ジャイロスコープ

伊坂幸太郎 / 新潮文庫
(341件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
20
92
170
20
1
  • どれもこれも読み応え おもてなし満足度ばっちり。

    なかでも、とてもくつろげる空間をもらったのが、『一人では無理がある』で、
    不穏な出だしにもかかわらず、子供たちの幸せを願ってのお仕事はクスリと笑いもあり、
    淡々と、いや粛々と言ってもいいくらい続いてゆく。
    そして最後の『後ろの声がうるさい』では、先の短編たちがここぞとばかりに絡んでくるなんて、
    面白い事この上ない!「おっここにあれが来たかっ!」
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    投稿日:2016.08.02

  • 多様な世界観。

    全7本の短篇集+著者インタビュー。相談屋の稲垣さんとバイトの浜田青年「浜田青年ホントスカ」緩さの中にあるサスペンス性が好き。「一人では無理がある」松田くんのうっかりミスすらプラスに変えてしまう謎の人事部。新幹線の清掃員チーム「彗星さんたち」ほっこり。鶴田主任が引用するパウエル国務長官の言葉が良い。全体的に好みの作品が多かったです。ラスト「後ろの声がうるさい」それぞれのストーリーに登場した人物が交錯する。偶然に隣り合わせで座った二人(互いに相手を認識して、それを表に出さず)の会話も良かった。心地よい読了感。続きを読む

    投稿日:2016.02.10

  • 軽いのでサクサク読めます

    バリエーションに富んだ短編集。
    いつもの伊坂作品もあれば、ちょっと違うテイストもあります。
    7話目の短編で、他の6作品をすべて関連付け、その構成力・文章力には脱帽します。
    最後の「十五年を振り返って」の伊坂氏インタビューが一番興味深かったです。
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    投稿日:2016.03.25

  • 世界感満載

    伊坂さんの作品がお好きなら,ぜったいにおすすめです。
    あるある感満載で楽しめるでしょう。

    これまで短編として発表されてきた作品を集め,最後にすべてを統合する話をもってきていて,これもいつものパターンの一つです。
    続きを読む

    投稿日:2015.12.31

  • 不思議な短編集。

    ”一人では無理がある”がとても良かった。でも”2月下旬から3月下旬”がよくわからなかった。悔しい・・・・。

    投稿日:2017.06.11

ブクログレビュー

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  • ハイジ

    ハイジ


    初めて読む伊坂幸太郎がこの本でどうよ
    とは思ったものの、本なんて巡り合わせだもの
    まぁいいじゃん…ということで


    『浜田青年ホントスカ』
    「本当っすか」が口癖の浜田君と
    丸みを帯びた脂肪を着ているというのがふさわしい、手を抜いた漫画絵のような体型の稲垣さん

    この二人の緩い感じから
    最後一気に急展開へ
    ジェットコースターのような緩急だ
    油断してたら足元すくわれた

    個人的に緩い二人の会話を楽しんでいたのでこの展開は不本意なのだ
    終始敬語の稲垣さん
    職務を淡々とこなす稲垣さん
    助言あり〼マス
    協力いたし〼マス
    相談屋のプロである
    クソ真面目な面白いキャラである
    仕事は非常にプロフェッショナルだ
    倫理や常識は無視
    あくまで相談に乗ることに徹する

    稲垣さんと浜田君がどうなるかとかどうでも良くて、ただひたすらおかしな相談と、それを真剣に考えて答えていく稲垣さん
    浜田君が私たちの代わりにツッコミを入れる…
    これだけを延々読み続けたかったのだ
    次の相談はなんだろ?
    …と


    『ギア』
    セミンゴ
    名前が何とも耳について、残る
    ちょうど読んでいる時、頭が痛かったのだが、そんな時に読んではいけない本だった
    広漠とした荒れた土地をワゴン車でガンガン悪路を走りながら、厭な展開の会話が続く
    車酔いの錯覚にも陥り出し、だんだん頭痛が悪化し、吐き気がしてきた
    そういう意味では描写力が素晴らしい
    しかしこういうストーリー読んだことあるなぁ
    誰の本だったか…



    『二月下旬から三月上旬』
    時代背景と時空と人格設定がややこしい
    坂本ジョン
    君は実在してるのかい?
    まぁどっちでも良い
    大切なのは主人公の中に実在していることだ
    妄想と現実と時間とがフラフラ行き来しさまよう
    不動の存在は増税と戦争
    だからどの時代もどの日も「戦前」、「増税前」
    どちらも終わりがない
    これはシャレにならない
    趣味の悪いオチで嫌いだ


    『if』
    やり直しができたのだ!
    しかも同じ体験をした人達と共有して
    とにかくスッキリする話し
    こんなifは現実にはないが、近しいことは誰もが抱えて後悔と懺悔の気持ちがある
    最後は皆の代弁者的に解決
    共感を呼ぶ作品
    綺麗な仕上がり




    『一人では無理がある』
    ちょうど12月に読めるって
    ほら
    やっぱり巡り合わせなのよ
    とても自己満足
    まさにXmasプレゼント
    サンタクロースの会社
    トナカイの訓練
    本当に実在して欲しい会社
    フィンランドにはあるんじゃないのか
    と密かに夢を抱いてみた
    松田さんの度重なるミス
    なるほどそういう意味だったのか
    しかし敢えてこのタイトルなんだよなぁ
    全くしっくりこないけど、たしかにタイトル通りの内容だから…
    しかしストーカーが家にくる描写は心臓が久々に飛び出してドキドキ音が鳴っているかのような恐怖だった
    Xmasにふさわしい心温まる話し



    『彗星さんたち』
    パウエル元国務長官の本もたまたま先日読んだぞ
    きちんと巡り合ってるぞ
    よしよし

    新幹線車内掃除の人たちのお話
    以前TVの特集で見たことがあり
    予備知識を元に想像が膨らみやすく楽しめる
    そして登場人物がみな不器用だけど、良い人たちばかりでただただ素直に嬉しく読んだ
    心だけで読んだ
    こんな職場で働きたい
    とつい無い物ねだり


    『後ろの声がうるさい』
    なんでまたこのタイトル⁉︎
    これがセンスというものなのか…⁇
    個人的には理解できず

    今までの総まとめをここできちんとこなされているので満足な読者は多いだろう
    サービス精神は旺盛である
    こちらも心が暖まるので細かいことはどうでも良くなってしまう…




    構成や展開や仕掛け的なテクニカルな感じが恐らく面白さなんだろう
    こういった演出は苦手だが、非常に読みやすく、想像力を掻き立てる表現力はなかなか素晴らしい
    あと、やっぱり人って心暖まるストーリーで癒されるのが好きなのだ
    ジーンとするって心地よいもの
    そーゆーものを自然に求めているのだ
    疲れて乾いているのだ
    何かに飢えているのだ


    長編も読んでみようと思う
    続きを読む

    投稿日:2019.12.15

  • m

    m

    このレビューはネタバレを含みます

    未完のようにみえたり、物語の一部を抜粋したような印象を受ける短編が多い。
    前半は気味の悪い表現や根本的な「いい人」がほぼ出てこない。
    後半は心温まるストーリーで、さまざまな人の人生が交差して展開する。
    最後の短編は書き下ろしで、そこまでのストーリーの登場人物たちが巡りあう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.12.03

  • kamitako

    kamitako

    色んな作風が詰まった短編集。「浜田青年ホントスカ」と「ギア」が好み。「二月下旬から三月上旬」の壊れっぷりも悪くない。遊び心満載だが、やはり著者の作品は長編の方が面白いかなぁ...。

    投稿日:2019.11.29

  • yajjj

    yajjj

    意外な不思議な短編7編。新幹線の清掃員を描く「彗星さんたち」はどこかで読んだ記憶だが思い出せないもやもや。

    投稿日:2019.11.09

  • hiromida2

    hiromida2

    伊坂幸太郎 著

    何だか…不思議な短編集って感覚で読みました。
    伊坂幸太郎さんらしくないような…「彗星さんたち」なんて 女流作家が書いてるような内容で 実在する現場のお仕事風景を感じとれる。
    でも やはり 伊坂幸太郎さんらしいパラレルワールド的な
    急に そんな発想にゆく!?なんて 伊坂さん自身が楽しみたいような描き方ですね。
    私的には どちらかといえば、長編小説が好きなのだけど、
    短編の中にも ちょこちょこ 違う短編に顔を出す登場人物が面白い 「ホントスカ」って言いたくなる(笑)
    〼ますって書き方面白い
    漫画みたいな世界とリアルさをごちゃ混ぜにして 不気味で
    そこに興味をそそられるような…伊坂幸太郎さんの作品の中では格段好きなジャンルではないけど、色んな事を考え見てるんだなぁと思った。
    まだまだ、読みたい伊坂幸太郎作品あるので楽しみです。
    「ジャイロスコープ」ってタイトル なるほど…。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.09

  • flbje

    flbje

    彗星さんたち
    頼りになるという言葉に強さを感じ、胸の奥で小さな光の粒が膨らむような感覚になっていた。その光の正体は見当がついた。そういう人になりたいという願いだ。
    どんなことも、思っているほどは悪くない。次の日には、少しは物事が良くなっている。
    大事なのは、冷静でいることと親切でいること
    チームでやってるんでしよ。時にはわたしを頼っていいからね。
    常にベストをつくせ。見る人は見ている。
    後ろの声がうるさいで見事全てをジャイロスコープ:収斂させている。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.29

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