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舞城王太郎 / 新潮文庫 (16件のレビュー)
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きりしき
舞城作品の中で特に好き。 これまでの舞城作品では、どこかしらファンタジー的だったり、SF的な要素があったが本作はそういったものがほぼない。かなりリアリティラインが高く 設定されている。本作の主人公は、…ひたすらうじうじ悩むタイプ。卑屈さこそないけれど、自分で考えを広げた先から否定してその先に進もうとしない思考回路は、ドストエフスキーの『地下室の手記』を思い出した。序盤で登場する「夜の闇の中で、線路に沿って歩いていこうとするんだけれどその先がどうなっているかわからないといって引き換えしてしまう夢」は象徴的。そういった「象徴的な闇」に向かっておそるおそる一歩を踏み出すまでの、主人公の成長を描いた小説だった。続きを読む
投稿日:2023.09.01
び
今まで読んだ中で1番くらい、 時の進みが速い小説だった。 喋りが達者なのがめちゃくちゃ特徴的。 人に勧められた、自分では選ばない本。 かなり新しい体験でした。
投稿日:2022.01.16
愛と幻想
芥川賞の候補作だったらしい。推した委員もいたそうだけど受賞には至らず。そういった作品だったみたい。否定的な評のいいたいことはわかる気はする。わかるけど、そういった批判を差し引いても素直に面白かったと思…う。こっちとあっちをブリッジできてると思う。こっちの人には評判悪いかもしれないけどあっちの人にも伝えようという意気込みと企みをこの作品には感じた。面白い感じで人が出入りする。多少ご都合的な展開かもしれないけど気にならないくらいの文章の面白さがある。面白いから読んでみたら?と普段読まない人にも薦められる。そして、普段読まないような人が読んでもきっと面白いだろうし、純粋に小説が好きな本好きが読んでも面白い作品になっていると思う。ちょっと変わったお姉ちゃんのお話。なんか結構共感してしまい面白かった。続きを読む
投稿日:2017.12.18
NeoBanana
ストーリーにすると特になんてことのない話だが、それを面白くするのがこの舞城。 …まあ、そこまで面白くはないんだけどね。
投稿日:2016.08.31
negatebu14
単行本でも読んでいたんですけれども、今回もう一度読みたくなって文庫版買っちゃいました…。 まあ、内容は知ってはいたんですけれども、うーん…そこまで、つまりは再読したくなるくらいの内容ではなかったかも……しれませんけれども、舞城氏の作品で女性主人公というのはなかなかに珍しいものがあると思われ、そこは興味深く読めたような…気が致します。 ヽ(・ω・)/ズコー でもまあ、氏の純文学系の作品はやっぱしどことなく説教臭い感じがするんですよねぇ…でもまあ、笑えたからいいか、という気がします。 確信犯かどうか分かりませんけれども、会話の応酬もなんか笑えるように書いてあるような気がするんですけれどもね…ラノベ的? とも言えるような…けれども、軽い口調の会話の中にもなんか人生の核心を突いたやうな! 一言とかがあって痺れましたねぇ…。 という感じで実は割りと楽しめたかもしれないです…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー続きを読む
投稿日:2015.10.20
pata
このレビューはネタバレを含みます
2015/6/20 舞城節は好き。 見開き2ページ改行なしで真っ黒とかゾクゾクする。 内容も危うさがいい感じに効いてる。 でも共感はできない。 理屈っぽくうだうだ考えること自体は共感できる。
投稿日:2015.06.21
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