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ウィリアム・シェイクスピア, 福田恆存 / 新潮文庫 (12件のレビュー)
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コウ
二作品ともに喜劇作品で、悲劇作品のように血みどろな展開や人間の醜悪な部分の描写はとくになされていない。その為、両作品は人間の機知的な要素に注目するといい。とはいえ解説にもあるが、『じゃじゃ馬ならし』…は習作時代つまり初期の作品であるためか、『から騒ぎ』と比べると、物語の完成度がやや落ちる。続きを読む
投稿日:2024.03.02
nightmaw
面白くはない。 じゃじゃは分からなくもないが、から騒ぎは全然分からない。 どちらも映画でも観たが、シェイクスピアのブルータス、お前もかの方が今どき。確かにリア充っぽいけど、きっと退屈を意味してる様な気…もする。 悲劇じゃないとこだけは、○。でも、つまらない。 それは、平和?色々あってから、なんかいつも手にとって読んでしまう。自分の自分史のが大切で、でも、内容の下りを覚えてると、マストな幸せにありつけるのかもしれない。そんな、懐かしい話。 続きを読む
投稿日:2024.02.22
flounder532002
喜劇2編。作られた年代に差があるようだが、「空騒ぎ」の方がストーリーが複雑でおもしろく感じた。「じゃじゃ馬ならし」の序劇に登場したスライがもう一度登場はするが、その後触れられなくなり、役割に疑問が残っ…た。2024.1.21続きを読む
投稿日:2024.01.21
Soma Oishi (大石宗磨)
じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (和書)2009年03月20日 21:00 1972 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存 喜劇だけど人間の設定が入りくんでいるところが多くてシェイクスピアの作品の中では…分かりにくい方だと思いました。 人間の諸関係の吟味を可能にしてそれを覆してしまうのはやはり無条件的命令(マルクス)の姿勢を感じさせるものだと思いました。続きを読む
投稿日:2020.09.25
lisainu
シェイクスピアの喜劇の一つ。 でも、ただのドタバタ劇というか、極端すぎて、個人的にはちょっと引く。。
投稿日:2017.02.05
Keito
シェイクスピアの初期の喜劇。 いかにも試行錯誤を続けた感じ。じゃじゃ馬ならしの最初に出てくる酔っ払いの効果や空騒ぎの急激に変化する人間関係など、役者が自由に動いている感じはあんまりしない。一生懸命、筋…を成り立たせようとしている感じ。 そうではあるが、すでにことば遊び、目まぐるしいナンセンスの応報、ずれた人間関係のパーツとその解消、たくみな心理要因を活かした関係の色彩といった、今後シェイクスピア花開かせていく力の数々の萌芽はもう十分に感じられる。 あまりのナンセンスの多さに、訳者は大変苦労されたのではないかと思うが、厳密な意味での訳ではなく、多少意味を損ねても、その勢いや快活さを壊さぬよう、苦心して配慮されたのだと思う。どこかの解題で言っていたが、書きことばではなく、それが話されることば、演じられることばであることをいつも信じて翻訳にあたっているから成せる。 どちらの演目も従順な女性像という点から、あまり最近では好まれないタイトルのようであるが、裏を返せば、こうでもしなければ、男性は強がることさえ出来なかったのかもしれないし、演じる女性役者によっては、巧みに男性をたてるしたたかな女性というのも十二分にありうる。それをただ価値観にそぐわないという理由だけで上演しないのは非常にもったいない。あくまでどこまでいっても劇なのである。本気の剣幕でまくしたてあっても、どんなに従順飼いならそうとも、幕が閉じればそれが単なる空騒ぎだったと思い至る。 このふたつの演目の成功のカギは、男性役者にかかっているとあったが、やはり、それも含めて、女性役者と男性役者の本気で遊びを演じるという点にあるのではないか。それがあるから、従順になったり、空騒ぎに過ぎないと知ったときの強力な感情の動きがうまれるのだと思う。続きを読む
投稿日:2016.12.18
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