【感想】やたもも 3 【特典付き】

はらだ / バンブーコミックス Qpaコレクション
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • K

    K

    このレビューはネタバレを含みます

    ▼あらすじ
    生き別れていた母親が指輪を返せと突然現れた。
    幼い頃プレゼントした安物の指輪は、結局一度もつけてもらえず、プライドが傷ついた末にその存在を忘れ去っていた。
    指輪の行方をめぐり、思い出される母との忌々しい記憶。

    やきりれない気持で無意識に足が向くのは八田ちゃんの家。
    不器用なモモをすべて包み込んでくれる八田ちゃんはしんみりムードなんて吹っ飛ばす安定の朝までずっぷりな性欲バカで…!

    母との関係、指輪の行方は如何に――?
    モモの過去のパトロン・須田も登場してはらだ節炸裂のやたもも、大団円! !

    「やたもも」「よるとあさの歌」のキャラ達が贅沢コラボ! を同時収録。

    ***

    ストーリーの完全度:非常に高い
    トーン:せつない・あまあま
    エロ度:非常に高い
    萌え度:高い
    総合評価:★4.8

    やたもも完結!2巻に引き続きこちらを読みましたが、過去最高レベルにあまあまで、痛い描写や暗い描写も少なくとても読みやすかったです。
    母親とどんな風に和解するのか気になってたのですが、割とあっさりしていたのがちょっと意外でした。でも、よくよく考えたら謝って済む話でもないし、モモの言う通りわだかまりをキレイキレイなんて無理に決まってますよね。

    でも、「アンタ、幸せなのね」「まあな」っていうあのシーンに全てが込められている気がしますし、若干の切なさを残しつつも良い別れ方だったと思います。最後に判明した指輪のエピソードもちょっとじんと来てしまいました。(モモも母親も不器用すぎ…泣)

    矢田がモモを拾ってくれて本当に良かった。最後は本当にあまあまラブラブで、見てるこちらまで幸せな気持ちになりました。
    何だかんだで須田にも救済措置がありましたし、栗田は栗田でちゃっかり作家デビュー(しかもBL笑)してて笑ってしまいました。脇キャラだったけど、第三者という意味で言えば読者に一番近い立ち位置にいるキャラで、ある意味一番感情移入しやすく、一番好感の持てるキャラでした。やたももMVPは間違いなく彼です(笑)

    エロあり笑いあり涙あり、読み応え抜群のストーリーでこの3巻までの間に色んな出来事がありましたが、最後はハピエン厨も納得の大団円、スッキリと明るい気持ちになれるラストで読んで良かったな、と思いました。私が今まで読んできたはらだ先生の作品の中で一番好きです♡

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    投稿日:2019.08.11

  • R

    R

    2巻ではかなり暗い方向にいったけれど、3巻は母親との和解(?)も含めて、いい落とし所になったんじゃないかな。お隣さんも最後までいい子で愛おしくなった。オマケマンガがとても多くて、お得感がある。

    投稿日:2017.06.11

  • ちびねこ

    ちびねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    絵のタッチ変わってきた?前のアナログっぽいペンタッチの方が好き…

    …望まれない妊娠だったという母親の告白。泣かせるシーンが用意周到すぎて逆に気持ちがのらなかった…。はらだ先生好きなのにちょっと好みの路線から外れてきてしまっている自分が一番ショックです…

    応募小冊子は、女装したももとラブラブ青姦

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    投稿日:2017.06.05

  • komopy

    komopy

    母親との確執で相当ヘビーな展開になるかと思ったら、八田の際限なしのHとか、栗ちゃんの作品の書籍化とかで、案外楽しい展開だった気が。
    唯一ドキドキしたのが、八田が指輪取り戻しに須田家に乗り込むところ!…でも、不思議ちゃんの奥と子供に毒気を抜かれた後の、アホらしい八田と須田の言い合いがなんだか面白すぎて…!
    こういうシリアスと笑いと狂気が紙一重な描き方が、ほんとにたまらないんですよね~
    痛いけど痛すぎない、クズなんだけどクズじゃないっていう、さじ加減が絶妙。

    ももは八田にこれからもずっとエロエロに愛されて幸せになって欲しいです!
    カバー下のちぎロマの表紙に大爆笑~!!カッコよすぎる。
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    投稿日:2017.05.16

  • ぽんちょ

    ぽんちょ

    ‪まず1巻→2巻→3巻の表紙の移り変わりに八田ちゃんとモモの幸せの過程を感じて、胸がじーんとなった。


    男女の恋愛ものや百合作品と比べて、BLの場合多くの作品に性描写がある印象で。…言ってもそこまで数読んだわけじゃないので怒られそうですが。
    現実でもある程度の年齢いってる恋仲同士なら遅かれ早かれほぼするわけだし、男性の方が性欲あるしで、当たり前っちゃ当たり前なのかな。‬ただまあ、それまであんなに初々しかった二人でもやっぱり性行為はがっつり!だったり、そもそも過程とかすっ飛ばしてとりあえずヤろうぜ!みたいなのも、それが良いとか悪いとかではなく事実として、多い印象はあって。
    この『やたもも』も性描写はかなり多め&激しめなんだけれど、そのことにちゃんと意味がある。というか性描写あってこその物語。それがよかった。
    積み重ねて積み重ねてからのやっと伝えることができた、身体中から溢れるようなモモの八田ちゃんへの「好き」…!泣きました。


    飼い主とヒモみたいなところから始まった二人。世間一般でいう「純愛」の在り方とは違うのかもしれないけど、なんか、すごく、愛だなーと思った。
    われ鍋にとじ蓋。だらしがなかったり凶暴なとこもあったり、完璧じゃなくっても、完璧じゃないひとりとひとりが出会って、互いに補い合い支え合い、恋し合い愛し合い、ひとつの確かな愛のかたちになる。

    人間そうすぐに変われるわけではないし、育った環境もその中で培った信念も物事の捉え方も何もかもが違う誰かと一緒にいるとままならないことばかり。それでも好きで大切に想う相手だから、一緒にいたいと思うから、衝突と愛を重ねながらちょっとずつちょっとずつ歩み寄っていく。そういう風にやっていく。それが共に生きていくということなんだな、と。


    モモと八田ちゃんだけじゃなく、モモと須田、モモと母親、須田と奥さん……其々の生き方があって関係性があって、時にはうまくいかず歪んだり壊れてしまうこともある。けれど壊れたその跡に新たに生まれるものもある。築いていけるものがある。

    今この瞬間からその先へ、これからも続いていく彼らの人生にその人なりの幸せがきっとある。そう信じることができる、素晴らしいエンディングでした。
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    投稿日:2017.05.08

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