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マリア・V・スナイダー, 渡辺由佳里 / ハーパーBOOKS (46件のレビュー)
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総合評価:
future4227
2
まさに『ニキータ』
思わずタイトル買いしてしまいました。だって、毒見師って・・・それだけで興味津々。読んだら読んだで面白い。映画『ニキータ』の世界観と似てる。ニキータでマイケルにあたる役にはヴァレクというミステリアスな男…が登場して、イレーナを毒見師として育てていく。単に毒見師の話ではなくて、陰謀に巻き込まれ、サスペンスありアクションありロマンスありの中でイレーナが大活躍!タイトルからは想像もできない展開にページをめくる手が止まりません。続きを読む
投稿日:2016.05.07
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shohji
物語っていいなと実感できる
NHK-FM青春アドベンチャーのラジオドラマを聴いて面白かったので電子書籍を購入。 サバイバル・ファンタジーというジャンルは馴染みがないので私はもしかしたら最高齢読者なのではないかと変な心配をしなが…ら読んだ。 異世界にあるイクシアという国家が舞台。19歳の死刑囚イレーナは死刑執行日に絞首台に行くか毒見役になるか選択を迫られる。毒見師という職業も面白いが逃走防止用に猛毒を飲まされ解毒剤を毎日呑まなければ死んでしまうという設定が凄い。 いつも一人で苦しみを背負い逃げ出す準備をしながら生きてきた少女、孤児のイレーナ。自分の未来には希望も夢もないと考えながら迷路に迷い込んでいたが毒見役になったことで強く成長していく。 考えてみれば誰もが日々選択を迫られ今日を生き延びても明日のことなどわからないのだ。魔術師や幽霊も出てくる異世界の話なのだが生死のかかった緊迫感ゆえなのか結構面白かった。本来はリアリティあふれる小説が好きだがこういう作品を読むと物語っていいなと実感できる。続きを読む
投稿日:2018.02.07
ももじ読書中。
1
怪我だらけ。
ヒロインは兎に角血まみれ、しかも殆ど自分の血。相手の血もあるけど。 死刑か毒見師かの二択で最高司令官の毒見師を選ぶ。 毒見の仕方を覚えるのは、やっぱり毒を飲まないといけない。辛すぎ。 しかも、命を狙わ…れているときた。 毒よりも怪我で死んでしまいそうな感じです。 最初は本当に普通の(ちょっと特殊技能は持っているけどちょっとだけ)女の子が仲間を作り、努力で鍛えて持前の前向きな性格で時々やさぐれながらも前へ進んでゆく。 テンポよく進むので読みやすいです。 ラブもありますが、それも爽やかに?読めます。二人の関係性は結構猟奇的な気もしますが。 三部作の第一部ですが、きちんと完結しているのでこの作品だけでも読めます。シリーズ的には更に続いてますけれど、それはまだ翻訳されてないですね。翻訳されたら良いな~。と思う良く出来た世界観です。続きを読む
投稿日:2016.08.07
oisomomiji
「獣の奏者」が好きな人にオススメ
主人公が死刑を逃れるために選択したのは、いつ毒殺されるかわからない食事の毒見役。逃亡防止に毒を飲まされ、解毒剤を飲み続けなければない。絶望的な状況で主人公はどう生きていくのか? ここまで八方塞がり…の設定もなかなか無いのでは?その設定が絶妙です。出だしがあまりに暗いので、ちょっと重いかな?と思ったのですが、テンポも良く進み、どんどん話しに惹きこまれました。残酷なシチュエーションも多々でてくるのですが、描写が踏み込みすぎないので、ライトノベル的に楽しめました。 重い過去を背負った少女が少しづつ能力を発揮していく様は、「獣の奏者」のエリンにも似ていて、「獣の奏者」が好きだった人にオススメです。 続きを読む
投稿日:2016.05.12
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fattycatlover
このレビューはネタバレを含みます
ネットで見かけて。 面白くなかったと言えば嘘になる。 だが、面白かったのかと聞かれるとうなずけない。 死刑執行から逃れるために最高司令官の毒見役となるイレーナ。 毒を見分ける訓練を受けるが、 同時に殺した男の父親、将軍ひとりから命を狙われる。 不思議な味のするお菓子を味見し、いや、毒見し、 毒ではないと判断するが、 最高司令官が次第に覇気を失っていく。 魔力があって賢く、軽業を習得し、 城の中にあっては武術を学び上達する、人を殺せるほどに、 とまた主人公に盛り込みすぎ。 のめりこめなかったのは、 魔法が登場するようなファンタジーに、 工場建設とか依存症とかリスク中毒いう言葉が出てくることに 違和感を感じたせいかもしれない。
投稿日:2023.07.25
pokorit
殺人の代償として死刑か毒見役かの選択をつきつけられたイレーナは、イクシア領最高司令官の毒見師として生き延びる道を選んだ。防衛長官のヴァレクから様々な毒とその見分け方を身をもって学ぶイレーナだが、殺した…相手レヤードの父親であるブラゼル将軍からも付け狙われ、何度も危機に陥る。禁じられた魔法力を隠しながら、イレーナはヴァレクと共にイクシアに渦巻く陰謀に立ち向かう。 3部作が2セットあるイレーナ・シリーズの最初の作品。毒味師としての修行など細部の細やかさ、舞台となる世界の設定、落ち着いた語り口から紡がれる目まぐるしい展開に引き込まれる。続きを読む
投稿日:2022.09.24
daidaddy
2022.8.25 良いわ〜 おじさんだけど乙女心がキュンキュンしました。 イレーナ格好良い。続きが楽しみ!
投稿日:2022.08.25
しら
★4.5 面白すぎる。真夜中に一気読みした。 ヴァレクのツンデレ具合いが最高だし、イレーナに忠誠を誓う最強の双子アーリとジェンコがかっこよすぎた。最初は憎らしいヴァレクがだんだんイレーナに惹かれて、結ばれた時は感動した嬉しかった。 アイリスって魔女も結局味方してくれて、イレーナも強かで美しい。 え、なんでそんな仲良くなってるの?いきなりそんな好きになれるの?って思うところもあるんだけど、そこは目をつぶって…
投稿日:2022.05.30
みけ猫
渡辺由香里さん著『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』を本屋でぱらぱら見ていたら、その中で「自ら訳した」と紹介されていて読みたくなった。 『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』じたいもチラ見した限りで…はすごくおもしろかったので、そっちもちゃんと読みたいのだけど、お手軽なこちらを先に読んでしまった。 私はファンタジーというジャンルがそれほど好きじゃないのだけど、それでもかなり楽しんで読んだ。 主人公が最近の漫画にありがちなべたべたした性格じゃないからかな。 しかし非常にユニークなファンタジーだな、と思った。 巻末の解説者も書いておられたが、物語の舞台の異世界がよくある「王国のものがたり」ではなく、「腐敗した王政を倒したあとに成立した清廉な軍事政権」っていうのが、意表をつかれた。 前王を殺害し、トップの座に就いた「最高司令官」は、公にはすごく厳しい人だけど、懐に入ると優しく寛大な良き指導者・・・ということは全然なくて、彼の執政は一長一短で、主人公はじめ国民たちは、腐敗した過去の政権ではありえなかった社会的なチャンスをつかむことができるようになった一方で、以前の華やかで楽しかった王政を懐かしんだりもする。 なかなかリアルで複雑な舞台設定となっていて、感心した。 主人公は、人を殺した罪で死刑となる運命だったが、毒見の仕事をすることで命を救われた女の子。 人殺しだし、たとえ仲良くなっても、いつ毒で死ぬか分からないような人間と友達になりたがる人なんかいない、でも友達がほしい・・・という少女らしい考えが、生きるか死ぬかの過酷な状況の中でときどき頭をもたげていて、なんだかきゅーんとしてしまった。 「友達がほしい」って、子供のころよく読んだ少女向けの「世界の童話」の王道テーマだった!と突然思い出して、なんだ胸がいっぱいになった。小公女とか、秘密の花園、あしながおじさん、赤毛のアン・・・みんな孤独な生活を送っていて、でも素敵な出会いがあって、最終的には親友を得るんだよね。 オトナ社会で生きるようになって、どっちかっていうと仲良くなるのを遠慮したい人も多くいるってことを知るようになって、そんな謙虚でけなげな気持ちをすっかり忘れてたわ~。誰かと知り合うのがすっかり億劫で下手になってる。 幸福に生きる上で「大切なもの」「必要なもの」がとてもシンプルだった子供の頃の気持ちを思い出した。 というわけで、友達のジェンコとアーリの筋肉ペアは最高だった。二人がいると、私までほっとした。 そして、友情があれば、恋もある。 しかし・・・ ヴァレクがツンデレだっていうのは最初から分かっていたことだけど、デレデレしているシーンはちょっと目をそむけたかった。映画だと視線を外すことができるが、本だとそれは難しいので、仕方なく読んだ。 なぜだろう。いつもはこういう展開は大歓迎なのに。 なんか嫌だった。 途中でヴァレクにゲイ疑惑が持ち上がっていたが、ゲイであってほしかったような。続きを読む
投稿日:2020.08.14
sana
危険な毒見役として生きることになった娘は…? 中世風異世界ファンタジーですが、ヒロイン像が鮮やかで、展開もスピーディーで面白い! まだ10代のイレーナは殺人の罪で1年牢獄に繋がれていたが、死刑か、最…高司令官の毒見役になるかを選ぶように命じられる。 舞台は、建国されてそれほど経っていない新しい国イクシア領。 イレーナの罪というのは、イレーナを含む孤児たちを監禁して実験していた男を倒したのだが、これが将軍の一人の息子なので正当防衛などは通じない。 イレーナは立場を得てまともな服装となったものの、毎回、命の危険にさらされる毒見役。 しかも、イレーナの処遇を不服とする将軍には、密かに命を狙われ、誰が敵か味方かわからない。 もともと身寄りがない孤児で、あまりにも悲惨なところからのスタート。 ぐっと引き込まれる描写で、どんどん読み進めます。 このイレーナが実は身が軽くて、あっという間に凄腕になっていくのね~(笑) 少しずつ親しい人も出来て、味方を増やしていくのを見守る心地。 前の王家が腐敗していたために革命が起こり、今は独裁体制で法律は厳しかった。 直属の上司のような防衛長官のヴァレクは、最高司令官の右腕。渋い年上の男性で、イレーナを教育するうちに次第に惹かれ合うようになります。 なんといっても、このヴァレクがいい男で。 イレーナを認めていく過程と気持ちを伝えていく様子がなんとも‥ 続きを読まずにはいられなくなります!続きを読む
投稿日:2020.02.27
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