【感想】アルスラーン戦記9旌旗流転

田中芳樹 / らいとすたっふ文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tanaka9999

    tanaka9999

    1992(平成4)年発行、角川書店の角川文庫。記憶によるとここまでは既読。ここで出版が止まったのだったか。ここから先のタイトルを初めて調べたのだが、急にファンタジーというかそういうタイトルになっている。この巻の後半でその予兆はあるとはいえ、タイトル通りの内容なら少し行き過ぎかな。最初の方の話からそのような超越者的な内容は仄めかされていたのではあるのですが。

    あとがき:「あとがき」(1992年7月1日)(編者拝)、
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    投稿日:2023.07.29

  • マッピー

    マッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    ああ。地図がないのがもどかしい。
    国の数が増えてくるにつれ、位置関係がよくわからなくなってくる。
    ナルサスの強さの一端は、地理や地形が頭に入っているからと作者もわかっていて、そう書いているのだから、せめて簡単な地図を載せてくれないかな。
    微妙な位置や距離感が分からなくて、もやもやするのだわ。

    とりあえず打倒アルスラーンの野望を秘めて、ヒルメスはパルスの東にあるシンドゥラを攻める。
    がしかし、多くの有能な部下に恵まれたアルスラーンと、他国の軍勢の寄せ集めを率いたヒルメスでは、勝負にならない。

    ヒルメスには、アルスラーンは自分の持つべきものをすべて奪い取った人間に見えるのだろう。
    依って立つものが過去にしかないヒルメスには、アルスラーンを倒すことでしか、自分の存在意義を見つけることができない。
    愛する妻も、そのお腹の中にいた我が子も、ヒルメスをおいて亡くなってしまったから。

    唯一ヒルメスをヒルメスとして尊敬し、全力で支えようとしていたザンデは、どうした運命のいたずらかパルスの西にあるミスル王国で、陰謀に巻き込まれその命を落とす。
    ああ、ヒルメスはよほど人との縁が薄い人間なんだなあ。

    徐々に蛇王の復活が近づいてきているのが、何やら不穏。

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    投稿日:2018.03.28

  • scaramouche

    scaramouche

    このレビューはネタバレを含みます

    ヒルメスの関係者ばかりが舞台を降りていくのが何だか物悲しい。今巻でも大局において後手にまわりがちだっから、次巻以降に見せ場があることを期待したいところ。

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    投稿日:2018.01.21

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

     直情径行の過ぎるヒルメスの流浪譚には何とも言えぬ悲哀を感じてしまう。ただし、良い意味での諦めの悪さは特筆もの。

     そして、ファランギース悲恋譚も。
     本当は、彼女こそ皇妃に相応しいような気がしているが…。まぁ無理筋か。

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    投稿日:2016.12.31

  • 前太ハハ

    前太ハハ

    シリーズ9巻です。

    アルスラーンが王位につき国内が安定している分、隣国との争いが顕著化してしてきて・・・
    なかなかラクは出来ません。

    と同時に、ヒルメスの影がチラ付いてきてうっとおしい~

    ダリューンが言ってました。
    「血統にこだわるというのは、結局、生きる姿勢がうしろむきということなのだ。血統がしめすものは過去の栄光であって、未来の可能性ではないからな。」

    おっしゃる通り。

    先日「マチネの終わりに」という本を読み、今「嫌われる勇気」という本を読んでいるのですが2冊とも、過去に左右されない生き方があるって言ってるよ。ヒルメスさん!
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    投稿日:2016.08.26

  • moto

    moto

    流浪しつづける銀仮面卿がどうにも情けなくてかっこいい。
    何をどうやってもアルスラーンに勝てないが、それでも誇りと野心だけで抗い続けるという図式は王道。
    そして今後もどうあがいてもナルサスの謀略の前に勝てないんだろうなってのが、また哀愁ただよう背中を思わせていいんだよなあ。銀仮面の幸せを願ってやまない。続きを読む

    投稿日:2014.05.21

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