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山本周五郎, 竹添敦子 / 小学館 (5件のレビュー)
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aya830524
「泥棒と若殿」 子供の頃から苦労をし、初めて泥棒に入った古屋敷には、三日も食わずで死のうとしていた若殿がいた。泥棒・伝九郎は、若殿・成信に飯の支度をし、そのための銭もかせぎ、一緒に暮らし始めた・・・…。 伝九郎、良い人過ぎるよ。 「おたふく」 おしずは、長く貞二郎(彫金師)を思っていた。妹が嫁ぎ両親も亡くなり、しばらく一人で暮らして、三十二になった。思いもかけず、貞二郎と結婚することとなる。長く思い続けていた間、貞二郎の彫金の作品を集め、男物の高価な着物を買い、着ている姿を思っていた。その高価な品物を見た貞二郎は他の男がいるのだと、思い込んでしまう。酒に溺れる貞二郎と、そんなことは思いもせず、恥ずかしくそれらの品物についてはぐらかすおしず。 純粋すぎるおしずに振り回される貞二郎…。 「妹の縁談」 前作のおしずの妹・おたかの縁談話。 おしずさん、天然過ぎ。 「湯治」 縁談話の続き。結婚前に姉妹と姑、仲人(?)の女だけで湯治に行こうという話になる。しかし、世を変えると偉ぶり、家族から金を巻き上げてきた姉妹の兄が現れて・・・。 受難なおしずさん。 「なんの花か薫る」 岡場所のある店で働くお新。その店に刃傷沙汰を起こし、逃げ込んだ房之助。お新は仕事仲間の菊次に客に惚れてはいけないと釘をさされる。礼に現れた房之助はお新を嫁にすると言い、お新も身を清めるため、半年客をとらずに過ごした。だが、祝いだと店に来た房之助は、「結婚の話を本気にしたのか」と笑い、元々の許嫁との縁談の話をして帰っていく。 女の敵、房之助(`ロ´)!続きを読む
投稿日:2017.12.23
たが
他の短編集で「おたふく」を読んで気にいっていたのだが、3部作のうちの一つだったんだ。 おしずさんにそんな悲しい境遇だったなんて知らなかった、幸せになってよかった。 私もおしずさんのように、不幸を明るく…笑いとばせる人間になりたいなぁ。続きを読む
投稿日:2013.11.13
kuroshiba0508
、『晩秋』『金五十両』『泥棒と若殿』『おたふく』『妹の縁談』『湯治』『しじみ河岸』『釣忍』『なんの花か薫る』『あんちゃん』『深川安楽亭』『落葉の隣り』の12作品。
投稿日:2010.03.20
びび
近くの図書館の周五郎作品は大分古く,しかも傷んでいる。そんなとき,この短編集に出会った。「おたふく」はもちろん,「晩秋」「なんの花か薫る」など名作だらけ。
投稿日:2007.06.02
三五十五
「惑う」・・・現代に生きる我々がこの言葉を使う時は、どんな時だろう? この小説の「惑う」は、現代が忘れた「惑う」です。 鉄平さん、志村屋さん同様に、 「おたふく」「妹の縁談」「湯治」の三部作(…?)が絶品だと思います。 江戸って、いい時代だなあ。 いやいや、この「清貧」の心、今だって持って生きることは可能なはずです。 何を読もうか迷ってる御仁、惑わずこれを召し上がれ!続きを読む
投稿日:2006.05.12
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