【感想】七つの会議

池井戸潤 / 日本経済新聞出版
(463件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
101
234
97
5
1
  • 池井戸作品にハズレなし。

    中堅メーカー、東京建電での不祥事をめぐる物語。

    読んでいる内にグイグイ引き込まれ、中断することが出来なくなるほどの面白さ。もはや池井戸中毒と言っていい現象だ。

    8つの短編という形になっていて、それぞれ主人公が違うのだがそれぞれのキャラづくりがまたすごい。実在の人物のように興味を持ってしまう。

    池井戸作品にハズレはないようだ。また続けざまに読みたくなってしまう。それは私が書くまでもないことだが。
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    投稿日:2018.01.31

  • 人災は、起こる。

    これからの日本は高度成長期から現在までに人の私利私欲でやってきたことのつけが人災として起こりうるという警告を池井戸さんは訴えたかったのではと思います。実際、人災が起こった場合たまたま水面に浮上した悪事が責任追及されている反面、同じ悪事を過去にして発覚せずに、むしろ上手く終えた輩は数知れずいることも否めない。しかし日本の経済を支えていく上では仕方がなかったことも事実である。この消化不良的な現実を日本人として受け止めさせた一冊です。続きを読む

    投稿日:2017.04.02

  • 通して感じること

    正しく行い,正しく生きる.その難しいこと.
    もちろん色々な人がいる.色々な立場の人がいる.色々な背景があり,しがらみがある.
    その中で,正しく生きることは難しい.だからか,信念をもって生きることが大事なのかな,と感じる.続きを読む

    投稿日:2016.12.12

  • 企業内偽装

    最近手にするのは、企業での偽装本が多い。それは、そのような本が増えているのか、今の仕事柄なのか、どうなのか統計を取っていないから分からないが、よく手にする。

    企業ぐるみでの偽装というのは、後を絶たない。

    これは、メーカーだけの話では無く、金融、サービス業も同じである。

    この小説の中では、タイトル通り7つの会議がそれぞれの役割を持ちながら開催され、決断がなされていく。

    その中では、様々な思惑が入り乱れ、繰り広げられていく。当然実社会でも同じであろう。だからこそ、小説とは思えない。

    もしかすると、今そこにある危機、いや現実かもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2016.09.19

  • 出来の良い短編集ともいえますね

    一話一話が読み切りのようなイメージで、短編集を読むように楽しめました。

    投稿日:2016.07.27

  • 七つの会議

    トップセールスマンの生い立ちから始まり、会社の役員と親会社からの出向役員と生え抜き社長の駆け引き部長同士の責任の擦り合い、実際に有りそうな話ですが、サラリーマンの哀愁が感じられます。

    投稿日:2016.06.30

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ブクログレビュー

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  • 3104

    3104

    池井戸潤らしい、会社のドロドロな社内政治を書いた一冊。今回は東京建電というメーカーで各部署や上層部が関わった大きな不正が舞台となった。これは本当に面白かったので、オススメする一冊です。

    投稿日:2024.01.20

  • こなっちゃん

    こなっちゃん

    お金の為でなく人の役に立つ為に仕事をする。万物の真理だと思います。東京建電の面々はその道を外れ迷走します。そこにはただの虚しさしか残りません。下町ロケットのようにスカッとした展開にならず。本筋ではない方のネジ六とコトブキ退社の短編が良かった。大好き度❤️続きを読む

    投稿日:2023.07.11

  • 野良猫

    野良猫

    たくさんの登場人物がいて、色んな角度から物語が進むからごちゃごちゃするけど面白い。

    営業って大変なんだな、、、
    どんな仕事も大変だけども。

    「仕事っちゅうのは金儲けじゃない。人の助けになることじゃ」って登場人物の誰かが言ってた。それって当たり前のようですごく難しい。続きを読む

    投稿日:2023.06.05

  • 1657028番目の読書家

    1657028番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    リコール隠しのストーリー。それぞれ個別の話が伏線となり繋がっていく面白さがあった。
    内容からすると心もちちょっと長いかなと思った。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.27

  • kupange

    kupange

    このレビューはネタバレを含みます

    強度不足のネジの仕入れでリコール。
    様々な人生背景を持ったサラリーマンの悲哀。
    強烈なストーリーではないが、面白い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.02.27

  • あけちゃん

    あけちゃん

    各章でそれぞれの所属部署や立場、役職毎のストーリーとなっており、一つ一つが短編集の様に面白い。それらが全て繋がりをもって一企業の組織ぐるみの不祥事による顛末となっていく展開はまさに目が離せない面白さとなっており、さすが、と思う。
    全ての人にその人生があり、それぞれに弱さや欲望、信念と闘っている。
    読む人誰もが登場人物の誰かやどこかに共感できる部分があるからこそ惹きつけられるのだと思う。
    『客を大事にせん商売は滅びる』
    『虚飾の繁栄か、真実の清貧か』
    常に忘れず心に抱いていきたい。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.09

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