【感想】マギの聖骨 上

ジェームズ・ロリンズ, 桑田健 / 竹書房文庫
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
4
14
11
0
0
  • マギが残した世界を支配する力とは?

    今回も面白いのですが、「マギの聖骨」がどれほどヤバイものなのかが最後まで具体的にわからなかったので主人公たちの血みどろの争奪戦の割には読み手に切迫感が伝わってこなかった。また私自身が圧倒的にキリスト教の知識が無いので結構?の部分もあり没入感も前作ほどとは行きませんでした。話の展開は謎解き→アクション→移動の繰返しなのでパターン化は否めないのですが、主人公たちのクリフハンガー状態が続くので先が気になって読んでしまいます。しかも相変わらずの裏切り者続出なので誰が敵なのかわからずハラハラドキドキ。一名は見当ついていたのですが他は全くの想像の埒外で完璧に作者にやられました。

    また今回の敵はギルドではなく教会系秘密結社のドラゴンコート。なので本作初登場のギルド側ヒロインのセイチャンはドラゴンコートとシグマの間を行ったり来たりの「峰不二子」的立ち位置で主人公グレイを翻弄します。前作の敵役だったカサンドラの妹という因縁話もあり、なかなか魅力的なキャラで今回のヒロイン・レイチェルを完全に食ってます。

    お宝の凄みがわからなかったので私的にはイマイチ盛り上がりに欠けましたがアクション冒険ものとしてのレベルは相変わらず高いので読んで損なしです。
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    投稿日:2015.06.12

  • ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第1作目の上巻!

    冒頭、たった一人で作戦遂行中に危うく命を落としそうになる主人公。立ちはだかったのは謎の女。この女がやがて主人公が巻き込まれていく事件の裏で暗躍していく。
    と書きたくなるくらい、主人公はこの謎の女に出し抜かれ続け、いいようにしてやられてばかりの印象。確かに、特殊部隊の精鋭且つ科学者という設定は斬新だし、アクションシーンも豊富だが、なんとも主人公の印象があまり芳しくない。
    作品としては、作中に登場する施設、武器などはすべて実在するということで、中にはへぇ~というものもあり、作者の知識の幅の広さには感服するが、ダン・ブラウンの一連の作品のような疾走感には乏しく、物語に引き込まれる度合いとしては少し弱い。時間のあるときにじっくりと腰を据えて読むタイプの作品かなと思う。
    ここまでやられっぱなしだった主人公たちシグマフォースの面々が下巻にてどう巻き返していくのか、その結末はどうなるのか、楽しみに先を読みたい。
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    投稿日:2015.05.02

  • 一つ一つ謎を解きながらフィナーレの最終決戦へ

    本屋さんのお薦めコーナーに置かれ、嫌でも目に着く世界的ベストセラー。電子配信されるやいなや早速DLしました。
    採点は星三つ。歴史の検証や解釈は素晴らしいのですが、冗長で理解するのが大変です。これは完全に好みの問題だと思います。宗教に対する理解が充分じゃない人は打ちのめされるかもしれません。好きな人や興味の有る人は楽しめると思います。
    欧米人にはなじみのある話なんでしょうね。

    話の展開はダン・ブラウンのロストシンボルを彷彿とさせます。
    一つ一つ謎を解きながらフィナーレの最終決戦へと誘う。
    戦闘シーンはより過激で大量流血や爆破シーンがふんだんです。
    筆者の知識量は脅威的で、キリスト教の遺跡の注釈はもとより最新兵器への薀蓄や物理学へまで踏み込みます。
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    投稿日:2015.06.23

ブクログレビュー

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  • 月影朔夜

    月影朔夜

    初めてインディージョーンズの映画を観た時と同じ様に、とってもワクワクドキドキしながら読みました!
    ページを捲る手が止まらない……

    投稿日:2023.09.17

  • don

    don

    シグマフォースシリーズ。ドイツのケルン大聖堂で大量殺人が行われた。犯人達は大聖堂に保管されていたマギの聖骨を奪っていた。犯人の正体と聖骨の真の力を殺しの訓練を受けた科学者達が追う。
    謎解きとアクションが交互にやってきて退屈させない映画のように構成されている。科学と宗教史にも興味を持てるエンタメ作品。登場人物が少ないので敵の黒幕はすぐにわかった。続きを読む

    投稿日:2023.08.02

  • shigezoh

    shigezoh

    米国特殊部隊シグマフォースの活躍を描くシリーズ1作目。

    独ケルン大聖堂からマギの聖骨が盗まれる。マギは、聖書に登場し、キリスト生誕を伝えたという三博士のこと。ヴァチカンから依頼を受けた米国特殊部隊シグマフォースが事件の解明に取り掛かる。

    「ダ・ヴィンチ・コード」や「インディ・ジョーンズ」「007」シリーズを合わせたような内容。

    キリスト教に起因する神秘的でどこか怪しい雰囲気の中、最新科学兵器やガジェットを使ったアクションシーンが映画を見ているように展開される。

    主人公は頭脳明晰で運動神経バツグンのアメリカンなイケメン。ヒロインは知的で行動的なイタリアンな美女。悪役はいかにも悪役っぽく、仲間たちも個性派揃い。あるある設定てんこ盛りなんだけど、こういうのでいいんだよ。

    ハリウッドでの映画化の話が何度か出ているようだけどどうやら実現していない。大人の事情があるのだろう。

    おもしろい。下巻が楽しみ。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.16

  • 名無し

    名無し

    シリーズ第一弾。
    ダビンチコード+007。
    特にバチカン千佳のシーンは、天国と地獄、だっけと?
    ダブリ感強い

    あとダーク・ピットともかぶる
    水中シーンやチーム行動。

    とにかくアクションが目まぐるし
    場面転換も多く、危機また危機。
    こりゃ普通死ぬでしょ、ってシーンの連続。

    しばらくシリーズ読み続けるつもり。
    英語版も並行して読む。
    上の半分くらい読んで、あとは日本語先行。
    続きを読む

    投稿日:2019.04.15

  • miyous

    miyous

    歴史を暴く、謎を解く話と思って読み進めていったが、化学の話についていくのに必死でマギが発明したのか、もっと後の時代なのかこんがらがる内容。
    でも、スピード感がありハラハラと誰が裏切り者か謎のまま下巻に。。。続きを読む

    投稿日:2018.12.29

  • winder

    winder

    面白い!小説だからこそできるハチャメチャな活劇!歴史遺産燃えちゃってるよ!敵のたくらみは?裏切り者は誰?伝奇とロマンスも詰め込んじゃえ!ギルドの工作員が良い味出してる。下巻へ!

    投稿日:2018.12.25

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