【感想】海底二万里(上)

ジュール・ヴェルヌ, 村松潔 / 新潮文庫
(47件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
13
15
16
0
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ブクログレビュー

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  • コルベット

    コルベット

    砕け散る大波の轟きに
    炸裂する雷鳴が交錯し

    うなる突風が水平線の
    あらゆる方角から吹き
    つける─

    私のベッドはいつしか
    嵐の洋上となり、

    眠るつもりで読書灯を
    落した闇のなかには、

    本にしがみつく子ども
    たちの姿が、

    息を止め瞳を輝かせて
    いる子どもたちの姿が
    浮かびあがりました。

    かつてノーチラス号に
    乗船した星の数ほどの
    子どもたちが、

    微睡みのなかに浮かび
    あがりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.22

  • おびのり

    おびのり

    上下巻の装丁の繋がりの登録順番を間違えて、再登録しました。いいね登録をいただいており、そちらも削除する事になり申し訳なく思います。
    なんか気になってしまって。

    1870年 SF海洋冒険小説。
    ディズニーシーの「海底2万マイル」のモチーフ。
    乗った事も行った事もないけれど。

    第一部
    1. 逃げる岩礁
    1866年世界中の海で、鯨の様な何かが目撃されて、多くの船が接触等で事故に遭う。
    2.賛否両論
    海洋研究者アロナクスが「海洋の神秘」という研究が認められてアメリカの調査船に乗り込む事になる。
    3.旦那様のお気に召すままに
    忠実で献身的な召使の若者コンセイユを伴い、エブラハムリンカーン号へ。
    4.ネッドランド
    フランス系カナダ人の鯨漁銛撃ち名人ネッドランドが、一角獣と思われている奇獣を撃つ為、同乗。
    5.行きあたりばったり
    他船の船長が、ネッドランドに鯨漁を依頼。きっちり仕留める。日本からアメリカあたりを航海。乗組員達に不満が積もる。
    6.全速力で
    遂に巨大生物と遭遇。全速力で追跡。最大火力で近づくも、衝撃で海へ投げ出される。
    7.新種のクジラ
    研究者とコンセイユ、ネッドランドは、海上で鯨の正体が、鉄板でできていると知る。
    8.動中の動
    三人は、鯨と思われていた潜水艦の中に誘導される。
    9.ネッドランドの怒り
    食事はでるが軟禁状態の三人。
    10.海の人間
    潜水艦の持ち主は、ネモ(無名)艦長。三人の生活は、保障するが、地上に戻すつもりは無い。
    11.ノーチラス号
    潜水艦はノーチラス号。艦内を案内され、素晴らしい部屋、名画、書物に感動。
    12.全ては電気で
    艦内はオール電化。
    13.いくつかの数字
    ノーチラス号の優秀さを具体的な数字で表現。
    14.黒い川
    黒潮の流れに乗り日本の近くを渡航。潜水艦の窓からの海底の驚愕。
    15.招待状
    ネモ艦長から、森で狩猟ののお誘い。陸に上がれると思いきや、海底の狩猟だった。
    16.海底平野を散歩する
    潜水服を着用して海底散歩。海底の森へ。
    17.海底の森へ
    ネモ艦長の所有する海底の森の水中動植物に圧倒。
    18.太平洋の海面下を4,000里
    太平洋の海底で出会う様々魚類。そして海底に沈むフロリダ号
    19.ヴァニコロ島
    海底に見る多くの難船。サンゴの墓に眠る。
    20.トレス海峡
    パプアニューギニアのサンゴ礁の海底を進む。ノーチラス号が座礁か。その間、ボートで島に上陸する三人。
    21.陸上での数日
    久しぶりの陸地。果物、パンの木、鳥と陸のご馳走に大喜び。
    22.ネモ艦長の電撃
    島の原地人から襲撃を受ける。電撃手摺で反撃。
    潮が満ちて、サンゴ礁から抜けトレス海峡を抜ける。
    23.病的な眠り
    再び海洋航海。再びの軟禁状態。夕食後、激しい睡魔に襲われる。
    24.サンゴの王国
    目覚めると乗組員の一人が瀕死の重傷。脳挫傷で助けられない。亡骸をサンゴの墓に埋葬。

    まだ潜水艦が実用化されていなかった時代に、詳細な海底の様子などに驚く。
    ネモ艦長の正体、この社会を拒絶した生活の意味するところは、下巻へ。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.17

  • いなり

    いなり

    序盤は、長い!!!!難しい!!と思って読んでたけど登場人物同士の会話が面白かったり、SF展開にドキドキしたりと読み進めていく度どんどん面白い展開になっていき、アニメを見ているような感覚で読めました。
    海の説明(?)についてや潜水艦の機能性などの説明が難しく書かれている部分があったけど解説を見ながら読み進めれば割と大丈夫でした。
    下巻も買って読んでみようと思います!
    続きを読む

    投稿日:2023.09.07

  • AI

    AI

    ある日突如海に出現したクジラのような謎の物体の正体を明らかにすべく乗り出した、パリ自然史博物館のアナロクス教授とその助手、カナダ人銛打ちらが体験するミステリアスであり、これまでにないほどの好奇心をそそられる世界の物語。情景描写や固有名詞の細かさが抜きん出ていて、読み進めにくかった部分もあったが、総じて印象的な展開だった。続きを読む

    投稿日:2023.07.04

  • 鷹川

    鷹川

    ジュール・ヴェルヌ 著『海底二万里』上下ともに読破した。1870年から時を経てもなお、古さを感じさせない世界観の完成度には、読み返す度に圧倒され魅了される。時をおいて読み返す度に、作中に散りばめられた膨大な知識量を、注釈から辿って地図や辞書、図鑑を交えて読むのが楽しい作業になっている。冒険小説の名著と呼ぶに相応しい。続きを読む

    投稿日:2023.07.02

  • ポプラ並木

    ポプラ並木

    このレビューはネタバレを含みます

    ジュール・ヴェルヌの本はロマンと神聖さを感じる。アロナックス教授が青年・コンセイユ、銛付き・ネッドと一緒に巨大深海魚を探す。船が何らかの巨大物体と接触し3人が海へ投げ出される。巨大物体は潜水艦(ノーチラス号)であり、ネモ船長に囚われの身となる。この潜水艦の技術は最強で、ネモ船長の監視下で海底旅行をする。挿入絵が理解を深め、さらにその神秘さとワクワクが増す。イカの大群、珊瑚群生などは圧巻。また、とある島に上陸し、土民との戦いがあり笑ってしまう。色んな感情を引き起こしながら、ネモ船長との旅、下巻が気になる。⑤

    多くの方々の感想、四畳半神話大系の主人公の愛読書?そうなんだ!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.11.22

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