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伊坂幸太郎 / 新潮文庫 (430件のレビュー)
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総合評価:
ココすけのままりん
9
どれもこれも読み応え おもてなし満足度ばっちり。
なかでも、とてもくつろげる空間をもらったのが、『一人では無理がある』で、 不穏な出だしにもかかわらず、子供たちの幸せを願ってのお仕事はクスリと笑いもあり、 淡々と、いや粛々と言ってもいいくらい続いてゆ…く。 そして最後の『後ろの声がうるさい』では、先の短編たちがここぞとばかりに絡んでくるなんて、 面白い事この上ない!「おっここにあれが来たかっ!」続きを読む
投稿日:2016.08.02
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つたもみじ
8
多様な世界観。
全7本の短篇集+著者インタビュー。相談屋の稲垣さんとバイトの浜田青年「浜田青年ホントスカ」緩さの中にあるサスペンス性が好き。「一人では無理がある」松田くんのうっかりミスすらプラスに変えてしまう謎の人事…部。新幹線の清掃員チーム「彗星さんたち」ほっこり。鶴田主任が引用するパウエル国務長官の言葉が良い。全体的に好みの作品が多かったです。ラスト「後ろの声がうるさい」それぞれのストーリーに登場した人物が交錯する。偶然に隣り合わせで座った二人(互いに相手を認識して、それを表に出さず)の会話も良かった。心地よい読了感。続きを読む
投稿日:2016.02.10
shimba
6
軽いのでサクサク読めます
バリエーションに富んだ短編集。 いつもの伊坂作品もあれば、ちょっと違うテイストもあります。 7話目の短編で、他の6作品をすべて関連付け、その構成力・文章力には脱帽します。 最後の「十五年を振り返って」…の伊坂氏インタビューが一番興味深かったです。 続きを読む
投稿日:2016.03.25
理科好き
4
世界感満載
伊坂さんの作品がお好きなら,ぜったいにおすすめです。 あるある感満載で楽しめるでしょう。 これまで短編として発表されてきた作品を集め,最後にすべてを統合する話をもってきていて,これもいつものパターン…の一つです。 続きを読む
投稿日:2015.12.31
かととら
不思議な短編集。
”一人では無理がある”がとても良かった。でも”2月下旬から3月下旬”がよくわからなかった。悔しい・・・・。
投稿日:2017.06.11
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海外おやじ
このレビューはネタバレを含みます
伊坂氏の作品が好きで、この一年、過去作から振り返るかのように、既読未読ともにいちから読んできました。 本作は短編集ですが、伊坂色がありつつもこれまでと趣を異にする作品でありました。 ・・・ その中でもSF色が強くこれまでと趣向が異なるのが「ギア」であったと思います。 近未来のディストピア的世界では「セミンゴ」に地表という地表が食い荒らされているのです。バスに乗り込んだ数名の老若男女と運転手との会話から徐々に様子が浮かび上がる。 ・・・ ちなみに私のお気に入りは、「一人では無理がある」と「彗星さんたち」。 「一人では無理がある」は、言わば「本当の」サンタクロースを営むNGOの話。 それぞれの家庭の事情からプレゼントなど望むべくもない子供にプレゼントを届ける団体の話。ここの人事がこれまた適材適所としか言えない個性的な人物をリクルーティングし、多少のトラブルがあっても、適切なプレゼントが子どもたちに配られるというもの。思いこの団体側の内情・視点から物語が描かれます。 「彗星さんたち」は、新幹線の清掃係の方々の話。 これまた当該業務に就く方々が個性的で、かつ遭遇するお客様が非常にユニーク。やや業界よりな所が気にかかるものの、倒れて意識の戻らないリーダー「鶴田さん」を思うそれぞれの視点がやがて新幹線で出会うお客様の様子と重なる様は秀逸。 そのほか、「浜田青年ホントスカ」「二月下旬から三月上旬」「if」「後ろの声がうるさい」を収録。どれも伊坂色が大なり小なり混じっているものの、どこか新たなエッセンスが感じられました。 ・・・ ということで伊坂氏の短編集でした。 そうそう、あとがきとして対談が掲載されていました。 15年を振り返ってと銘打って、デビューから15年間の作品を振り返るものです。そこに、作風の変化への意欲等も書かれていました。 まあ確かに、おんなじやり方を一定年限続けていると、少しやり方を変えてみようと思うものですよね。私も今の業務、10年続いてしまいました。そして少し飽きがあります笑。 当初はいつもの伊坂氏とちょっと違う、と少し違和感(不満?)がありました。とはいえ、ここから更に進化するのかもと思えば、この試みもまた将来の傑作への布石となるはず。今後の作品についてもまた期待しております。
投稿日:2024.02.25
おびのり
【gyroscope】 ①gyro 輪、螺旋 等 scope 範囲、余地 等 ②回転するコマを三つの輪で支え、自由に向きを変えられるようにした機械。応用により、物体のずれや揺れを防ぐ。 これらか…ら、軸を同じにしながら各々が驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編小説集のタイトルに利用したみたいです。 で、すっかり勘違いしてしまい、7編の短編が何かしらの繋がりがあると思い込み、途中までどうにかストーリーを組み立て直したりしていたのですが、各々別の短編集でした。違うところにエネルギーを使ってしまって、すっきり読めていないのですが、伊坂さんが狙っていたところの、多少不条理な出来事が発生したとしても、特有のエンタメ感は残しつつ、ユーモアあふれる結末に修正をされていくジャイロスコープ的短編集なのだと思います。続きを読む
投稿日:2024.02.16
小川知宣
一人では無理がある。 サンタさんのお話し。これがいちばん面白かった。他は微妙だった。 ギヤ セミンゴはびっくりするくらいおもん無かった。 伊坂幸太郎が好きなだけにジャイロスコープはちょっとガッカリ…だった。続きを読む
投稿日:2024.02.15
zbn3000
相談屋・セミンゴ・サンタクロース・清掃員など登場人物たちが絶妙な匙加減の味付けをされて美味しく仕上げられた料理のような一冊。 どれもいい持ち味、隠し味があって、どれを一押しするか悩ましい。
投稿日:2024.02.13
あんみつ
7つの小説の登場人物が最後にまとまって全員集合が良かった。こうやって登場させるんだぁ…と思ったらページを読む手が止まらなかった。私も相談事を聞いて貰いたい。
投稿日:2024.01.19
さりー*
面白い。しみじみと面白いなあ。短編集ながらしっかりと世界が構築されていて、あれ、もう終わっちゃうの?というところでさっと終わる。もっと読みたくなる短編。
投稿日:2024.01.08
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