【感想】池上彰と考える、仏教って何ですか?

池上彰 / 飛鳥新社
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
8
15
10
0
0
  • あなたの宗教は何ですか?

    私の家も本書に書かれているような典型的な葬式仏教な仏教徒です。
    自分自身も普段宗教を意識することもないですし、逆に宗教が紛争の原因となっているようなニュースを見ると宗教はなんか嫌な
    感じにおもってるくらいです。
    ただ、本書を読んでみてチベット仏教や自分の家の仏教について、もう少し知ってみたくなりました。
    宗教がより良く生きるための道しるべとなるのなら、もう少しかかわってみたい気にもなりました。
    おすすめです。

    続きを読む

    投稿日:2015.02.08

  • ダライ・ラマ14世との対談に心揺さぶられるものが・・・

    仏教に関する書籍は数冊読んだのですが、何れも非常に良く効く睡眠導入剤でした。
    しかし、流石は池上さん。本書は、最初から「へー。ほー。」の連発です。
    中でも「ダライ・ラマ14世との対談」が秀逸です。ここだけでも「読む価値・大」ですよ。続きを読む

    投稿日:2015.01.09

  • いきなりダライラマ?

    前半部は、日本の仏教の概要が書かれている。要点をまとめてあって読みやすいが、他に仏教に関する本を読んでいらっしゃる方なら読み飛ばしてもかまわない。
    後半部は、前半部で日本の仏教が葬式仏教であるという知見を得た上で、ダライラマにインタビューを試みる。
    そして最後半部に、ご自身の所感を語るのであるが、仏教は科学となじみやすい素晴らしい思想で、キリスト教とイスラム教は一神教で少し劣っているような書きぶりが感じられる。
    しかし、仏教は科学ではない。あくまで心の持ちようの問題で、それは、キリスト教もイスラム教も変わらないことを我々は認識すべきだ。
    そして、宗教は「表面」だけをなぞってもだめで、個人の「信仰」は重要な問題のはずなのだ。
    この「信仰」について踏み込まず、全体がニュースの解説的になってしまっているのが残念だ。
    そして、著者が日本の仏教に感じた違和感を解消するのに、日本の宗教者ではなく、ダライラマまでとんでいってしまうのがさらに残念だ。
    もう少し、日本の仏教について掘り下げてから、ダライラマに行って欲しかった。
    この本の書き方だと、日本の仏教は葬式仏教で役立たず→チベット仏教なら正しい→チベット仏教のように仏教を勉強しようという展開になってしまって、日本の仏教って偽物だよねっていうミスリードを招きかねない。
    宗教や信仰は個人の内面に働きかけるものであって、万人に向けて書こうとすればするほど、表層にしか触れられないという限界を感じてしまった1冊。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.11

  • 科学的な仏教

    「仏教とは」をテーマにした今までの本では、成り立ちや概念など納得できるが、これほどに、読んでいて心がワクワクしたものを読んだことがない。イスラムやキリスト教の思想を立てつつ、どうしても仏教の、そしてダライ・ラマ法王の魅力に引き込まれる。これはカルトに魅かれるのと同じ?と牽制しつつ。「仏教は心理学」多くの啓発本と矛盾しない、根底に属する学問かもしれない。勉強したら、真言宗を信仰しています、と胸をはれるようになれるかな。結局、池上さん大好き。続きを読む

    投稿日:2015.09.02

ブクログレビュー

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  • ダルメシ・アン

    ダルメシ・アン

    やはり池上彰さんの解説はわかりやすい。
    私が仏教の教えに興味を持ったきっかけは、メンタル失調からだった。
    最初はメンタルを保つための心理学の本やYouTube動画を見ていた。
    その中で、マインドフルネスに辿り着き、そこからブッダの教えに興味を持つに至った。

    仏教とはとても合理的だとは思っていたが、この本でも心理学的な側面がある事に触れている。
    神を信じるのではなく常に自分の心と向き合い、他に対して慈悲の心で接するという教えはとてもとっつきやすい。

    日本における仏教がなんとなく身近にあるが仏教が何かをよくわかっていないという当たり前の事が、だんだんとおかしなものと感じてきている。

    仏教の歴史をわかりやすく解説した第一章と、ダライラマ法王のインタビュー中心の第二章。
    ダライラマ法王の話はとても興味深かった。
    日本人について、「日本人は物に依存しすぎた」というのには深く納得。

    自分は死ぬ時に物に固執せず、満足な心で死ねるだろうか。
    そんな事を考えさせてくれる本だった。
    自分の心に自信を持って生きていこうと思う。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.07

  • レイコ

    レイコ

    Kindle unlimitedで!
    仏教の用語・思想に関連するちょっとしたツイートを見て気になって読んでみた

    身の回りにいる穏やかな人はなるほど確かに煩悩が少なそうかも、っていうかやっぱりお釈迦様みたい〜と勝手に納得
    仏教のこともっと勉強してみたくなった

    諸行無常、諸法無我、分かっちゃあいるつもりなんだがなかなか体現するのは難しい...
    続きを読む

    投稿日:2021.11.27

  • take

    take

    仏教に興味を持ち、まず最初に手にした本。
    仏教の歴史や現在の日本の仏教にも触れられている。
    この本を読んで、仏教についてもっと詳しく知りたくなった。

    投稿日:2021.07.12

  • ahays

    ahays

    非常に面白い。単なる仏教解説に留まらず、ダライ・ラマ法王との対話や、現代日本人が仏教とどう向き合っていくべきかという点にも言及している。
    葬式や法事でしか接点がないと思っていたが、我々の生活に根付いている仏教、その教え(心の制御)について、もっと学びたくなった。続きを読む

    投稿日:2021.06.21

  • 駿・クリーム

    駿・クリーム

    読書開始日:2021年5月1日
    読書終了日:2021年5月1日
    要約
    ①仏教の目指すところは、「諸行無常=すべては常に移ろいゆくこと」「諸法無我=すべてのものに実体はないこと」を理解し、無知から脱却すること。
    ②現代の日本の仏教は、人の死に関わる葬式仏教色が非常に強いため、今こそ生きるための心理学的な意味合いでの仏教を一般教養として広めていくべきで、そのような機運が上がっている。
    ③究極は「利他、他社の幸せに寄り添うことで己の心の平穏を掴み、人生に意義を見出すこと」であり、それを実践できるものは、特別仏教とになる必要もない。
    所感
    自分は自分の家がどの宗派なのか、法事とはなにであるのか。
    そんな基礎的なことすら全く知らずに、無宗教をどこか誇りに思っている部分があった。
    それは、今まで生きてきた中で、信仰という言葉にどこか危ないイメージが出来上がってしまっていたからだ。
    先日に「塩狩峠」という作品を読み、キリスト教について興味を持った。
    キリスト教について知る前に、おそらく自分の家は仏教なので、座禅に行ってかたちから入ることにしてみた。
    そこで、初めて仏教というものに触れた。
    もっと学びたいと思い本書を手に取り、仏教に関する時代の流れや、目指す場所、現状を知ることが出来た。
    本書でもあったが、「仏教はやさしく、器が大きいもの」であり、仏教徒になる必要もないので、
    まずは、仏教の目指す場所、仏教の基本理念を理解し、実生活でも活かしていきたい。
    そして人生の意義を見出し公開が無いよう安らかに逝き、理解が出来た仏教、ひいては自分家の宗派で弔ってもらいたいと思う。
    仏教に俄然興味の沸いた作品。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.01

  • doggy

    doggy

    仏教のイメージが科学的であること、今をより良く生きることで、苦悩を無くそうという。本当に、生きていく上で大事な思考だと再確認。

    学ぼう

    投稿日:2021.04.09

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