【感想】蝶が舞ったら、謎のち晴れ―気象予報士・蝶子の推理―(新潮文庫nex)

伊与原新 / 新潮文庫nex
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
6
7
2
0

ブクログレビュー

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  • tati

    tati

    『月まで三キロ』で伊与原新さんのファンになり、過去作、新作を読み進めています。名作や大作という印象はありませんが、著者らしい科学知識を強みとする作品が本当に好きです。こちらの作品もとても面白かったです続きを読む

    投稿日:2024.01.27

  • はる

    はる

    爽やか~。新潮文庫の伊与原さんの作品はどれもなんだか爽やか。流体力学オタクの蝶子さんがどうして今の職に就くことになったのか、そこそこ能力はありそうな夏生くんがなんであんなポンコツながら探偵を続けてるのか…本編以外に気になるところはたくさんあったから、いつか、続きが出ることを楽しみにしよう。続きを読む

    投稿日:2022.06.13

  • isutabi

    isutabi

    ★天気は誰もえこひいきしない

    【感想】
    ・これはかなり楽しめました。たぶんキャラが好み。

    【内容】
    ・わりと科学の要素が強い科学ミステリ。
    ・夏生のとこにきた依頼を蝶子が解く。

    ・所在のわかっている人を探す。
    ・雷を探す。
    ・ヤバそうな荷物を運ばされる。
    ・誘拐されたバイオリンを探す。
    ・花見の場所取りを依頼された。

    ▼簡単なメモ

    【井出】依頼人。雷を探してほしい。八十には届いていなさそうな老紳士。以前犬探しの以来をしてきた佐久間さんの紹介で夏生のとこに来た。
    【江藤佑真】「標準木の恋人」さんの曾孫。
    【エルオスの竪琴】風によって鳴る音を楽しむ楽器だったらしい。一度聴いてみたい。
    【風が吹けば桶屋が儲かる】蝶子の天気予報で最後に因果関係が不明な何々すればナントカがこうなる的な発言があり皆がどういう意味だろうと考えているらしい。本人も適当に言ってるだけで特に科学的な理由があるわけでもなさそうだ。
    【気象通報】NHKのラジオ番組。気象情報を読み上げるだけ。登山していたのでそれを聴いて天気図を書く訓練はしていたけど個人的には現場で自分の目による観天望気のほうをアテにしていた。
    【コマツオトメ】桜の品種。ソメイヨシノに似ているが花色がすこし濃い。ぜんぜん知らなかった。ソメイヨシノはコマツオトメとオオシマザクラの交配によるものらしい。
    【ゴルフ・カブリオ】夏生の愛車。オープンカー。所有権を蝶子に奪われ運転手扱いとなる。
    【榊原菜々子/さかきばら・ななこ】依頼人。音々の母。以前チンチラ探しの依頼人だった木村さんから紹介された。
    【榊原音々/さかきばら・ねね】依頼人。菜々子の娘。目白音大の四年生。バイオリンの名器グァルネリぎ誘拐された。
    【島本由衣/しまもと・ゆい】依頼人。落とした大事なキーホルダーを見つけてくれた男性を探している。
    【宗教】蝶子いわく《わたしに宗教は必要ない。でも、だらしなく生きてるミギタを戒めるためなら、どんな宗教でも利用する準備がある。ゾロアスター教でも真言教でも》p.242
    【多部】ウェザーコムで蝶子の後輩。
    【蝶子/ちょうこ】菜村蝶子。主人公のひとり、探偵役。「ウェザーコム」の社員。いまはテレビのお天気お姉さん。死んだような目で天気予報を伝える。「無愛想すぎるお天気キャスター」として人気があり、すでにファンサイトがいくつも立ち上がっている。誰に対しても遠慮はないが夏生に対しては特に遠慮がない。笑うとタレ目になる。天気オタクではなく流体力学オタク。元々は研究者になるつもりだったらしい。性格的に上司あたりともめたのかもね。知っていることを聞かれたら答えてくれるが自分から気を利かせて話すことはあまりない。
    【寺西春恵】依頼人。高田の森公園での花見の場所取りを頼まれた。
    【天気】《それは、しょうがないけぇ。天気は、誰もえこひいきせんじゃろ》p.14
    【天気予報】蝶子いわく《天気予報なんて、どうでもいい》《雨が降ったら傘させばいいし、晴れたら口笛でも吹いて帰ればいい》p.48
    【富樫】ウェザーコム総合予報センターグループリーダー。蝶子とやり合う。
    【富樫美由紀】富樫グループリーダーの妻。ウェザーコムの法人営業部。
    【中根勇治】カンザキ冷機の社員。島本由衣が探していた相手。足に機械を落として入院中。
    【夏生/なつお】右田夏生。主人公のひとり、ワトソン役。菜村蝶子が転校した小学校の同級生。大人になったいまは探偵とか投資とかやってる。蝶子いわく《夏生は勘だけはいい、夏生の心に引っかかったことは何かしら意味がある》p.54。三人の姉に振り回され「若い女性には分け隔てなく親切にしておくこと」という処世術を身につけた。愛車は初代ゴルフ・カブリオのオープンカー。雷が苦手。
    【菜村蝶子/なむら・ちょうこ】→蝶子
    【菜村蝶子の母】ガーデンプランナー。
    【春】蝶子は春が大嫌いらしい。《春って――希望の押し売りみたいだから》p.83
    【ハンカチ】夏生は常にきれいにアイロンをかけたハンカチを持っている。《多少はバカでも貧乏でもいいが、不潔なのは絶対にダメ》というのが三人の姉の厳しい教え。
    【標準木の恋人】ウェザーコムに桜リポートを送ってきていた人物のハンドルネーム。的確で一目置かれていた。元気象庁職員。
    【ふるさと】夏生は岡山出身。たぶん倉敷の南あたり、鷲羽山近辺かと。出身者としては若干言葉に違和感をかんじつつ…
    【右田夏生/みぎた・なつお】→夏生
    【ヤマモト】依頼人。ヤのつく商売の人っぽい。とある荷物を運ぶよう指示した。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.20

  • ゆふぃ

    ゆふぃ

    期待以上に面白かった。蝶子さんの説明は、素人向けではなかったけど、お天気絡みでこんなにいろいろわかるんだなぁと、とても興味深く読んだ。夏生くんもいい味出してる

    投稿日:2021.05.24

  • ミント

    ミント

    キャラの魅力がもっと出せそうな感じがして、もう少し読みたいなと思ってる読了直後。続編はないのかな?
    こんな予報士、ちょっと見てみたい(笑)

    投稿日:2021.04.29

  • yo-5h1n

    yo-5h1n

    菜村蝶子は、“無愛想すぎるお天気キャスター”として、TV番組で風変わりな予報コメントをする気象予報士。
    そんな蝶子の幼なじみの右田夏生は、探偵事務所の看板を掲げながらデイトレードに精を出し、時に借金取りに追われたり、胡散臭い仕事を引き受けたりしているが…

    夏生の元に持ち込まれる謎を、蝶子が気象の知識で解き明かす、日常ミステリ。蝶子のオタクな言動と気象に関する知識からの推理、蝶子にコテンパンに言い負かされる夏生のダメ探偵ぶりがポイント。
    同じ著者の『青ノ果テ』が良かったので手に取った。
    けれど…主役のふたりがもの足りないというか…ふたりの間にあるものが弱いというか、薄いというか…
    蝶子が気象予報士になったのは、幼い頃に刻まれた経験のため。でも夏生が長じて探偵になったというのが、ミステリ仕立てにするためにそうしただけのように見えて。
    さらっと読みやすかったことは確かだけれど、何かがもうひとつ、という感じ。
    うーん。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.01

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