【感想】サンディエゴの十二時間

マイクル・クライトン, 浅倉久志 / ハヤカワ文庫NV
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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  • 悪くはないが良くもない

    タイムリミットの設定を活かしたサスペンスなのですが、敵役の書き込みが甘く、物足りなさを感じました。
    主人公と敵役の知恵比べの感じを出したかったようですが、両者(特に敵役)の天才ぶりを示す書き込みが少なく、独りよがりの主人公が自問自答しているだけのようにともすると思えてしまいます。
    短い作品で冗長ではないので、読んでも悪くありませんが、他のスリラーを試したほうが良いかもしれません。
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    投稿日:2017.04.06

ブクログレビュー

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  • 穂苅太郎

    穂苅太郎

    その後のクライトンの片鱗が見える中編。心理戦がメインだが、せっかlくの思想犯狂人設定のヴィランの背景はもっと描写すべきで、深さやクールさが足らなくもったいない。国務省内部やペンタゴンとの確執。せっかく癖のあるニクソンの時代背景なのだから、いくらでも自由自在に話を広げられたはずだ。その後のクライトンのレギュラーフォーマットであるところの上下二巻800ページ規模くらいにはなったろうに。アイデアの無駄遣いの感はある。続きを読む

    投稿日:2019.06.26

  • jitan

    jitan

    内容(「BOOK」データベースより)
    サンディエゴ、八月。共和党の全国大会が開かれるその地で、大統領の来訪に合わせて、狂信的極右主義者の大富豪が、恐るべき計画を実行しようとしていた。決行の時が刻々と迫る中、米国務省の情報調査部員グレーブズは、想像を絶する計画の全貌を知るが…。二重三重に仕組まれた大規模な殺戮計画を、彼は阻止できるのか?悪魔的な狡猾さを備えた男とグレーブズの白熱の頭脳戦を描く、戦慄のタイムリミット・スリラー。続きを読む

    投稿日:2014.09.28

  • いなえしむろ

    いなえしむろ

    シンプル&スピード

     原題は BINARY。「おたがいに作用しあう二つの異なった要素からなるシステム」のこと。作中では二重化の意味にとらえればいいだろう。つまり、どんでん返しがあるということ。

     さすがにコーマの映画監督までしたクライトン。本作はジョン・ラングの名前で発表された初期作品だが、SF色はないもののシンプルさとスピード感は天下一品。

     素材が現代の話だからか、尻切れトンボの感じはほとんどない。毒ガステロの犯人とそれを追うGメンの心理戦が筋のメインになる。犯人は先に死んでしまうが、相手のとの戦いを趣味とするGメンが事件を解決する。いやぁ、楽しい作品だった。
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    投稿日:2011.09.16

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