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杉崎泰一郎 / 創元世界史ライブラリー (4件のレビュー)
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サマ
砂漠で隠遁した聖アントニウスから宣教のため世界を駆け巡ったイエズス会まで、修道院の歴史をまとめてある本。「修道院は時代に背を向けて存在するように見えるかもしれないが、むしろ移ろいゆく時代の申し子」と筆…者は書いているが、確かにキリスト教と時代の要請にこたえて豊かな文化を生み出していった様子がよくわかる。対立するように見える修道院同士にも交流があったりするのが面白い。 ヨーロッパの歴史と関連しての修道院が変化していく流れや修道院ごとの特徴など分かりやすく、最近の研究による位置づけの変化などもさらりと触れてあってとてもよかった。しかも巻末の参考文献がすごく充実している。この人のほかの本も読みたいなと思う本だった。続きを読む
投稿日:2022.05.22
shiwa
教会改革って、ルターが最初じゃなかったんだ! シトー会もフランシスコ会も、教皇庁のあり方に対する異議申し立ての面があったんだ。目から鱗。
投稿日:2021.05.23
タカギ
中世はどうしても「暗い」イメージがつきまとい、近代と断絶しているように思いがちですが、当然、連続していることは当たり前ですし、修道院こそが文化、芸術をはらんでいたのでしょう。
投稿日:2015.10.13
サイトム
このレビューはネタバレを含みます
カロリング期のキリスト教政策と修道院にくわしく、またクリュニー会とシトー会の関係が対立ではなかったこと、ベルナルドゥスと尊者ピエールの関係などが興味深い内容であった。万霊節をはじめたクリュニー修道院の院長オデュロンなど興味深い人物もおおい。シャルトルーズ修道院(カトゥルジオ会)についても一章をもうけているのは貴重な本である。
投稿日:2015.07.30
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