【感想】儚い羊たちの祝宴

米澤穂信 / 新潮文庫
(860件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
213
326
218
34
5
  • ラスト一行を読む前に、もしかしてこういうことか。。。と期待?想像?予想?するのがドキドキしました

    「ラスト一行で」とか、どんでん返しとか、意外な結末とか、
    大好きなので手に取ってみました。
    5つのお話が「バベルの会」なる、大学の読書サークルを通じて
    ゆる~く繋がっています。

    肝のラスト一行については、なるほど~と感心。
    米澤氏の作品はいつもよく練られていると思います。
    私が★を削った理由ですが、
    どのお話にも反社会性人格障害の人間が登場し、
    それこそが「バベルの会」の存在意義なのだとは思うものの、
    揃えすぎというか、飽きるというか、ずるいというか。。。
    (あまり書くとネタバレになる可能性がありますね)
    ここまでされると、真夏の怪談話に近いような気がしてしまいました。
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    投稿日:2016.08.24

  • 『古典部』シリーズしか読んでない方にこそ読んでほしい。

    「バベルの会」を舞台にした短篇集です。
    書籍販売時の帯に『恐るべき真相はラストの1行に』と記されておりましたがその期待は裏切りません。
    氷菓の、特にアニメでの雰囲気とはまた違った米澤穂信ワールドが楽しめます。

    昭和中期頃が舞台のお嬢様方、または使用人の女性が語り手となるのでこういった雰囲気、背景が好みで且つ、美しく暗い物語が好きな方は是非。
    2008年一番読み返した作品でした。

    米澤作品でもっと黒いのをお望みの方は是非『ボトルネック』を。
    もう少し軽いのがという方には『さよなら妖精』がオススメです。


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    投稿日:2014.11.28

  • 世にも奇妙な、、、的なお話かな?

    同じ作家さんの短編集でも、私は満願の方が好きかな?
    文章は読み易かったけれど、最後のオチが全て、ふーん、そういうことか、、、
    の一言に尽きた気がします。
    最後のお話が、それまでの短編のお話を総括しているんだと思うのですが、それもなんだか現実味がないというか、よく分からないというか。
    私は通勤途中に読んだので、切れぎれになってしまったのもよくなかったのかもしれません。
    できれば一気に読んだ方が、話が繋がっていることがよくわかってよかったのな?と思いました。
    続きを読む

    投稿日:2015.12.17

  • 非情で残酷・・・そして衝撃的なラスト

    上流階級のお嬢様が集う読書会「バベルの会」にかかわる5つの事件だが、基本的に独立したストーリーである。
    いかにも上流階級のお嬢様然とした文章で綴られているが、非情で残酷な登場人物たち。
    そして、衝撃的なラスト・・・

    特に「玉野五十鈴の誉れ」のラスト1行は秀逸である。
    「うまいな~~~!」
    「こういうオチか~~~!?」
    思わずネタバレしたくなってしまうラストである。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.28

ブクログレビュー

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  • ぴず

    ぴず

    戦前日本のような雰囲気を舞台に、バベルの会に集まる令嬢達それぞれのお話
    語り手の独白調なんだけど、だんだん雲行きが怪しくなりあれ?ん?と思っているうちに事は終わりお嬢様が隣で微笑んでる…ような感覚にな
    「身内に不幸がありまして」の『愛じゃなくて忠誠だったら良かったのに』というような台詞に痺れた
    続きを読む

    投稿日:2024.03.13

  • かとまる

    かとまる

    全5編、すべて上流階級の暮らしにまつわる少し歪んで病んだような悩みとその解決。全5編が「バベルの会」という読書サークルに絡みゆるくつながっている。
    登場人物の教養がものすごいので、引用・暗喩の小ネタが多く、自分がミステリー精通していたらもっと楽しめたと思う作品。
    ただ、知らずして読んでも重要な部分はなんとなく推測できるようになっているので、ストーリーとしては十分楽しむことができる。
    本書に出てきた作品(特に翻訳本が多そう)を改めて読んだ後、また戻ってきたい。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.12

  • 夫っと

    夫っと

    短編集だけど一つのことに繋がりがあった話。
    ミステリーファンだったらわかるワードが多いのかなと思いました。
    ページ数は三百ページ弱だがら読みやすいかなと思ったけど、結構難しい言葉とか出てくるからたまに?ってなる、続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • 桜餅

    桜餅

    ダークな5篇の短編。お嬢様たちの読書サークルを巡る話であるため、作品全体に優美な印象が漂っていた。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。続きを読む

    投稿日:2024.03.09

  • ぐんたま

    ぐんたま

    読みやすい短編集。
    お金持ちの人たちを中心に話が構成されているため
    どこか世間とは価値観や感覚がズレていて
    思い切った行動をしてしまう。
    そんなサイコホラー的な要素もあり
    最後の最後でゾクっとさせてくれる
    飽きずに読み終えることができた作品。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.08

  • えりのゆ。

    えりのゆ。

    わたしとは相性が悪かった…泣
    3編ほどがんばったけど、どうにも刺さるものがなくて、読む時間を取らなくなって放置の段階まできてしまったので断念…
    こういうのも面白いと思えるまでまだまだということですね…続きを読む

    投稿日:2024.03.06

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