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咲セリ / ポプラ社 (7件のレビュー)
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総合評価:
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つゆこ
ショックなことがあって死にたいときに読んだ本。 こんな人もいるんだと勇気をもらった。 以下、響いた言葉抜粋。 私を「死にたい」と思うほど追い詰めていたものは、他者でも、世間でもなかった。自分に「いら…ない」と暗示をかけた私自身だったのだ。 私たちは、「ただ生きている」ことで、だれかの「生きる」を知らないうちに支えているのかもしれない。 絶望的な出来事はほとんど自分の妄想。 心の持ちようが変わるだけで、世界が反転する。 生きづらさにつながる受け取り方の偏りをゆるめていく。 ただ、その日、1日を生きる。それができた自分を、精一杯抱きしめてあげる。続きを読む
投稿日:2024.04.13
あまつくめ
このレビューはネタバレを含みます
それは子ども頃に流せなかった涙を、流し直しているようだった。 私は車で家まで送り届けられ、その命を手にしたまま、翌日を迎えた。 「死にたいセリを無理やり生かすことは、俺のエゴじゃないかと思っていたけど、それでも、生きて戻ってきてくれたことが、どうしようもなくうれしかった…」 自分を投げ出したいほどの夜、それでもがんばって、その夜を眠る。 明日、起きる。 人生とは、やさしいそれの繰り返しなのだ。 * 表現の端々に文を良く伝えようという努力が見えた気がした
投稿日:2022.06.10
camomint★
うらやましいと思ってしまった。 愛してくれる人がいて、心配してくれる人がいて、 生きていて欲しいと願ってくれる人がいて、 手に職があって、 ただただ、うらやましいと思ってしまった。
投稿日:2019.06.09
kouama
出来事と、それについてどう感じたのかということが簡潔に書かれていて、ここまで整理するのは大変だったろうと思うし、そこに足跡あるいは(本書の言葉を借りるなら)成長があるのだろうと思う。 役に立たなくても…生きていていい、というのは誰しもがわかっておけるといいな。 そして適切な社会資源にたどり着くまでの苦労を思うと悲しくなります。続きを読む
投稿日:2018.10.02
jacco
セリさんの、率直につづられた自伝。私はオープンに決してできないが、共感が押し寄せて来る。うらやましくも感じる。
投稿日:2018.04.16
etsu*
著書を読んだとき、飯島愛さんの「プラトニック・セックス」と似通った過去や経緯があり、色々と重なった。 援交、風俗、メンヘラ、性依存。一見敬遠されがちな遍歴の持ち主だけれど、このような環境で育ったら、誰…しもが少なからずこういう道を歩まずにいられなくなると思う。 幼い頃に親に「否定」や「拒絶」や「ないがしろ」にされたトラウマが、「自分は残念でダメな人間」「こんな自分は愛される資格がない」「こんな自分には不幸がお似合いで幸せは不釣り合い」「自分はいらない人間」「どうせ…ほらやっぱり」という自己否定の呪いを自分でかけてしまう。 自己否定感が、精神的にも肉体的にもどれほどの異常をきたしてしまうか、それは私も経験しているので痛いほどによく解った。 うつの患者は皆、自己否定感に潰されてしまっているから、「消えてなくなりたい」と思って生きている。治療で良くなってきていても、うつ状態から抜け出せないのは、「生きたい」と思えないから。 ダメな自分も全て肯定して認めて赦してあげて、「産んでくれてありがとう」と思えたらきっと変われるのだろうな。 心屋仁之助さんの著書を読んだ後だったことも関係し、あたらめて、世界中の誰よりも、自分自身を肯定してあげて、自分の個性を愛してあげて、自分の身体を労わって、自分を大切にしてあげて、自己否定感を拭い去ることが重要なのか、よく解った。 セリさん固有の素晴らしさが「ある」ように、ダメだと思っていた自分にも、ちゃんと固有の素晴らしさは「ある」のだと再確認できた。続きを読む
投稿日:2016.02.13
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