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増田俊也 / イースト・プレス (11件のレビュー)
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総合評価:
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takashi.y-shita
◇電車の中で読み始めたところ、夢中になってしまい、乗り過ごす危険を感じて、電車の中では読むのをやめました。 以前、読んで気になっていた『七帝柔道記』の、その後を知ることができたのが嬉しいです。 おー…、竜澤が主将、筆者が副主将になったのか。 それにしましても、タイトルから何てマイナーな話題なのか、 とかねがね思っていたのですが、読んでみて納得。 衝撃的な内容で、何度も読み返してしまいました。 やはり順番としては、時系列にそって、『七帝柔道記』を先に読むのがおすすめですかね。 ◇さて、対談が収録されている、和泉唯信て、誰だこれ。何か聞いたことあるけど。 と思ったところ、『七帝柔道記』に登場する、印象的な著者の先輩でした~ この対談を読んで、初めて、下級生視点で書かれていた『七帝柔道記』の 先輩側の心がわかり、狭い視野だった自分を反省させられるのでした。 ◇ちなみに、この和泉唯信氏、なんと浄土真宗の僧侶なのですね。 対談にも、親鸞の言葉が引用されていました。 「・・そうしたら、明けた朝に吐血してそのまま死んでしもうた。 すごく後悔が残った。 親鸞も言うとるが、「明日ありと思ふ心の徒桜」ゆうてね。 明日があると思うと、それが徒になる。 本当に真理だと思う・・・」 本書は冒頭、一周忌のシーンから始まりますし いくつかの死が登場します。 無常観が漂っていることもまた感じました。続きを読む
投稿日:2020.01.28
hirock66
「VTJ前夜の中井祐樹」増田俊也著 読了。一気読み。七帝柔道記のその後を埋める表題作と巻末対談。熱の余韻が伝わってくる。格闘技が好きなわけでもないのに増田ワールドに引き込まれるのは、この熱のせいかもし…れない。 →文庫化「VTJ前夜の中井祐樹 七帝柔道記外伝」続きを読む
投稿日:2019.05.21
小野不一
増田が4年の時に北大柔道部に入ってきたのが中井祐樹〈なかい・ゆうき〉だった。そして中井が最上級生になった時、北大は12年ぶりに優勝旗を奪還する。中井はその後シューティングへ進み、格闘家として歩む。ヴァ…ーリ・トゥード・ジャパン・オープン1995に参戦し決勝でヒクソンに敗れる。意図的な目潰しをしたのはオランダ人空手家のジェラルド・ゴルドーで、レフェリーの制止を振り切って執拗に行い、中井の眼球の裏側にまで親指を入れた。それ以前にも佐竹雅昭との対戦でサミングをしている。根っからのクズというか、白人なら有色人に対して何をやってもいいと思っているのだろう。 https://sessendo.blogspot.com/2018/07/vtj.html続きを読む
投稿日:2018.07.19
lasttrainhome
表題作は、中井という人物の思いに迫力はあったが、なぜかそこまで訴えかけてこなかった。他の短編と比べると、という相対的な意味で。それよりは、七帝柔道記で出会った人たちとまた再会できたことや、その中で後輩…の中井という人か異端の道を歩んでゆく流れが、よかった。 超二流と呼ばれた男は、わかりやすくて楽しかった。勝負にも成績にも頓着せず、背負い投げだけを黙々と練習し、遂には完璧な背負い投げを身につけた男。 大道塾の話は、自分のお師匠さんもその時代を作ったプレイヤーの1人だったということもあり、感情移入して読んだ。東先生が友達を電話で呼びたがる気持ち、その寂しさのようなものってなんとなくわかる気がする。著者が夢で見たように、逝ってしまった人間とも全員で飲みたかったのではないか。 唯心さんとの対談もすごくよかったが、GHQが日本人の最新を失わせた的なネトウヨライクな認識を示し唯心さんと著者が夢共有するのが残念。他のところはほんとにすごく尊敬するのだが。まあ人間手間そんなもんだよね。続きを読む
投稿日:2017.08.12
古泉智浩
このレビューはネタバレを含みます
高校で剣道部に所属していたのだが非常にいい加減に参加していて、今にして思うと野球部か柔道部に所属しておけばよかったと後悔している。野球は本当に下手なのだが、あの時期に励んでいれば一生楽しむことができた。柔道部は、剣道部の隣で練習を横目で見ていた。柔道は大きな人が多くて怖かったのだが、今にして思えば勇気を持って入部していたらもっと格闘技に対してリアルに接することができたと思う。そうして増田さんや小林まこと先生の話に触れると学生時代にきついながらも充実していて楽しそうで本当にうらやましいばかりで、ぬるま湯につかりっぱなしの人生が恥ずかしくなる。 命がけで物事に取り組む姿勢に頭がさがるばかりだ。 堀越選手の達人レベルの背負い投げを見てみたい。ジェラルド・ゴルドーは悪者だ。本当にひどい。中井選手の話で1冊かと思ったら短かった。もっと読みたかった。 (2016/11/05) (追記) 『七帝柔道記』を読んでから、読み返してみようとずっと思っていてようやく読み返したら、初回にだらっと流して読んだところがするすると入って来る感覚がある。『七帝柔道記』を踏まえなければ和泉さんとの対談も意味が半分以下だ。読み返す前に手放さなくて本当によかった。
投稿日:2016.11.05
tacbonald
http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/02/29/210405
投稿日:2016.05.01
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