06.09

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