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相場英雄 / 小学館文庫 (7件のレビュー)
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総合評価:
ナチ_コチ_ショチ
1
何もしたくないときに気張らずにボーっと読むには楽しい小説
第一作の『因習の殺意』に引き続き、第三作『完黙』を読んだ。先の作品に比較して舞台設定のスケールは小さくなっているが、持田・遠山達の登場人物の心情に切り込んだ良い作品になっている。捜二の管理官・田名部(…始めこそは大型の経済事件を追っていた)が何故か捜一の立場で動くことになるストーリーも面白い。それにしても、この作品での宮沢は浅見光彦張りの推理をみせるが、ある意味でこれ以上名探偵にはなってほしくない気もする。このシリーズ、気張らずに時間潰しに読みたい時にお勧め。続きを読む
投稿日:2017.05.19
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kamitako
派遣切りがテーマの旅情ミステリー。トリックはやや捻りがあり、違和感がある。奥津軽の文化に触れられているのはいい。病気や怪我によって陥る負のスパイラル。そこに救いの手を差し伸べる人たちの心情と背景にある…ものを描く。弱者に優しくない社会構造、価値観、思想...。この国はどこに向かうのか...。続きを読む
投稿日:2019.08.14
bera5227
シリーズ3作目。筆者得意の派遣労働者モノ(こんな社会じゃない方が良いのだろうが)。謎解きとしては少しユニークかな。ミステリーと対をなすメインテーマの食に関してもシンプルな描写で食欲を湧き立たされる。津…軽の文化も含めて充実の1冊に仕上がってると思う。続きを読む
投稿日:2019.01.15
ありんこゆういち
内容(「BOOK」データベースより) 東京・新宿中央公園で地場スーパーの会長・草野重二が他殺死体となって発見された。手がかりは、現場に残された「8」と思われるサインのみ。一方、大和新聞東北総局遊軍記者…の宮沢賢一郎は、青森への出向を命じられる。直後、五所川原市内のパネル工場で殺人事件が発生。宮沢は東京の草野重二殺害事件と五所川原の事件が、「津軽のスローハンド」と呼ばれた津軽三味線伝説の名手・佐藤流海により繋がっていることに気づく。警察の捜査力を上回るほどの取材力を持つ新聞記者の活躍を描く「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズ第三弾。 震える牛の作者なので重厚な社会派の物を期待しましたが、副題がめんくい記者とか書いてあったので、なんだか土曜ワイド劇場みたいだなあと漠然と思っていましたが、まさしく土曜ワイド劇場、まごう事無き土曜ワイド劇場でした。どこが土曜ワイド劇場かというと、旅情溢れる食べ物の紹介、習俗、名所等が余すことなく紹介されており、観光案内か?と突っ込みたくなる部分であります。実際土曜ワイド劇場を真面目に見たことが無いので、土曜ワイド劇場でそういう事が紹介されているかどうか分かりませんが、僕の心の中の土曜ワイド劇場ではワイドに土曜で劇場です。 僕の半分は津軽の血が流れているので地名等なかなか楽しめました。話の流れが物凄く安直で、トリックの部分もなんじゃそらなんじゃそらと心が突っ込みまくっていましたが、この話での僕の評価は「天中華」というかき揚げをトッピングしたラーメンによるものです。すごく美味しそうで、お腹が鳴りました。土曜ワイド劇場万歳。続きを読む
投稿日:2016.11.11
hiromin
なんだろう。主人公と主人公の奥さんにあまり好感が持てなくて、その分お話に入り込めなかった感じ。 シリーズものらしいですが、続きを読みたくなる話ではなかったなあ。 「震える牛」はおもしろかったんだけど…。続きを読む
投稿日:2015.10.30
igechan22
「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズ。 青森と東京で発生した殺人事件を麺食い記者の宮沢と警視庁操作二課の田名部が真相を探っていくというストーリー。 派遣切りなどの雇用問題も絡めていてミステリーだ…けでなく、社会問題も掘り下げた読み応えのある内容だった。続きを読む
投稿日:2014.09.26
100manaco
「震える牛」の下地になっているのであろうプロットが散見されるが、「震える牛」の後に読んでも十分に楽しませてくれる。
投稿日:2012.04.08
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