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高山なおみ / アノニマ・スタジオ (8件のレビュー)
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総合評価:
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rainrainbow5
大豆と麴を混ぜてからいちど団子に丸めるのだが、その時に、「おにぎりみたいにして団子にしてください」と私が言ったら、何の迷いもなくせいせいと三角おにぎりを握った生徒さんがいた。とっさに私は笑ったけれど、…なんだか嬉しかったのだ。こういうことは、本当は間違いではない。彼女のおにぎりはおいしそうだなぁと思わせる、慣れ親しんだ手つきで、ふっと見とれてしまうような丸い動きだった。本当は、こういうのこそがオリジナリティーの源で、創作の原点なのだと思う。自分だって、子供のころから、つい皆と違ったことをやってしまい、先生に笑われたりクラスメイトから白い目で見られたりしていた。でもそれは、紛れもなく自分の中から素直にヒュッと出てきたことだし、そういう作為のない無垢な動きこそ大事なことが詰まっているんだよな。学校の先生って、そういうことを大事にしてくれない人が多すぎる。何が失敗で何が正しいかなんて、そんなたいして意味があることではないって私はいつ、誰に教わったのだろう。 このころ読んでいた、おすすめの本 ユベール・マンガレリ おわりの雪 しずかに流れるみどりの川 川内倫子 CuiCui 銀色夏生 ひょうたんから空 ミタカくんシリーズ2 西加奈子 さくら テリー神川 赤毛のアンの生活辞典 高橋みどり おいしいヒミツ MAYAMAXX キミのコトバを描いてみようか? ジョルジュ・シムノン メグレ警視の事件簿 いしいしんじ ポーの話続きを読む
投稿日:2021.02.28
もちこ
いつも同じような感想になってしまうけど、高山さんの文章を読むと、心が整ってくる感じが好き。 ヨガやジョギングを続けている健康志向もそうだけど、ごはんを好きな人たちと美味しく食べられるのが、理想の生活だ…なぁと思う。続きを読む
投稿日:2019.05.09
mmm
このレビューはネタバレを含みます
【お気に入り抜粋】 最近ヒラリンは、引っ越しをしたり、家族の具合が悪くて実家に帰ったりしていたか。なのに、そういう気持ちのバタバタや緊張を、ヒラリンてぜったい私に見せないし、仕事に持ち込まない娘だから。 撮影する時って、自然に体が動く。撮りたいと思う本能で動いています。こういう写真を狙いたいと、私の欲求が先走りすぎてもよくないし、ぜんぜんないのも困るし、なんなんだろう。いろんなものと調和していると、向こうから見せてくれる時があるんです。自分が見たいと思ったものは、実は一部でしかなかったりするので、待つというか謙虚でありたいと思う。(by川内倫子さん) 料理をする時に、こうしてやろうとかああしてやろうとか、狙いながら作っていたらそこまでの料理しかできないけど、ふっと、自分でも驚くような瞬間があった。その時、気がついたら自分は野菜の下にもぐり込んでいた。上に立つんでも、横に並ぶのでもなしに、自分の存在が野菜で隠されるような感じ。 最近、若い人の悩みをよく聞く機会があるのだが、皆たいへんだと思う。これは、前にスイセイに教わったのだけど、そういう時は、自分のランクをひとつ下げたらどうだろうと思う。だいたいの悩み(自分も、そういう悩みにはまって落ち込むことがあります)は、周りの人たちと比べて自分はダメだとか、周りの人たちに分かってもらえないとか、周りの人たちに期待されているからなどと、考えの軸が、自分よりも他人の方に傾いている気がする。だからたぶん、基準を自分の方にがっしりと置いたらいいんではないだろうか。周りに比べたら自分はダメダメだけど、自分の中では精一杯頑張っているのだから、それで他人の期待にそぐえなくても、それが自分なんだから仕方がない。で、最近私は気がついたのだが、ランクを下げてもそれは周りの目のことなので、自分自身は一向に減っていない。そればかりか、余計なものがなくなった分、かえって芯が太くなるような気がする。そうやって身軽になったところで、自分がやって楽しいこと、夢中になれることを、足元からひとつひとつ頑張ればいいのだと思う。会社だって、仕事だって、家事だって、無理だったらやめてしまえばいい。実家に帰ったって、誰かに依存して生きたって、ぜんぜんオーケーだと思う。 ポーの話 いしいしんじ 荒々しく胸倉をつかまれたまま、ずいぶん遠くまで連れていかれた。頭よりも、心よりも、体の中をかき回されるみたいな感じがあったな。もういちど読みなおそうと思うが、その前に「しずかに流れるみどりの川」を読んで、いちど飛ばそう。 お盆の前から後にかけて、仕事の依頼がけっこうあった。でも、けっきょくほとんどお断りしてしまい、きれいさっぱりになった。私は、こうしたらもっとおいしくなるとか、こうしたらもっと便利だとか、こういう時気持ちがいいなとか、自分の気がついたことをどんどん皆さんに贈りたい。いいことは、お腹の中に抱えておかず、ケチケチせずにどんどん出したい。だからそこに脚色が加わり、間違って伝わることが分かっているような仕事は、できるだけやりたくない。スタッフの方々もそういうことを理解してくださって、労を惜しまずに、本当にいいものを作りたいと思っている人たちとだけやりたい。などと、思っていたら、今やれる仕事がどんどん狭まってしまった。自分で自分の仕事を減らしているようなものだけど、もっと濃い、未知のことにも体も気持ちもどんどん使い切りたい。(それでいいんだよな、私は)なんて、洗濯物のパンツを干しながら思った。天上はどこまでも高く、青く、晴れ渡っている。
投稿日:2016.04.19
fieldwalking422
自分を取り戻せる感じがするよ。コンビニのごはんも食べる高山さんのおおらかさが大好き。つわりでしんどいけど、きちんと生活したいな、野菜食べたいな、ごはん作りたいな、と思わせてくれる。
投稿日:2015.07.24
anonima-studio
窓から見える空を眺め、心地よい風に吹かれながら、季節の移ろいをかみしめる。大切な友人の死に出会い、料理も人とのつながりも、少しずつ変わってゆくことを味わいながら過ごす日々。2005年3月〜8月を収録。
投稿日:2014.07.28
makiko
7、8、9巻まで読了。 昔に比べると、暴飲暴食も減ってきた感じで、より健康的に暮らそうという印象がある。ヨガに凝ってみたり、ジョギングをやってみたり、決して長続きしないけれど、丸ごとそのまんまの自分を…出している潔さ。この本を読むと、ちゃんと料理して、旬のものを食べて、、、という気になる。続きを読む
投稿日:2011.08.11
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